マーケット
4/25 15:15
37,628.48
-831.60
38,460.92
-42.77
暗号資産
FISCO BTC Index
4/26 5:32:11
10,069,865
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は大幅反落、まさかのスタグフレーション懸念浮上のなかファンダ重視の理想的な相場に

2021/7/7 12:08 FISCO
*12:08JST 日経平均は大幅反落、まさかのスタグフレーション懸念浮上のなかファンダ重視の理想的な相場に  日経平均は大幅反落。279.39円安の28363.82円(出来高概算5億5042万株)で前場の取引を終えている。  連休明けの6日の米株式市場でのNYダウは208.98ドル安(-0.60%)と反落。6月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで景気回復ペースの鈍化懸念が浮上。「OPECプラス」会合での交渉難航を背景に一段と進展する原油高が企業業績の重しになるとの懸念も強まり、ダウの下げ幅は一時400ドルを超えた。一方、米長期金利が1.35%へと2月下旬以来となる水準にまで低下したことを支えに、IT系を中心としたグロース株は強含み、ナスダック総合指数は小幅ながら最高値を更新。  米経済指標の鈍化や軟調なダウを受け、本日の日経平均は380.81円安の28262.40円とギャップダウンで始まると、そのまま28161.75円(前日比481.46円安)まで下押しした。ただ、突っ込み警戒感もあり、その後は次第に買い戻され、一時28434.99円(前日比208.22円安)まで戻した。ただ、前引けにかけては再び弱含んでいる。  個別では、決算絡みが中心で、ポジティブ視されたところでは前澤工業<6489>、ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>、ハニーズHD<2792>、わらべやHD<2918>などが、それぞれ急伸、フェリシモ<3396>はストップ高買い気配となっている。一方、対照的に決算がネガティブ視されたところでは、キユーピー<2809>、USMH<3222>などがそれぞれ大幅に下落している。また、中国政府による国内企業の海外上場の規制強化を背景に、ビジョンファンドの含み益減少が警戒されるソフトバンクG<9984>も軟調。そのほか、住友鉱<5713>は正極材の生産能力増強を発表したが、地合いの悪化のほか、電気自動車(EV)市場の拡大が見込まれる中での能力増強は想定線で、短期的な投資負担増を嫌気する動きの方が優勢となり、下落している。  売買代金上位では、ソフトバンクG、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、三菱UFJ<8306>、ソニーG<6758>、信越化<4063>、三井住友<8316>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などを筆頭に全般軟調。一方、レーザーテック<6920>、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>、レノバ<9519>、日本電産<6594>、エーザイ<4523>などが堅調推移。  セクター別では鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位に並んでおり、上昇しているのは精密機器の1業種のみ。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、値上がり銘柄は26%となっている。  本日の日経平均は、朝方はオーバーシュート気味に下落したが、さすがに28000円が近づいたところでは下げ渋った。そこから一時28400円台にまで戻したところを見る限り、28000円がボトムとして強く意識されている様子。  米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで景気鈍化が意識され、世界の景気敏感株とも呼ばれる日本株が売られているとの市況解説もあるが、米ISM非製造業景況指数はそれでも好不況の目安である50を大幅に上回る60超えを4カ月連続で記録している。また、ISMの“製造業”の方の指標鈍化と日本株売りを結びつけるのならまだしも、“非製造業”と結びつけるのは若干の違和感を抱く。、また、鈍化とはいえ、60超えの高水準であることから、これが日経平均の500円近くの急落要因と考えるのもやや違和感。  一方、原油高で企業のコスト増が意識されるなか、米長期金利が2月下旬以来の1.3%台にまで大幅に低下したことには目を引く。原油価格の上昇基調が強まるなか、再びインフレ懸念が強まる可能性も想定されたが、期待インフレ率の指標とされる米10年物ブレークイーブン・インフレ率は6日、2.31%と、前週末の2.33%から低下。5月10日に記録した2.54%をピークとした下落トレンドが継続している。  景気の先行きが強いときには、通常、期待インフレ率が上昇しながら長期金利も上がるが、前日は、期待インフレ率が低下するなか、長期金利は4カ月半ぶりの安値を記録した。原油高によるコスト増の懸念も踏まえると、市場は、将来のスタグフレーション(物価上昇と景気後退の併存)を織り込みにいっているかのようにも見受けられる。この解釈であれば、製造業を中心にグローバルな景気敏感株の多い日本株が売られることとも整合性がつく。  ただ、材料不足、人手不足で供給が追い付いていない需給ひっ迫の状態は当面続く見込みで、経済指標もモメンタムでは鈍化しても、ヒストリカルで見た際にはかなりの高水準が当面続くと想定される。もし、上述の動きがスタグフレーションを織り込みにいく動きだとするならば、さすがに、行き過ぎの印象も受ける。少なくとも、日経平均の500円超の下落要因としてはやや説明不足な印象だ。  それはよりは、日本特有の需給イベントを前に、米経済指標の鈍化をとっかかりに短期筋が先物主導で売りを仕掛けているといったところではないだろうか。東京市場では、明日から週末にかけては上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが7000~8000億円規模で発生する見込み。かねてから、相場の短期的な下落要因として多くの場所にて言及されていただけに、これを直前に警戒感が高まっているところに、短期筋が仕掛けてきても不思議ではない。  実際、個別株の動きをみると、信越化学のような値がさ株の下落幅が大きい。その後下げ渋っているが、ファーストリテやソフトバンクGといった指数インパクトの大きい銘柄も朝方の下落率は大きめだった。また、個人が手掛けることが少ないキッコーマン<2801>が大きく下げているところを見ると、インデックスに絡んだ売買も嵩んでいると思われる。  ただ、これだけ指数が下落している中でも、キーエンス、SMC<6273>といったFA関連株のほか、村田製作所、イビデン、日本電産、レーザーテックなど、主力株でもしっかりとした動きのものが散見される。決算シーズンが近くづくなか、業績が好調ながらも株価の調整期間が長かった分、戻りが期待できるものなどを対象に選別物色が進んでいる様子。  また、新興市場では直近IPOが引き続き賑わっており、OPS<7699>、アイドマHD<7373>、ベイシス<4068>、アルマード<4932>などを筆頭に大幅に値上がりしているものが多い。ただ、IPOの中でも、業績が好調で引き続き高い成長が見込めるものなど裏付けがある銘柄は買い進まれる一方、そうでない銘柄は放置されている印象で、IPOに対する投資家の目線も甘くはないようだ。  昨年はほとんど需給主導の相場だったが、今年は徐々にファンダメンタルズを重視した理想的な形に移ってきている。これは、投資家目線では本来喜ばしい出来事ではないだろうか。 《AK》
関連銘柄 30件
1,707
4/25 15:00
-21(%)
時価総額 47,625百万円
低価格のカジュアル婦人服チェーン。SCや駅ビルに出店。ミャンマー自社工場からの調達に強み。国内店舗数は873店舗。夏物商品は販売好調。EC事業は自社ECサイトを中心に伸びる。24.5期2Qは2桁増益。 記:2024/02/03
2801 東証プライム
1,938.5
4/25 15:00
-24.5(%)
時価総額 1,879,213百万円
しょうゆメーカー最大手。しょうゆに加え、つゆやたれ、トマト加工品、缶詰等の食品、野菜飲料や豆乳の飲料、酒類を製造、販売する。今期3Q累計は国内のしょうゆや食品が堅調に推移した。海外も食品が堅調だった。 記:2024/04/07
2809 東証プライム
3,123
4/25 15:00
-13(%)
時価総額 441,905百万円
マヨネーズ、ドレッシングで国内首位。医薬も。傘下にアヲハタ。価格改定効果等で業務用は売上増。フルーツソリューションは食品メーカー向け販売が増加。23.11期通期は増収。24.11期は増収増益見通し。 記:2024/03/04
2,426
4/25 15:00
+6(%)
時価総額 42,761百万円
米飯類を中心に惣菜や和菓子を製造・販売する。セブンイレブン向け売上比率が高い。米国、中国にも進出。食品関連事業は売上回復や商品規格の見直し等で堅調。食材関連事業は収益伸長。24.2期3Qは2桁増益。 記:2024/02/03
881
4/25 15:00
-5(%)
時価総額 116,011百万円
大手スーパーマーケット会社。首都圏で「マルエツ」や「カスミ」、「マックスバリュ関東」を展開。グループ店舗数は532店舗。来店客数は回復傾向。1点単価は上昇。売上原価は減少。24.2期3Qは2桁営業増益。 記:2024/01/27
3396 東証スタンダード
911
4/25 15:00
+4(%)
時価総額 9,150百万円
服飾・服飾雑貨や生活関連品を通販。商品を毎月1回届ける定期便システムに強み。フェリシモパートナーズ事業では産地直送マルシェなどの受注が堅調。定期便事業は平均購入単価等が減少。24.2期3Qは業績苦戦。 記:2024/02/02
4063 東証プライム
6,308
4/25 15:00
-174(%)
時価総額 12,768,168百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
4068 東証グロース
1,239
4/25 0:00
±0(%)
時価総額 2,298百万円
携帯電話基地局の設置工事や保守・運用を行うエンジニアリング会社。IoTエンジニアリングサービスに経営リソース集中。24.6期2Q累計はIoTエンジニアリングサービスが増収。サービスの拡充等が奏功。 記:2024/02/25
4523 東証プライム
6,259
4/25 15:00
+170(%)
時価総額 1,856,213百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
4932 東証スタンダード
1,434
4/25 15:00
+10(%)
時価総額 14,905百万円
独自開発の卵殻膜原料を配合した女性用化粧品・サプリを開発・販売。直販主体にTV通販やOEMも。24.3期3Q累計は直販の新規客獲得が増勢に。新規育毛サプリ貢献などでTV通販も伸長。通期二桁増収増益を計画。 記:2024/03/12
5713 東証プライム
5,080
4/25 15:00
-93(%)
時価総額 1,477,335百万円
大手非鉄。銅、ニッケル、金を手掛け、事業連携による材料調達や製品開発に特徴。大電流・大面積仕様にも応用可能なプリンテッドエレクトロニクス用の厚膜導電性インクを開発。車載用電池材料の増販で、3Q累計は増収。 記:2024/02/23
6273 東証プライム
78,000
4/25 15:00
-1,670(%)
時価総額 5,254,782百万円
空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6489 東証スタンダード
1,260
4/25 15:00
-28(%)
時価総額 26,997百万円
上下水道設備専業会社。上下水道用のバルブ・ゲートや浄水場、下水処理場の機械設備、水処理システム等を提供。環境事業は損益苦戦だが、バルブ事業は収益伸長。増収効果等により、24.5期2Q累計は大幅営業増益。 記:2024/02/02
6594 東証プライム
6,886
4/25 15:00
+92(%)
時価総額 4,106,012百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
12,760
4/25 15:00
-80(%)
時価総額 16,091,406百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,342
4/25 15:00
-93(%)
時価総額 4,092,875百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6861 東証プライム
64,580
4/25 15:00
-1,340(%)
時価総額 15,706,373百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
33,360
4/25 15:00
-1,230(%)
時価総額 3,145,381百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,822
4/25 15:00
-27.5(%)
時価総額 5,721,444百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,497
4/25 15:00
-121(%)
時価総額 57,053,510百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
1,747
4/25 15:00
-94(%)
時価総額 26,542百万円
中小企業の営業や業務を支援する法人向けサービスを展開。在宅ワーク特化の求人サイト等も手掛ける。業務効率化の支援等の育成図る。営業支援は売上堅調。24.8期1Qは2桁増収。販管費の増加等が収益面の重し。 記:2024/01/28
518
4/25 14:54
-1(%)
時価総額 0百万円
シンガポールに拠点を置く機能性樹脂の販売会社。開発・製造も。売上の大半が東南アジア向け。伊藤忠商事と親密。24.3期上期は汎用樹脂、機能性樹脂ともに需要が冴えず。金利上昇に伴う金融費用増も最終益の重石に。 記:2024/01/17
7974 東証プライム
7,406
4/25 15:00
-104(%)
時価総額 9,618,098百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
33,600
4/25 15:00
-1,210(%)
時価総額 15,846,869百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,551.5
4/25 15:00
-18.5(%)
時価総額 20,607,015百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
8,796
4/25 15:00
-64(%)
時価総額 12,091,782百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
2,632
4/25 15:00
+33(%)
時価総額 6,719百万円
医療機器商社。山下医科器械を中核に、手術機器や整形インプラント等のハード、電子カルテ等のシステムを提供する。病院経営コンサルティング等も行う。今上期は一般消耗品や低侵襲治療等の医療機器が堅調に推移した。 記:2024/01/31
9519 東証プライム
1,487
4/25 15:00
-58(%)
時価総額 135,533百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマスも。徳島津田バイオマス発電所などの商業運転を開始。再生可能エネルギー発電事業は売上堅調。バイオマス発電所の営業運転開始等で、24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/08
9983 東証プライム
41,540
4/25 15:00
-1,540(%)
時価総額 13,218,900百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,603
4/25 15:00
-152(%)
時価総額 13,099,619百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10