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日経平均は大幅反落、まさかのスタグフレーション懸念浮上のなかファンダ重視の理想的な相場に

2021/7/7 12:08 FISCO
*12:08JST 日経平均は大幅反落、まさかのスタグフレーション懸念浮上のなかファンダ重視の理想的な相場に  日経平均は大幅反落。279.39円安の28363.82円(出来高概算5億5042万株)で前場の取引を終えている。  連休明けの6日の米株式市場でのNYダウは208.98ドル安(-0.60%)と反落。6月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで景気回復ペースの鈍化懸念が浮上。「OPECプラス」会合での交渉難航を背景に一段と進展する原油高が企業業績の重しになるとの懸念も強まり、ダウの下げ幅は一時400ドルを超えた。一方、米長期金利が1.35%へと2月下旬以来となる水準にまで低下したことを支えに、IT系を中心としたグロース株は強含み、ナスダック総合指数は小幅ながら最高値を更新。  米経済指標の鈍化や軟調なダウを受け、本日の日経平均は380.81円安の28262.40円とギャップダウンで始まると、そのまま28161.75円(前日比481.46円安)まで下押しした。ただ、突っ込み警戒感もあり、その後は次第に買い戻され、一時28434.99円(前日比208.22円安)まで戻した。ただ、前引けにかけては再び弱含んでいる。  個別では、決算絡みが中心で、ポジティブ視されたところでは前澤工業<6489>、ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>、ハニーズHD<2792>、わらべやHD<2918>などが、それぞれ急伸、フェリシモ<3396>はストップ高買い気配となっている。一方、対照的に決算がネガティブ視されたところでは、キユーピー<2809>、USMH<3222>などがそれぞれ大幅に下落している。また、中国政府による国内企業の海外上場の規制強化を背景に、ビジョンファンドの含み益減少が警戒されるソフトバンクG<9984>も軟調。そのほか、住友鉱<5713>は正極材の生産能力増強を発表したが、地合いの悪化のほか、電気自動車(EV)市場の拡大が見込まれる中での能力増強は想定線で、短期的な投資負担増を嫌気する動きの方が優勢となり、下落している。  売買代金上位では、ソフトバンクG、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、三菱UFJ<8306>、ソニーG<6758>、信越化<4063>、三井住友<8316>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などを筆頭に全般軟調。一方、レーザーテック<6920>、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>、レノバ<9519>、日本電産<6594>、エーザイ<4523>などが堅調推移。  セクター別では鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位に並んでおり、上昇しているのは精密機器の1業種のみ。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、値上がり銘柄は26%となっている。  本日の日経平均は、朝方はオーバーシュート気味に下落したが、さすがに28000円が近づいたところでは下げ渋った。そこから一時28400円台にまで戻したところを見る限り、28000円がボトムとして強く意識されている様子。  米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで景気鈍化が意識され、世界の景気敏感株とも呼ばれる日本株が売られているとの市況解説もあるが、米ISM非製造業景況指数はそれでも好不況の目安である50を大幅に上回る60超えを4カ月連続で記録している。また、ISMの“製造業”の方の指標鈍化と日本株売りを結びつけるのならまだしも、“非製造業”と結びつけるのは若干の違和感を抱く。、また、鈍化とはいえ、60超えの高水準であることから、これが日経平均の500円近くの急落要因と考えるのもやや違和感。  一方、原油高で企業のコスト増が意識されるなか、米長期金利が2月下旬以来の1.3%台にまで大幅に低下したことには目を引く。原油価格の上昇基調が強まるなか、再びインフレ懸念が強まる可能性も想定されたが、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレークイーブン・インフレ率は6日、2.31%と、前週末の2.33%から低下。5月10日に記録した2.54%をピークとした下落トレンドが継続している。  景気の先行きが強いときには、通常、期待インフレ率が上昇しながら長期金利も上がるが、前日は、期待インフレ率が低下するなか、長期金利は4カ月半ぶりの安値を記録した。原油高によるコスト増の懸念も踏まえると、市場は、将来のスタグフレーション(物価上昇と景気後退の併存)を織り込みにいっているかのようにも見受けられる。この解釈であれば、製造業を中心にグローバルな景気敏感株の多い日本株が売られることとも整合性がつく。  ただ、材料不足、人手不足で供給が追い付いていない需給ひっ迫の状態は当面続く見込みで、経済指標もモメンタムでは鈍化しても、ヒストリカルで見た際にはかなりの高水準が当面続くと想定される。もし、上述の動きがスタグフレーションを織り込みにいく動きだとするならば、さすがに、行き過ぎの印象も受ける。少なくとも、日経平均の500円超の下落要因としてはやや説明不足な印象だ。  それはよりは、日本特有の需給イベントを前に、米経済指標の鈍化をとっかかりに短期筋が先物主導で売りを仕掛けているといったところではないだろうか。東京市場では、明日から週末にかけては上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが7000~8000億円規模で発生する見込み。かねてから、相場の短期的な下落要因として多くの場所にて言及されていただけに、これを直前に警戒感が高まっているところに、短期筋が仕掛けてきても不思議ではない。  実際、個別株の動きをみると、信越化学のような値がさ株の下落幅が大きい。その後下げ渋っているが、ファーストリテやソフトバンクGといった指数インパクトの大きい銘柄も朝方の下落率は大きめだった。また、個人が手掛けることが少ないキッコーマン<2801>が大きく下げているところを見ると、インデックスに絡んだ売買も嵩んでいると思われる。  ただ、これだけ指数が下落している中でも、キーエンス、SMC<6273>といったFA関連株のほか、村田製作所、イビデン、日本電産、レーザーテックなど、主力株でもしっかりとした動きのものが散見される。決算シーズンが近くづくなか、業績が好調ながらも株価の調整期間が長かった分、戻りが期待できるものなどを対象に選別物色が進んでいる様子。  また、新興市場では直近IPOが引き続き賑わっており、OPS<7699>、アイドマHD<7373>、ベイシス<4068>、アルマード<4932>などを筆頭に大幅に値上がりしているものが多い。ただ、IPOの中でも、業績が好調で引き続き高い成長が見込めるものなど裏付けがある銘柄は買い進まれる一方、そうでない銘柄は放置されている印象で、IPOに対する投資家の目線も甘くはないようだ。  昨年はほとんど需給主導の相場だったが、今年は徐々にファンダメンタルズを重視した理想的な形に移ってきている。これは、投資家目線では本来喜ばしい出来事ではないだろうか。 《AK》
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1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
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マヨネーズやドレッシング、パスタソース等の製造・販売を行う。1919年創業。マヨネーズ、ドレッシングは国内家庭用市場でトップシェア。アヲハタを傘下に持つ。海外でKEWPIEブランドの認知拡大を図る。 記:2024/08/02
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わらべや日洋食品、わらべやデリカ等を傘下に収める持株会社。米飯、調理パンなど調理済食品の製造・販売等を行う。物流関連事業等も。セブンイレブン向け売上比率が高い。千葉工場、大宮工場は25年2月末に閉鎖予定。 記:2024/10/27
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マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の共同持株会社。首都圏中心に店舗展開。イオングループ。グループ店舗数は530店舗超。加工食品中心に価格訴求強化。マルエツ草加デリカセンターの本格稼働で品揃え拡充図る。 記:2024/10/24
3396 東証スタンダード
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服飾・服飾雑貨、生活関連品など自社企画商品中心の定期便事業が柱。フェリシモチョコレートミュージアム、神戸ポートタワーの運営等も行う。神戸ポートタワー事業は来場者数が順調。第2の収益柱の育成に取り組む。 記:2024/10/28
4063 東証プライム
5,649
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4068 東証グロース
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時価総額 2,257百万円
携帯電話基地局の設置工事、運用監視・保守等を行うエンジニアリング会社。NTTグループ企業が主要得意先。スマートメーター設置サービス等も。IoTエンジニアリングサービスのサービス拡充、営業強化を図る。 記:2024/07/08
4523 東証プライム
4,650
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+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4932 東証スタンダード
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時価総額 11,205百万円
独自開発の卵殻膜原料を配合した女性用化粧品、サプリの開発・販売を行う。オリジナルブランドに「TO-II」など。QVCジャパンやツルハHDなどが主要取引先。テレビCMで卵殻膜美容液の認知度向上を図る。 記:2024/08/19
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
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時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6273 東証プライム
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6489 東証スタンダード
1,188
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+9(%)
時価総額 24,996百万円
上下水道用機器・水処理装置メーカー。1937年創業。上下水道用バルブ・ゲート、浄水場や下水処理場等の設備・システム等を手掛ける。27年5月期に売上高403億円、営業益53億円目指す。配当性向30%目安。 記:2024/10/15
6594 東証プライム
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総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
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時価総額 7,237,734百万円
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時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
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±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
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時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
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1,670
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時価総額 25,536百万円
セールス・プラットフォームサービスを中心とする営業支援サービスが主力。ママワークス等の人材支援サービス、オンラインMTGツール等も手掛ける。営業支援サービス、人材支援サービスともに受注件数は増加傾向。 記:2024/10/26
620
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 13,056百万円
エンジニアリング・プラスチックの流通事業、開発・製造事業を手掛ける。シンガポールを拠点に東南アジア中心に展開。家電向け売上高構成比率が高い。研究開発力が強み。高成長分野に位置付ける合成樹脂に注力。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
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+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
2,303
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 5,880百万円
画像診断装置や内視鏡システム、手術機器等の販売を行う山下医科器械が中核の持株会社。医療機器製造・販売業、医療モール事業も手掛ける。放射線機器などの設備投資需要は増加。27.5期売上高730億円目標。 記:2024/10/28
9519 東証プライム
800
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 72,950百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
49,020
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+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
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8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17