マーケット
5/1 15:15
38,274.05
-131.61
37,903.29
+87.37
暗号資産
FISCO BTC Index
5/2 7:43:45
9,031,993
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず自律反発も「慎重姿勢広がる」

2021/12/21 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず自律反発も「慎重姿勢広がる」  日経平均は3日ぶり大幅反発。559.02円高の28496.83円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。  週明け20日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続落し、433ドル安となった。世界的に新型コロナウイルス感染者数の増加やそれに伴う規制強化の動きが広がり、来年1月に開催予定だった世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)が延期されることが伝わると、投資家心理が一段と悪化した。また、バイデン政権が推し進める歳出案の早期成立の見込みが立たず、エコノミストが経済成長見通しを引き下げたことも嫌気された。ただ、NYダウは一時700ドル近く下落したものの、その後買い戻しが入って下げ幅を縮小。ここ2日で1100円あまり下落していた日経平均も、本日は買い戻しや自律反発期待の買いが先行して371円高からスタートした。香港ハンセン指数の反発や時間外取引でのNYダウ先物の上昇も支援材料となり、28518.70円(580.89円高)まで上昇する場面があった。  個別では、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、東エレク<8035>が3%超上昇しているほか、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、郵船<9101>といったその他売買代金上位も全般堅調。新型コロナ飲み薬が変異株「オミクロン型」にも有効との初期分析を発表した塩野義<4507>は7%近く上昇している。業績予想の修正を発表したあすか製薬HD<4886>も急反発。また、クラウディア<3607>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金上位ではZHD<4689>が逆行安となり、ソフトバンク<9434>も小幅に下落。売上計上時期を巡る社内調査実施を発表した日本M&A<2127>、業績下方修正を発表した日機装<6376>は売りがかさみ、井筒屋<8260>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、全33業種がプラスとなり、その他製品、不動産業、証券、金属製品、ゴム製品などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は11%となっている。  NYダウなどの海外株価指数が下げ一服となったことを受け、本日の日経平均も大幅反発する展開となっている。ここ2日の下げ幅の半分ほどを取り戻し、日足チャート上では28500円近辺に位置する5日移動平均線水準を回復する場面もあった。塩野義の飲み薬の有効性が確認され、新型コロナ「オミクロン型」感染拡大への懸念が和らいだとの見方があるほか、前日に中国の景気減速懸念から大きく売られた香港株がひとまず反発していることも安心感につながった可能性がある。東証1部銘柄の9割近くが上昇し、業種別でも全33セクターが上昇する全面高の展開。ただ、ここまでの東証1部売買代金は1兆1000億円あまりにとどまっている。年末年始を前に取引参加者は少なくなっているようだ。  新興市場でもマザーズ指数が+1.80%と3日ぶり反発。時価総額トップのメルカリ<4385>などが上昇し、売買代金トップのサイエンスアーツ<4412>も急反発している。ただ、前日上場したヒュウガプライマ<7133>とグローバルセキュ<4417>は揃って大きく下落。前の週の新規上場銘柄が振るわず、今週からのIPO(新規株式公開)ラッシュに不安もあったが、ヒュウガプライマやグローバルセキュは公開価格を4割ほど上回る堅調な初値を付けた。もっとも、これら2銘柄が本日大きく下落しているのを見ると、IPOラッシュ中とあって投資資金の足は速そうだ。  なお、本日東証2部に新規上場した湖北工業<6524>は公開価格比+32.5%という初値を付け、マザーズ上場のラバブルマーケ<9254>はまだ買い気配が続いている。一方、東証2部上場のライフドリンクC<2585>とマザーズJDR(外国株信託受益証券)上場のYCP<9257>は公開価格割れスタートとなり、初値買い人気が二極化している印象を受ける。明日22日はFinatext<4419>やリニューアブル<9522>など6社が新規上場し、これらIPO銘柄の動向がより注目されそうだ。また、11月後半から大幅下落を強いられてきたマザーズ指数だが、最近のマザーズ指数先物の売買高の増加を見ると、IPOラッシュ通過後の持ち直しを期待できるかもしれない。  さて、直近の大幅下落による値ごろ感などから国内外の株式相場はひとまず反発した。ただ、海外では新型コロナ「オミクロン型」感染拡大が続き、たのみの米歳出案も米民主党マンチン上院議員の反対で早期成立が見通しづらくなった。米金融大手ゴールドマン・サックスはこれを踏まえ、来年の米GDP(質国内総生産)成長率予想を下方修正。来年11月の米中間選挙に向けて、与野党対立どころか米民主党内の足並みの乱れが露呈したことも注意しておく必要があるだろう。  また、主要中央銀行のタカ派姿勢への傾斜も引き続き懸念材料だ。米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)などは、量的緩和時代は終えんに向かうとして弱気の投資スタンスを示している。実際、実需筋が多いとされるBofA証券の東証株価指数(TOPIX)先物の取引手口を見ると、ここ数日売り越しに傾いてきた。  こうしたグローバルな投資家・市場関係者の慎重姿勢を見ると、本日の日経平均は薄商いのなか短期筋主導で自律反発しているに過ぎないと考えざるを得ない。アジア市場では香港ハンセン指数が既に失速気味で、後場の日経平均も節目意識の働きやすい5日移動平均線水準で一進一退の展開になるとみておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 24件
774.3
5/1 15:00
-93.6(%)
時価総額 260,725百万円
M&A仲介最大手。全国の地銀や信用金庫を中心にメガバンク、大手証券、会計士、税理士などと幅広いネットワークを構築。成長支援サービスにも注力。過去最高の成約件数に到達し、24.3期3Q累計は増収・営業増益。 記:2024/03/26
4,885
5/1 15:00
-145(%)
時価総額 62,518百万円
飲料水・茶葉メーカー。自社ブランド「LDC」を展開し、ミネラルウォーターや茶葉飲料、炭酸飲料の製造、販売に加え、茶葉製品等も手がける。今期3Q累計は生産能力の増強やニットービバレッジの生産分が寄与した。 記:2024/04/07
3607 東証スタンダード
388
5/1 15:00
±0(%)
時価総額 3,759百万円
ウェディングドレスのトップメーカー。直営店や式場運営も。写真・映像・美容などの周辺領域を強化。二条丸八の子会社化で、和装衣裳技術やノウハウによる収益基盤強化を推進。ハワイ挙式が回復し、1Qは増収増益。 記:2024/01/28
4385 東証プライム
1,806.5
5/1 15:00
-36(%)
時価総額 290,613百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4412 東証グロース
578
5/1 15:00
+2(%)
時価総額 3,880百万円
スマホ向けIP無線アプリを開発・販売。大規模運用を想定して開発した独自通信プロトコルに強み。24.8期1Qは契約社数が増えて売上倍増。だが開発・販売強化のための人件費増が利益の重石に。通期3割増収を計画。 記:2024/02/06
4,275
5/1 15:00
-195(%)
時価総額 28,446百万円
情報セキュリティ教育サービスを提供。中堅・中小企業向けに強み。ビジネスブレイン太田昭和の連結子会社。インシデントの多発で緊急対応サービス、セキュリティ機器の導入需要が拡大。24.3期3Q業績は過去最高。 記:2024/04/07
839
5/1 15:00
+21(%)
時価総額 41,077百万円
資産運用・保険業界向けにクラウド型の基幹システムを提供。アプリ開発やビッグデータ解析も。金融インフラストラクチャ事業は大幅増収。パートナー数の増加でストック収益などが伸びる。24.3期3Qは営業黒字転換。 記:2024/04/07
4507 東証プライム
7,389
5/1 15:00
+15(%)
時価総額 2,302,309百万円
製薬メーカー。抗HIV薬や抗インフル薬など感染症分野に強み。24.3期3Q累計は海外子会社及び輸出の売上が増加。セフィデロコルが欧米で伸びる。ロイヤリティー収入ではHIVフランチャイズ販売が堅調。 記:2024/03/05
4689 東証プライム
380.3
5/1 15:00
-2.8(%)
時価総額 2,902,130百万円
ヤフー、LINEなどの再編により誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。コマース事業は堅調。アスクルグループ、ZOZOグループが売上増。戦略事業は売上伸長。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/22
2,294
5/1 15:00
-35(%)
時価総額 70,112百万円
医療用医薬品メーカー。産婦人科や内科、泌尿器科に特化した新薬開発やジェネリック医薬品を提供。子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「レルミナ」は2桁増収。特別利益の計上等により、24.3期3Q累計は大幅最終増益。 記:2024/02/22
6376 東証プライム
1,261
5/1 15:00
-2(%)
時価総額 93,675百万円
産業機械メーカー。化学用精密ポンプや人工肝臓で国内首位。世界初の炭素繊維強化プラスチック化に成功。産業用ポンプ・システムは生産数量が増加。23.12期通期は増収。24.12期は大幅営業増益を見込む。 記:2024/02/26
6524 東証スタンダード
1,969
5/1 15:00
-84(%)
時価総額 53,163百万円
電子部品メーカー。アルミ電解コンデンサ用リード端子や光部品・デバイスなどが収益源。不採算製品は価格見直し交渉進める。リード端子事業などは伸び悩む。23.12期通期は業績足踏み。24.12期は増収増益計画。 記:2024/04/08
6920 東証プライム
39,750
5/1 15:00
+5,150(%)
時価総額 3,747,869百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
1,721
5/1 15:00
-6(%)
時価総額 12,295百万円
在宅訪問薬局「きらり薬局」の運営や中小薬局への在宅訪問薬局のノウハウやシステム等の提供、介護施設の運営等を行う。きらりプライム事業は好調。加盟店舗数が1910店舗と増加。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/04/14
7203 東証プライム
3,605
5/1 15:00
-33(%)
時価総額 58,815,528百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,637
5/1 15:00
-83(%)
時価総額 9,918,096百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,940
5/1 15:00
-180(%)
時価総額 16,478,857百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8260 東証スタンダード
480
5/1 15:00
+5(%)
時価総額 5,510百万円
北九州で百貨店「井筒屋」を運営。ギフトショップや小型売店のサテライトショップも展開。食品売場では洋菓子の強化図る。本店は高額品、食料品等が堅調。24.2期3Qは増収確保。収益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/01/28
9101 東証プライム
4,324
5/1 15:00
-142(%)
時価総額 2,205,953百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
1,416
5/1 14:58
-29(%)
時価総額 1,991百万円
SNSマーケティング事業とDX支援事業を展開。企業やブランドのSNSに関するマーケティング支援に実績。SNSマーケティング事業は増収。SNS運用支援ツール契約件数が2桁増。23.10期通期は売上堅調。 記:2024/02/26
616
5/1 15:00
-4(%)
時価総額 0百万円
アジア特化型コンサルファーム。マネジメントサービス事業とプリンシパル投資事業を手掛け、ペットケアとして、関東、北海道を中心に7つの動物病院を運営。インド地域が大幅に拡大し、23.12期実績は売上急伸。 記:2024/03/25
9434 東証プライム
1,902
5/1 15:00
-9(%)
時価総額 9,105,150百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04
920
5/1 15:00
+7(%)
時価総額 26,806百万円
太陽光発電、風力発電など再生可能エネルギー発電所の開発や発電、運営、管理等を手掛ける。海外売電事業等は伸長。O&M事業は堅調。営業外費用は減少。23.12期通期は経常黒字転換。24.12期は2桁増益計画。 記:2024/02/26
9984 東証プライム
7,789
5/1 15:00
-126(%)
時価総額 13,420,089百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10