マーケット
6/26 15:15
39,667.07
+493.92
39,112.16
-299.05
暗号資産
FISCO BTC Index
6/26 21:31:46
9,874,724
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は大幅反発、「反転上昇を見過ごせない」ムードが原動力

2020/4/14 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は大幅反発、「反転上昇を見過ごせない」ムードが原動力  日経平均は大幅反発。358.92円高の19402.32円(出来高概5算6000万株)で前場の取引を終えている。  連休明けとなった13日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、328ドル安となった。今週から1-3月期決算発表が本格化するのを前に、新型コロナウイルスが経済や企業業績に多大な悪影響を与えるとの警戒感が広がった。産油国が合意した減産は原油需要の減少予測に見合った規模ではないとの見方もあった。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、フィラデルフィア半導体株指数も1%超の上昇。東京市場では前日にNYダウの下落を先取りしていたこともあり、本日の日経平均は米ハイテク株高を支援材料に106円高からスタートした。その後、トランプ米大統領が早期の経済活動再開に意欲を示し、米株価指数先物が上昇したことに伴い、日経平均も19490.12円(446.72円高)まで上昇する場面があった。  個別では、日経平均寄与度の大きいソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>が揃って3%超の上昇。ソフトバンクGは前期、1兆円超の営業赤字になったと発表したが、朝安後に切り返した。米市場の流れを引き継いでSUMCO<3436>やアドバンテス<6857>といった半導体関連株は大きく上昇。決算発表銘柄ではコスモス薬品<3349>やファミリーマート<8028>が急伸した。その他、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>が堅調で、ハイパー<3054>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、前日賑わっていた島津製<7701>は利益確定売りに押され大幅続落し、神戸物産<3038>もさえない。また、サインポスト<3996>などが東証1部下落率上位に顔を出した。  セクターでは、小売業、サービス業、電気機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。半面、空運業、建設業、その他金融業など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は36%となっている。  本日の日経平均は米ハイテク株高を手掛かりに反発してスタートすると、上げ幅を大きく広げる展開となっている。トランプ氏が「我々は国の活動を再開する計画の策定完了に非常に近づいている」と述べたと伝わり、米株価指数先物が上昇。東京市場でも海外投資家による株価指数先物の買いが広がったようだ。売買代金上位の動向を見ると総じて堅調で、特に日経平均への寄与が大きい値がさ株や半導体関連株に加え、これまで株価軟調だった人材サービスなどの上げが目立つ。反面、前日に堅調だったディフェンシブ株や新型コロナ対策に絡んだ銘柄は売り優勢で、日替わり物色の感はある。ここまでの東証1部売買代金は1兆円弱とさほど回復していない。新興市場ではマザーズ指数が4%超の上昇となっている。  聖金曜日の祝日を挟み休止していた「海外株高に伴う海外勢の株価指数先物買い」が相場のけん引役と言えるだろう。米国では国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長がニューヨーク州などの感染地で状況が改善し始めているとの認識を示し、経済活動再開を巡る議論が活発化しつつある。今週から発表が本格化する1-3月期決算への警戒感は残るものの、先行きが明るくなれば「過去のデータ」と割り切って受け止められる可能性が出てくる。  また、新型コロナの影響下で利用拡大が続くアマゾン・ドット・コム、ネットフリックスといったインターネットサービスの株価が大きく上昇。これらハイテク株は低金利環境の長期化観測も追い風として働く。東京市場ではネットサービスの拡大に伴い需要増が期待される半導体関連株に買いが入っており、日経平均の押し上げ要因の1つとなっている。前引け時点で日経平均の上昇率は1.88%と、東証株価指数(TOPIX)の0.96%を大きく上回っており、日経平均型のグロース(成長)株優位が鮮明だ。なお、半導体需要の好調さは前日に株価急伸したローツェ<6323>などの期ずれ決算を見ても窺える。東京市場では今月下旬から1-3月期決算発表が本格化するが、半導体関連株は期待が先行する可能性がある。  世界保健機関(WHO)が新型コロナを巡る規制の早期解除に警鐘を鳴らすなか、主要中銀による空前の金融緩和を背景に、株式市場が先走っている印象は拭えない。また、東京市場の売買代金低迷を見ると、国内の新型コロナ感染拡大への警戒感も依然として強いと考えられる。それでも、世界的な株価の反転上昇を見過ごせないムードがこうした相場の原動力になっていると受け止めておく必要があるだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 14件
3038 東証プライム
3,558
6/26 15:00
-2(%)
時価総額 973,469百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート、菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。中計では26.10期営業利益370億円目指す。業務スーパーの店舗数拡大、PB商品の強化図る。 記:2024/05/06
3054 東証スタンダード
327
6/26 15:00
-2(%)
時価総額 3,215百万円
ITサービス会社。法人向けPCやソフトウエア、周辺機器の販売が主力。アスクルの代理店も行う。好調な日用品の販売等でアスクルエージェント事業は堅調。23.12期通期は黒字転換。24.12期は2桁増益計画。 記:2024/04/15
3349 東証プライム
13,180
6/26 15:00
-165(%)
時価総額 527,213百万円
九州地盤のドラッグストア大手。小商圏型メガドラッグストアを展開。ローコスト経営で実現の価格競争力に強み。店舗数は1450店舗超。新規出店は自社競合を厭わず。新商勢圏の関東や中部、関西への出店拡大を図る。 記:2024/06/03
3436 東証プライム
2,359
6/26 15:00
+21(%)
時価総額 826,063百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
3996 東証スタンダード
692
6/26 15:00
+1(%)
時価総額 8,844百万円
金融機関等の基幹システム構築・更改のPMO支援などを行うコンサルティング事業が主力。コンパクトPOSセルフレジ「EZレジ」等のイノベーション事業も。コンサル事業は受注順調。DX伴走支援サービスを開始。 記:2024/06/09
6323 東証プライム
31,500
6/26 15:00
+1,350(%)
時価総額 555,660百万円
半導体ウエハ搬送装置メーカー。大気用ウエハ搬送ロボットや真空用ウエハ搬送ロボットに加え、ウエハ搬送装置やガラス基板搬送機等のシステムを提供する。今期3Q累計は米国や中国向けの半導体関連装置がけん引した。 記:2024/03/07
6857 東証プライム
6,222
6/26 15:00
+408(%)
時価総額 4,767,104百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
3,276
6/26 15:00
-20(%)
時価総額 53,447,897百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7701 東証プライム
4,025
6/26 15:00
+5(%)
時価総額 1,191,682百万円
分析・計測機器大手。物質分離装置のクロマトグラフや分離物資成分の質量分析計で世界的。計測機器事業は堅調。ヘルスケア領域では液体クロマトグラフ、質量分析システムが販売増。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/04/13
7974 東証プライム
8,684
6/26 15:00
+52(%)
時価総額 11,277,824百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
8035 東証プライム
35,650
6/26 15:00
+1,250(%)
時価総額 16,813,716百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,300
6/26 15:00
+410(%)
時価総額 13,142,527百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
10,095
6/26 15:00
+157(%)
時価総額 17,393,221百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17