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日経平均は3日続伸、やっと「政治」が話題になってきましたが…

2020/8/25 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は3日続伸、やっと「政治」が話題になってきましたが…  日経平均は3日続伸。392.96円高の23378.47円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。  週明け24日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、378ドル高となった。トランプ政権が新型コロナウイルス治療での血漿療法を緊急承認したほか、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンを大統領選前に承認・実用化することを検討しているとの報道もあり、寄り付きから上昇。フロリダ州の感染件数が6月中旬以来の低水準に改善するなど、鎮静化の傾向が見られることも好感され、終日堅調に推移した。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで257円高からスタート。経済活動正常化への期待から景気敏感株を中心に買いが入り、日経平均は上げ幅を広げ、この日の高値圏で前場を折り返した。  個別では、日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>、また三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>、三井住友<8316>といったメガバンク株が3%前後の上昇となっている。米市場の流れを引き継いでJAL<9201>やANA<9202>といった空運株は大幅高。その他、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>、ZHD<4689>などの売買代金上位は全般堅調で、ヴィッツ<4440>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、「ウィズコロナ」銘柄としてこのところ強い値動きだった任天堂<7974>やエムスリー<2413>が本日は利益確定売り優勢。ニトリHD<9843>は8月既存店売上高も引き続き堅調だったが、サプライズなしと受け止められたようで2%超下落している。  セクターでは、空運業、繊維製品、保険業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。その他製品と精密機器の2業種のみ小幅に下落している。東証1部の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%となっている。  米国で新型コロナ治療やワクチンの開発に期待が高まり、東京株式市場でも投資家心理が上向いた。前場の日経平均は400円近く上昇し、14日の取引時間中に付けたコロナショック後の戻り高値(23338.79円)をも上回ってきている。こうした局面では、出遅れているシクリカルバリュー株(景気敏感系の割安株)、また各国の行動規制や国内での外出自粛の影響を強く受ける業種に買いが入り、「ウィズコロナ」関連のグロース(成長株)に売りが出るのはこれまでどおり。新型コロナを克服する決定的な材料が出てくるまで、こうした動きの繰り返しだろう。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりで、前日までより増えたとはいえ、さほど膨らんだ印象はない。  新興市場ではマザーズ指数が3日ぶりに反落。やはり「ウィズコロナ」関連のグロース株売りの流れが波及しているが、1130pt近辺に位置する5日移動平均線を割り込んでおらず、目先的な調整の範囲内だろう。7日上場のティアンドエス<4055>はなんとここまで負けなし、さらに本日もマザーズ売買代金トップで続伸となっており、個人投資家による中小型株の回転売買は継続中だ。本日、新規上場したインタファクトリ<4057>も多くの買い注文を集めており、初値持ち越しとなる公算が大きい。  アジア株式市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が高安まちまち。ドル・円相場は一時1ドル=106円台に乗せてから円安進行に歯止めがかかり、足元105.90円近辺で推移している。27~28日に開催される米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいと考える市場関係者も依然として多いだろう。反面、日経平均の戻り高値更新に伴い、短期筋の先物買い戻しに拍車がかかる可能性もある。後場の日経平均は引き続き堅調に推移するとみておきたい。  さて、金融市場でもやっと国内政治情勢がトピックとして浮上してきたので、本日はこれについても簡単に触れておきたい。連続在任日数で憲政史上最長となった安倍晋三首相の健康不安は海外投資家にとっても関心が高く、日本株の買い手控え、あるいは為替相場の円高要因となっているようだ。とはいえ、筆者は7月8日の当欄で「遠からず政局になる可能性」が高いと述べており、昨今の政治情勢は突然降ってわいたものではないと考えている。「安倍首相の続投」あるいは「ポスト安倍」を巡る鞘当てはかなり前から陰に陽に行われていたように見受けられるし、政府・与党内の遺恨は2019年の参院選かそれ以前まで遡ることができる。  独自色の強いポスト安倍候補が続々と名乗りを上げているが、結論を言えば仮に安倍首相が健康問題から辞任しても、勢力図が大きく変わる可能性こそあれど、経済政策的に大きな違いのある後継首相が誕生することはないと筆者は考えている(但し、首相周辺が望む後継という意味では必ずしもない)。有力な後継候補は現時点で自ら名乗りを上げはしない。政治のトップレースにおいて先行馬は必ずしも有利でないというのは常識だ(当然、他の候補に潰される)。また、首相自身が辞意を示す前に閣僚・与党役員が後任として意欲を示すのは、いわば「主家殺し」に当たり議員内での支持を集めない。  結局のところ、総理・総裁レースは自民党議員らがアタマを決めるものだ。与党内の勢力図や貸し借り、遺恨、さらにキーパーソンは誰か等をつぶさに見ていくと、「(安倍首相続投の可能性も含め)ポスト安倍」の行方も占うことができるだろう。(小林大純) 《AK》
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日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
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4689 東証プライム
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6758 東証プライム
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時価総額 16,091,406百万円
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7203 東証プライム
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時価総額 57,053,510百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
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時価総額 9,618,098百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
1,551.5
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時価総額 20,607,015百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
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時価総額 12,091,782百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
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9201 東証プライム
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9202 東証プライム
3,032
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-43(%)
時価総額 1,468,379百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9843 東証プライム
21,595
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時価総額 2,471,397百万円
家具・インテリア最大手。企画、製造、物流、販売の一貫体制を構築。商品の8割超を自社開発し、9割超を海外調達。富士通の配送最適化技術を活用した配送ルート作成の運用を開始。業容好調で3Q累計は増収・増益。 記:2024/02/09
9983 東証プライム
41,540
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時価総額 13,218,900百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,603
4/25 15:00
-152(%)
時価総額 13,099,619百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10