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日経平均は反発、米実質金利の行方に関心

2020/8/21 12:24 FISCO
*12:24JST 日経平均は反発、米実質金利の行方に関心  日経平均は反発。73.04円高の22953.66円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。  20日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反発し、46ドル高となった。先週分の新規失業保険申請件数が予想外に増加し、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も予想を下回ったため、景気の先行きに対する警戒感から朝方は下落。しかし、アップルが上場来高値を更新するなどハイテク株に幅広く買いが入り、引けにかけて上昇に転じた。ナスダック総合指数は2日ぶりに過去最高値を更新。本日の日経平均は米株高を好感して142円高からスタートすると、朝方には23135.43円(254.81円高)まで上昇する場面があった。ただ、一段の上値追いの動きは乏しく、円相場が強含みで推移していることも重しとなって伸び悩んだ。  個別では、任天堂<7974>、エムスリー<2413>、ZHD<4689>といった「ウィズコロナ」下での期待が根強いグロース(成長)株の上げが目立つ。エムスリーは4%前後の上昇で、株式分割考慮後の上場来高値を再び更新している。また、日経平均への寄与が大きい東エレク<8035>やファーストリテ<9983>といった値がさ株に加え、トヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>といった大型バリュー(割安)株が小じっかり。業績上方修正を発表した西松屋チェ<7545>や中国向け鋼材輸出が報じられた東製鉄<5423>は大きく上昇し、ツナグGHD<6551>がストップ高を付け東証1部上昇率トップとなっている。一方、ソフトバンクG<9984>が小安く、ソニー<6758>やキーエンス<6861>はさえない。また、決算が嫌気されたグリー<3632>などが東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、精密機器、その他製品、空運業などが上昇率上位。半面、石油・石炭製品、海運業、電気・ガス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は34%となっている。  前日の米株高を手掛かりに、朝方の日経平均は自律反発の動きを強めた。前日の下落については、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて米景気の先行きに対する懸念が強まったとか、追加緩和への期待が後退したとの説明がなされていた。しかし、その後おおむねサプライズのない内容で、市場反応はイベント通過による材料出尽くし的なものとの受け止め方が大勢となったようだ。ただ、軟調な米経済指標を受けた円相場の強含みは重し。日足チャートでは引き続き22700円台に位置する25日移動平均線を上回っており、前日の下落も目先的な調整の範囲内と捉えられるが、一方で23000円を上回る場面での上値の重さも拭えない。  売買代金上位では今週、当欄で取り上げた任天堂やエムスリーが上値追いの展開を続けている。米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、業績・株価のモメンタムが強い銘柄が投資資金を集める構図は崩れていない。国内外で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、ゲームやIT・インターネットサービスの堅調な需要に期待する投資家もなお多いのだろう。  一方でH.I.S.<9603>などの旅行関連株も大きく値を上げており、自動車株や金融株といったバリュー株は小じっかりと、物色の方向感はつかみづらい。東製鉄の鋼材輸出報道が景気敏感株を刺激しているとの見方もあるが、米国で期待インフレ率が低下するとともに実質金利が上昇していることも影響している可能性がある。30年物のインフレ指数連動国債(TIPS)入札は軟調な結果だった。今後の金融政策を巡り、実質金利は当面落ち着きどころを探る格好となるかもしれない。資産クラスごと、あるいはバリューやグロースといったファクターごとのリターンも不安定となるか。27日に予定されているパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容などが注目されそうだ。  新興市場ではマザーズ指数が反発し、連日で取引時間中の年初来高値を更新している。個人投資家による新興株の循環物色は続いているようだ。前日に新規上場したニューラル<4056>はまだ買い気配のまま初値が付いておらず、IPO(新規株式公開)銘柄の人気も継続中だ。  アジア株式市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が堅調に推移しているが、足元でも為替相場の円高進行に歯止めがかかった印象は乏しい。後場の日経平均は引き続き上値の重い展開となりそうだ。(小林大純) 《AK》
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