マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 20:52:50
15,256,135
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は小幅反発、需給改善は見られず、環境も強弱まちまち

2021/4/15 12:25 FISCO
*12:25JST 日経平均は小幅反発、需給改善は見られず、環境も強弱まちまち  日経平均は小幅反発。36.67円高の29657.66円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。  14日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反発し、53ドル高となった。注目されたゴールドマン・サックスなど金融大手の決算が市場予想を上回ったほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動が緩やかなペースで加速したことが明らかになり、景気敏感株を中心に買いが入った。一方、長期金利の上昇でハイテク株が売られ、ナスダック総合指数は1.0%の下落。東京市場でも値がさ株を中心に売りが先行し、日経平均は47円安からスタートした。ただ、NYダウの上昇を好感した買いですかさずプラスに切り返すと、朝方には一時29787.66円(166.67円高)まで上昇。その後、利益確定売りが出て上値の重い展開となった。  個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>や買収合戦の思惑が広がる東芝<6502>、それに三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株が堅調。トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>もまずまずしっかりだ。好決算のベイカレント<6532>や前日ストップ高の日本電子<6951>が商いを伴って急伸しており、売買代金や上昇率で東証1部上位にランクイン。決算発表銘柄ではサイゼリヤ<7581>やコメダHD<3543>も大きく買われている。一方、レーザーテック<6920>が2%の下落となり、任天堂<7974>や東エレク<8035>といった値がさ株の一角も軟調。良品計画<7453>は決算を受けて4%超の下落。クリレスHD<3387>も売りがかさみ、ベクトル<6058>などが東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、海運業、鉱業、石油・石炭製品などが上昇率上位。一方、その他製品、精密機器、電気機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は43%となっている。  本日の日経平均は安寄り後に切り返すも、上値の重い展開となっている。日経平均は0.12%、東証株価指数(TOPIX)は0.35%の上昇で前場を折り返した。米国で景気回復への期待が高まるととともに金利が上昇し、金融株などの景気敏感株が買われているが、半導体関連を中心とした値がさ株の一角が軟調。小売・外食等の決算反応はまちまちといった印象だ。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまり。ここ数日は1日を通じ2兆円台前半とやや低迷しているが、本日も同様だろう。かねて当欄で指摘している「市場のパワー不足」は続いている。日経平均の日足チャートを見ると、29500円台に位置する25日移動平均線が下値をサポートする形で底堅いが、この水準でこう着感も強まってきた。  東京証券取引所が13日発表した9日申し込み時点の信用取引残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)を見ると、信用買い残が3兆1672億円(週間で946億円増)と約2年半ぶり高水準、一方の売り残が7235億円(同394億円減)と約2年4カ月ぶりの低水準になったという。日経レバETF<1570>の純資産総額は直近ピークからやや減少したが、日経ダブルイン<1357>の積み上げは限定的な印象。裁定残もネット買い越しの状態が続いている。一昨日に触れた安川電<6506>のみならず、やはり全般に株価を一段と押し上げる買い戻しの余地は限られると言わざるを得ない。なお、信用評価損益率も9日申し込み時点で-7.67%(同0.08pt悪化)とじりじり悪化。個人投資家の物色意欲には根強さも感じられるが、大きく改善する状況でもないだろう。  日銀は3月30日を最後に通常の上場投資信託(ETF)買い入れを実施していない。現在は前引け時点のTOPIX下落率が1%以上だった際に実施しているもようで、それだけ株式相場が底堅いとも言えるが、売り持ち高が積み上がりづらくなった大きな要因なのかもしれない。以前なら日銀のETF買いが下値を支え、結果的に売り方が高値で買い戻すことで断続的な株価上昇が演出されてきた。  さて、市場のムードとしてはいまだ新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う景気回復への期待が強いものの、米国ではベテラントレーダーを中心に「期待どおりの強い(経済・業績)数値を確認したら徐々にリスクを減らすのがセオリー」との声も多いようだ。また、前日発表された米金融大手の決算はトレーディング収益が好調だったものの、投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの損失処理を巡り足並みのズレが表面化したこともあり、高収益のヘッジファンド向けビジネスの先行きを不安視する向きがある。  菅義偉首相の訪米を巡っては、米製薬会社のワクチン調達へのポジティブな影響に期待するとともに、中国との対立を懸念する声が出てきているようだ。トランプ前米政権が中国に対し強硬姿勢だったと捉える向きはなお多いが、「ディール(取引)」の余地があったトランプ前米政権に対し、「人権」などのイデオロギー・価値観で対立する現民主党政権の方が中国との対立解消の糸口をつかみにくいだろう。安川電の戻りの鈍さにも少なからず影響している可能性がある。  需給的にも環境的にも、やはり日経平均は目先3万円近辺でのもち合いが続くとみておいた方がいいだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 18件
1,153
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 245,375百万円
ショッピングセンター内のレストラン、フードコートの運営が主力。しゃぶしゃぶ食べ放題「しゃぶ菜」、海鮮居酒屋「磯丸水産」などのブランドを保有。連結店舗数は1100店舗超。業務受託店舗などを積極出店。 記:2024/10/28
3543 東証プライム
2,840
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 131,376百万円
フルサービス型喫茶店「コメダ珈琲店」をチェーン展開するコメダを中核とする持株会社。愛知県名古屋市に本社。おかげ庵等の業態も。グループ店舗数は1000店舗超。総還元性向50%以上目標。既存モデルの拡充図る。 記:2024/08/13
6058 東証プライム
942
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 44,193百万円
大手PR会社。PR戦略の立案・実行、コンサル等を行う。ダイレクトマーケティング事業、プレスリリース配信事業等も。PR TIMESを傘下に持つ。配当性向30%以上基準。26.2期EBITDA109億円目標。 記:2024/10/29
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6532 東証プライム
5,469
11/22 15:30
+81(%)
時価総額 849,943百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加により人件費増も案件拡大で堅調。 記:2024/10/31
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6951 東証プライム
5,662
11/22 15:30
+44(%)
時価総額 291,780百万円
電子光学機器、分析機器、計測検査機器を手掛ける理科学機器メーカー。1949年設立。電子顕微鏡で世界トップシェア。産業機器、医用機器なども展開。理科学・計測機器事業は電子顕微鏡を中心に引き合い順調。 記:2024/10/14
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7453 東証プライム
3,025
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 849,360百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
7581 東証プライム
5,210
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 272,337百万円
イタリアンカジュアルレストラン「サイゼリヤ」をチェーン展開。中国中心に海外でも事業展開。価格競争力などが強み。店舗数は1500店舗超。メニュー再構築や主力商品の改善、食材の供給体制再構築などに取り組む。 記:2024/08/06
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17