マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,239.66
+153.86
暗号資産
FISCO BTC Index
4/27 13:35:12
9,990,015
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日続伸、日米ともに足元ハイテク株への回帰が鮮明、半導体は安心感勝る

2021/4/19 12:11 FISCO
*12:11JST 日経平均は3日続伸、日米ともに足元ハイテク株への回帰が鮮明、半導体は安心感勝る  日経平均は3日続伸。64.73円高の29748.10円(出来高概算4億3029万株)で前場の取引を終えている。  前週末の米国株式市場ではNYダウが史上最高値を更新。金融企業の好決算や、予想以上に改善した3月住宅着工件数に加え、米政府が国内のワクチン接種が2億回を突破したと発表したことから市場センチメントが向上した。米10年物国債利回りも1.5%台での低位圏での推移が続き、ナスダック総合指数も小幅ながら上昇した。この米株高の流れを背景に、週明けの日経平均は4.95円高と小幅上昇でスタート。ただ、日米首脳会談を受けた対中国との関係悪化への警戒感などが重しとなり、マイナス圏に沈む場面も見られた。それでも、その後は半導体を中心としたハイテク株や指数寄与度の大きい値がさ株の強含みを背景に下げ渋ると間もなくプラスに転じた。  個別では、業績関連のリリースを背景にマルマエ<6264>、クリナップ<7955>がそれぞれ急伸し、業績予想の上方修正に加えて自社株買いの実施も発表したイワキポンプ<6237>はストップ高買い気配で前場を終えている。また、日本経済新聞にて新工場建設を検討しているとの最高経営責任者(CEO)の発言が報じられたSUMCO<3436>も大幅高。一方、前週末の「複数の買い手候補が関心を示している」との一部報道について否定的なコメントを示したスクエニHD<9684>や、買収合戦に発展する観測が広がっていた東芝<6502>は、詳細な買収案の提示を当面保留することが分かったと報じられたことで、それぞれ期待剥落の形で大幅に下落している。  そのほか、売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、信越化<4063>、日本電産<6594>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などが堅調推移、直近IPOの紀文食品<2933>は11%高と急伸している。一方、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニーグループ<6758>、トヨタ<7203>、ファーマフーズ<2929>などが軟調で、暗号資産ビットコイン価格の急落を背景にマネックスG<8698>が大幅に下落している。  セクターでは、海運業、金属製品、パルプ・紙、ガラス・土石製品、化学などが上昇率上位となった。一方、空運業、その他製品、証券・商品先物取引業、その他金融業、鉱業などが下落率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の55%、値下がり銘柄は39%となっている。  本日の東京市場は、前場の売買高が5億株を下回っており前週同様に薄商いにとどまっている。日経平均や東証株価指数(TOPIX)が方向感に欠ける動きのなか、東証2部指数や日経JASDAQ平均、東証マザーズ指数は方向感をもった堅調な値動きとなっており、大型と中小型とで動きがやや分かれている。1部を中心とした主力企業の動きが冴えないのは、これまで同様、今後本格化する決算を見極めたいとする様子見ムードによるものだろう。  しかし、1部企業のすべてが軟調なわけではなく、前週までと同様、半導体を中心としたハイテク株はしっかりとした動きを見せている。先日の安川電機<6506>の決算後の株価反応から、会社計画が市場予想に届かないガイダンスリスクなどは意識されるものの、次世代通信規格「5G」、電気自動車(EV)、デジタルトランスフォーメーション(DX)などが本格化普及していくことを考えれば、業績期待の高さだけでなく、その実体の裏付けによる安心感は大きい。  また、前週のTSMC(台湾積体電路製造)の設備投資計画の上方修正に加えて、週末に日本経済新聞で報道されたSUMCOの新工場建設検討なども刺激材料になっているようだ。もともと、国内では、以前から東京エレクトロンの河合社長が半導体業界の「スーパーサイクル入り」などについて強気の発言をしていたが、今回のSUMCOの橋本会長による「こんなに長い間、半導体が足りないのは初めてだ」との発言は、これまでの経緯とも相まって相当にポジティブなコメントと捉えられる。  今週半ばには半導体露光装置メーカーで世界シェアトップの蘭ASMLの決算が控えている。これが、前週のTSMCのように一層の刺激材料となるかが注目される。一般的に、株価が高値圏にあるところでの好材料は出尽くし感に繋がりやすいが、全体的に手掛かり材料に乏しいなか、半導体業界ほどに強気の材料が長く出続ける業界は珍しく、安心感のある業界としては貴重な存在でもあるため、好材料は素直に好感されるケースが今後も多いのではないかと個人的には予想している(むろん、必ずしも好決算であるとは限らないが)。  また、本日は、村田製作所<6981>やアルプスアルパイン<6770>など半導体以外の電子部品関連株も堅調だ。明日には米国でアップルが、オンラインで「spring loaded」と題した新製品発表会を開催する予定。一部のアナリストは、今年初めてとなるこのイベントで新型アイパッドプロやアイパッドミニなどを発表すると見ているようだ。関連銘柄の堅調さの背景はこれを先回りしての動きとも読める。アップルサプライヤー周辺の電子部品関連株では半導体銘柄に比べて足元の調整色が濃いため、物色も入りやすいようだ。  そのほか、ハイテク以外でも、本日はマザーズ指数がしっかりと推移。時価総額上位も概ね堅調だが、新規株式公開(IPO)銘柄の上場後1年間の平均的な値動きを表す「IPOインデックス」が大幅高となっている。直近IPO銘柄に資金が還流している点をみると個人投資家の物色意欲は旺盛のようだ。今週は、会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」の運営で有名なビジョナル<4194>を含め22日に3社のIPOが予定されているため、直前になっての換金売りには注意が必要だが、個人投資家の物色意欲が引き続き確認されている点はポジティブだ。  米国でも、連日の最高値更新でNYダウの存在が目立っているが、調整色の濃かったナスダック総合指数も1400pt台を回復し、2月16日に付けた最高値(14175.115pt)に迫る好調ぶりをみせている。米長期金利の落ち着きを背景に、日米ともにハイテクを中心としたグロース(成長)株物色への回帰がみられるようだ。ただし、これまでの循環物色の経緯を踏まえると、来週からの決算シーズン本格化を機に、4月に入ってから調整に入っているバリュー(割安)株が再び動意づく可能性も頭に入れておきたいところだ。 《AK》
関連銘柄 22件
2929 東証プライム
844
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 24,539百万円
食品と医薬品の研究開発メーカー。卵黄由来の機能性素材や化粧品、医薬品、抗体試薬を開発、製造。販売は通信販売と卸売。BtoB事業は堅調。「ファーマギャバ」が国内外で販売伸びる。24.7期1Qは黒字転換。 記:2024/01/27
2933 東証プライム
1,147
4/26 15:00
-2(%)
時価総額 26,186百万円
水産練り製品や総菜を製造・販売。チルド物流も。海外を強化中。収益はおでん・鍋需要が高まる下期に偏重。マルハニチロと資本業務提携。国内食品事業は黒字転換。水産練り製品が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08
3436 東証プライム
2,383.5
4/26 15:00
+104(%)
時価総額 834,642百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
4063 東証プライム
5,906
4/26 15:00
-402(%)
時価総額 11,954,470百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
4194 東証プライム
7,320
4/26 15:00
-400(%)
時価総額 281,022百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
6237 東証プライム
2,476
4/26 15:00
+66(%)
時価総額 55,688百万円
液体移送用ケミカルポンプが主力。流体制御技術と多品種少量生産に強み。24.3期上期は医療機器向けや水処理市場向けが好調。中国関係会社の連結化も貢献して計画上振れ。通期営業最高益を計画。配当性向3割超目安。 記:2024/01/18
6264 東証プライム
1,867
4/26 15:00
+55(%)
時価総額 24,370百万円
真空パーツやマシニング、門型加工の専門メーカー。精密部品の少量多品種受託加工に定評。半導体製造装置大手と取引。24.8期1QはFPD分野の受注高、売上高が伸長。G6・G8、OLED向け売上の回復が寄与。 記:2024/02/02
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6506 東証プライム
6,360
4/26 15:00
+147(%)
時価総額 1,696,148百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6594 東証プライム
7,115
4/26 15:00
+229(%)
時価総額 4,242,561百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
2,539.5
4/26 15:00
+5.5(%)
時価総額 4,968,349百万円
車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、xEV向け製品の売上が増加。金融費用減少。23.12期通期は2桁最終増益。 記:2024/02/13
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6770 東証プライム
1,379
4/26 15:00
+31.5(%)
時価総額 302,388百万円
電子部品のアルプスとカーナビのアルパインが経営統合して発足。センサ・コミュニケーション事業を成長領域に位置付け。モジュール・システム事業は増収。インフォテインメントの新製品等が貢献。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/10
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,867
4/26 15:00
+45(%)
時価総額 5,812,679百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7955 東証プライム
745
4/26 15:00
±0(%)
時価総額 27,894百万円
住宅設備機器メーカー。ステンレスキッチンに強み。富裕層向け高級キッチンや海外開拓を強化中。24.3期3Q累計はキッチンが堅調。だが浴槽・洗面が弱含み。原材料高や販管費増も利益の重石に。期末に記念配を予定。 記:2024/02/14
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8698 東証プライム
837
4/26 15:00
+16(%)
時価総額 223,853百万円
大手ネット証券会社。マネックス証券を中核に、株式や先物・オプション、投信、債券、FXのオンライン取引サービスを提供する。NTTドコモと資本業務提携。今期3Q累計は国内と米国が堅調、増収、大幅増益となった。 記:2024/03/03
5,731
4/26 15:00
+81(%)
時価総額 702,231百万円
家庭用ゲームソフト大手。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどRPGで存在感。知的財産による収益基盤強固。薬屋のひとりごとの大ヒット等で出版事業は堅調。HDゲームは増収。24.3期3Qは小幅増収。 記:2024/02/23
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27