マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,239.66
+153.86
暗号資産
FISCO BTC Index
4/27 9:18:41
10,081,015
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は続伸、「シナリオ定まれば投資資金は動く」が…

2020/10/6 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は続伸、「シナリオ定まれば投資資金は動く」が…  日経平均は続伸。113.77円高の23425.91円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えている。  週明け5日の米株式市場でNYダウは反発し、465ドル高となった。新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領がこの日退院することが明らかになり、早期回復を受けて投資家心理が改善した。さらに、追加経済対策を巡りムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長が交渉を継続し、大統領選前の合意への期待が高まったほか、9月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が予想外に上昇したことも好感された。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで107円高からスタート。米大統領選の行方など先行きの不透明感もなお残るとみられており、寄り付き後はやや上値の重い展開だったが、この日の高値圏で前場を折り返した。  個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が2%を超える上昇となり、日経平均を約34円押し上げた。ソフトバンク<9434>やキーエンス<6861>も堅調で、任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小じっかり。中小型株ではトヨタファイナンスとの業務提携を発表したチェンジ<3962>が活況。また、業績上方修正のトーセイ<8923>は急伸し、ダントーHD<5337>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、同じく業績上方修正を発表したダイキン<6367>だが、材料出尽くし感から3%近い下落。ソニー<6758>やZHD<4689>もさえない。また、第1四半期の大幅減益決算が嫌気された毎日コムネット<8908>は急落し、スター・マイカ<2975>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、保険業、ゴム製品、石油・石炭製品などが上昇率上位。半面、不動産業、その他金融業、空運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は50%となっている。  トランプ氏の退院、経済対策成立への期待を背景に前日のNYダウが400ドルを超える上昇となり、本日の日経平均も続伸スタート。その後はやや上値が重いが、時間外取引のNYダウ先物の動向睨みで、前引けにかけて強含む場面もあった。前日の先物手口では、トランプ氏の早期退院観測を受けて短期筋の買い戻しとみられる動きが観測されており、既にある程度織り込み済みと考えられる。米経済対策を巡る与野党の協議も特段目立った進展が伝わっているわけでなく、積極的に上値を追いづらいところである。ただ、日経平均の日足チャートを見ると、23200円台に位置する25日移動平均線を上回って推移しており、まずまずしっかりした値動き。上にも下にも傾きづらい相場を映し、ここまでの東証1部売買代金は1兆円を下回り低調だ。  売買代金上位を見ると、自動車株やメガバンク株といった大型バリュー(割安)株が全般小じっかり。ハイテク関連を中心としたグロース(成長)株は強弱分かれている印象で、物色の方向感をつかみづらい。いきおい、個人投資家の物色は中小型株に向かっているようで、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連として人気のチェンジが提携を手掛かりに賑わい、一部メディアで1人当たり売上高の伸びが大きいと取り上げられたグレイス<6541>なども上げが目立つ。だが、利益確定の売りに押される銘柄も散見されるなど選別色は窺える。東証1部全体としてはおよそ半数の銘柄が値下がりだ。  新興市場ではマザーズ指数が続伸し、連日で取引時間中の年初来高値を更新している。こちらも朝方に一時マイナスへ転じるなどやや上値の重い印象だが、指数に直接的な影響のないアクシス<4012>やヘッドウォーター<4011>といった直近IPO(新規株式公開)銘柄に投資資金が向かっているところをみると、実態としては活況とも考えられる。上場3日目のタスキ<2987>は公開価格の約7.6倍となる初値を付けた。株価バリュエーションなどからは過熱感が拭えないが、次のIPOは13日の日通システム<4013>とやや間が空くため、直近上場銘柄への投資資金の流入が続く可能性もある。  さて、国内外の株式市場では米大統領選での民主党候補、バイデン前副大統領の圧勝シナリオを「強気材料」として捉える向きが出始めた。先日の候補討論会後は増税方針を掲げるバイデン氏の優勢を嫌気する動きがあったにもかかわらずだ。結局のところ、「シナリオさえ定まってくれば投資資金は動き出す」ということだろう。過去の米国株の推移を見ても、大統領選前はもみ合いが続く一方、選挙後は強含む傾向が見られるとの報告が多く、上述した見方と整合的だ。米連邦準備理事会(FRB)を中心とした主要中央銀行による大規模緩和で投資資金も潤沢にある。  先日の討論会の結果や、新型コロナのリスクを過小評価しているとみられていたトランプ氏自身の感染を受け、バイデン氏の支持率が上昇しているようで、「次の大統領」を巡る不透明感が後退したことが足元の株式相場の上昇に寄与しているのだろう。とはいえ、4年前の大統領選を振り返ると、事前の世論調査を素直に信用していいか悩むところではある。トランプ氏の熱狂的な支持者はトランプ氏の新型コロナ感染を受けて投票先を変えるか。答えは「否」だろう。こうした支持者の全容がつかみづらいのが、先の大統領選でトランプが下馬評を覆して勝利した背景にあるとみられる。やはり大統領選の結果が判明するまでは投資資金の本格的な動き出しは期待しにくいだろう。従来予想どおり、日経平均も目先もみ合いが続くとみておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 18件
624
4/26 15:00
-5(%)
時価総額 21,216百万円
リノベーションマンションの企画販売、中古分譲マンション賃貸、収益不動産の賃貸・販売などを展開。アドバイザリー事業にも注力。23.11期は増収確保。新中計では、ROE12%以上、営業利益率10%以上を展望。 記:2024/01/27
2987 東証グロース
1,429
3/27 15:00
+28(%)
時価総額 19,704百万円
不動産サービス会社。東京23区で新築投資用IoTマンションを開発。不動産投資型クラウドファンディングや中小企業向け不動産融資サービスも手掛け、仕入情報管理のDX支援も展開。リファイニング好調で1Qは増収。 記:2024/02/06
1,190
4/26 15:00
-8(%)
時価総額 86,822百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネスを展開。IT人材の育成やふるさと納税サイトの運営も。SBIHDと業務資本提携。寄付取り扱い高の大幅増などにより、パブリテック事業は伸長。24.3期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
4011 東証グロース
10,950
4/26 15:00
-40(%)
時価総額 20,509百万円
AIインテグレーションサービスやDXサービス、プロダクトサービス等を手掛ける。AIインテグレーションサービスは売上伸長。エッジAIの大型案件が寄与。23.12期通期は大幅増収。24.12期は大幅増益計画。 記:2024/04/16
4012 東証スタンダード
1,460
4/26 15:00
+2(%)
時価総額 6,014百万円
システム開発会社。金融や流通、官公庁向けのシステムインテグレーションや業務支援、セキュリティサービス、クラウドサービスを展開。銀行や社会インフラ向けに実績。官公庁や航空系の受注増で23.12期は増収増益。 記:2024/02/09
4013 東証グロース
851
4/26 15:00
-11(%)
時価総額 8,867百万円
勤怠管理システムの開発、販売を展開。働き方改革関連や健康経営関連のソフト等も。クラウド形態の契約社数は2031社。クラウドライセンス売上は堅調。23.12期通期は2桁増収増益。24.12期は増収増益計画。 記:2024/03/31
4689 東証プライム
378.8
4/26 15:00
+4.8(%)
時価総額 2,890,683百万円
ヤフー、LINEなどの再編により誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。コマース事業は堅調。アスクルグループ、ZOZOグループが売上増。戦略事業は売上伸長。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/22
5337 東証スタンダード
757
4/26 15:00
-32(%)
時価総額 22,710百万円
建築用タイルの専門メーカー。淡路島に自社工場を保有。建材・インテリア・素材の商品企画やハワイでの住宅開発、海外アセットマネジメント業務なども展開。ベンチャーキャピタルへの投資にも注力。23.12期は増収。 記:2024/02/23
6367 東証プライム
21,160
4/26 15:00
+760(%)
時価総額 6,202,292百万円
エアコン世界首位。世界で唯一、空調と冷媒の両方を手掛け、インバータ搭載機に定評。フッ素樹脂も展開。換気や除菌機能搭載商品、IoT活用サービスなどにも注力。業容好調で売上高、営業利益ともに過去最高を更新。 記:2024/02/06
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
69,610
4/26 15:00
+5,030(%)
時価総額 16,929,709百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8908 東証スタンダード
791
4/26 15:00
-13(%)
時価総額 14,238百万円
学生向け賃貸住宅のサブリースが柱。合宿旅行手配も。入学期の3~4月が繁忙期。24.5期上期は物件売却件数が減少も計画通り。サブリース順調。旅行手配や終活支援も好調で計画を上回る着地に。通期最高純益を計画。 記:2024/03/10
8923 東証プライム
2,434
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 118,497百万円
中古不動産の価値を高めて投資家などに販売。不動産開発・賃貸やファンド運営、ホテル経営も。不動産ファンド・コンサルティング事業は好調。23.11期通期は2桁増収増益。24.11期は増収増益を見込む。 記:2024/02/02
9434 東証プライム
1,878.5
4/26 15:00
+29(%)
時価総額 8,992,652百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10