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前場に注目すべき3つのポイント~ニデックの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか~

2024/10/24 8:54 FISCO
*08:54JST 前場に注目すべき3つのポイント~ニデックの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか~ 24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ニデックの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか ■ニデック、2Q営業利益 4.9%増 1210億円 ■前場の注目材料:三菱重、航空エンジン、燃焼器の組み立て自動化、長崎工場に年内導入 ■ニデックの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか 24日の日本株市場は、売り優勢ながら日経平均株価は38000円処での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。23日の米国市場はNYダウが409ドル安、ナスダックは296ポイント安だった。引き続き米長期金利の上昇が重荷となったほか、米大統領選が迫るなか、選挙後の波乱展開を警戒した持ち高調整の動きも強まったようだ。また、マクドナルドは、米疾病対策センター(CDC)が、同社商品が大腸菌の集団感染と関連していると発表したことを嫌気して売られており、NYダウを押し下げていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円安の37850円。円相場は1ドル152円70銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。米国では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が据え置かれるとの見方も高まってきており、長期金利の上昇を受けて利益確定の売りが入りやすいところ。また、大統領選での接戦が予想されるなか、持ち高調整に向かわせている。一方で、決算発表が本格化するなか、取引終了後に決算を発表したテスラは、時間外取引で大きく買われており、下支えになりそうだ。 前日の取引開始後に第2四半期決算を発表したニデック<6594>は、PTS(私設取引)の初動では5%超の下落となったが、その後はプラスに転じたほか、ADR(米預託証券)でもプラス圏で推移しており、安心感につながりそうである。同社がボトム圏からのリバウンドをみせてくるようだとセンチメント改善につながり、今後本格化する決算への期待感も高まりそうである。 また、昨日は東京メトロ<9023>が好スタートを切った。買い一巡後は狭いレンジながら、高値圏での推移が続いていた。衆院選では与党の過半数割れが警戒視されるなかで、インデックスに絡んだ売りが断続的に入る可能性がある。そのため、直近IPO銘柄など、インデックスに絡んだ売りの影響がない銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせそうだ。 日経225先物はナイトセッションで200日線を割り込んできた。もっとも、想定されていた動きであり、下へのバイアスが強まる展開を警戒しつつも、いったんはリバウンド狙いのスタンスに向かわせる可能性がありそうだ。断続的なインデックス売りの影響から売られ過ぎの銘柄もあると考えられ、冷静に下値を拾うことになろう。 ■ニデック、2Q営業利益 4.9%増 1210億円 ニデック<6594>が発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比11.8%増の1兆2938億1100万円、営業利益は同4.9%増の1210億円だった。営業利益は、家電・商業・産業用および機器装置において、下期以降の収益性の改善を目指し、分散拠点の合理化や生産体制の集約等を進めた結果、先行してコスト負担が発生した影響はあったが、精密小型モータでは高付加価値の水冷モジュールを新規投入し、収益性の高い事業ポートフォリオへの転換が進んだこで、4~9月期としては過去最高を更新した。 ■前場の注目材料 ・1ドル=152.80-90円 ・米国のインフレ沈静化期待 ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・三菱重<7011>航空エンジン、燃焼器の組み立て自動化、長崎工場に年内導入 ・IHI<7013>民間エンジン事業強化、修理・整備に磨き ・ヤマハ発<7272>インド高級店900超に、若者向け2輪拡販 ・三菱重<7011>子会社の防衛省向け航空エンジン事業承継、来年4月 ・セレンディップ<7318>エクセルHDを買収、車の内外装品強化 ・三井物産<8031>生成AI実装着々、事業開発など付加価値創出 ・ホンダ<7267>米で72万台リコール、燃料ポンプに亀裂、火災のリスク ・トヨタ自<7203>世界全工場、50年にCO2ゼロ、水素利活用の施設整備 ・航空電子<6807>高性能ジャイロ開発、人工衛星の姿勢制御向け ・コニカミノルタ<4902>社長・大幸利充氏、改革断行、選択と集中 ・メルカリ<4385>スキマバイト仲介サービス、中小事業者に本格提供 ・ローム<6963>パワー半導体をコーセルに提供、産業機器電源用 ・ニコン<7731>後工程向け露光装置を26年度投入 ・出光興産<5019>三菱商事と、米で水素・アンモニア製造参画、供給網構築を加速 ・東レ<3402>光半導体の高速実装を実現、転写・接合材料を開発 ・第一工業製薬<4461>医療機器向けコート材を開発、水系で生体適合性 ・清水建設<1803>3Dモデリングデータ活用で米社と連携、建物の資産管理を効率化 ・Jパワー<9513>ENEOSHDなどと、先進的CCS事業の設計作業を受託 ・ユニチカ<3103>DICと特殊PPSフィルム、高周波領域で高誘電 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 20件
1803 東証プライム
1,166
11/22 15:30
+17.5(%)
時価総額 919,408百万円
1804年創業の大手ゼネコン。麻布台ヒルズ(土木)などで施工実績。チャンギ国際空港第3ターミナルなど海外でも実績多数。日本道路などを傘下に持つ。建設事業は生産体制の再構築などで収益力向上を目指す。 記:2024/10/10
3103 東証プライム
240
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 13,860百万円
ナイロンフィルム等の高分子事業、ガラス繊維等の機能資材事業、繊維事業等を展開。紡績会社として1889年に創業。中期経営計画では26.3期売上高1500億円目標。高機能製品、環境配慮型製品の拡販を図る。 記:2024/06/09
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
+29.5(%)
時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4461 東証プライム
3,805
11/22 15:30
+115(%)
時価総額 40,653百万円
界面活性剤、光硬化樹脂用材料などの機能材料が柱。1909年創業。京都府京都市に本社。ショ糖脂肪酸エステル、ウレタン材料、電子デバイス材料等も。高性能帯電防止剤用イオン液体の事業拡大に向けた取り組み強化。 記:2024/08/01
4902 東証プライム
685.8
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 344,727百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6807 東証プライム
2,695
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 189,467百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
6963 東証プライム
1,414
11/22 15:30
-32.5(%)
時価総額 570,917百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,403,146百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
1,461
11/22 15:30
-35(%)
時価総額 6,941百万円
製造業・ものづくり企業のM&A、事業承継の支援等を行う。プロ経営者やエンジニア派遣等も。三井屋工業、佐藤工業、天竜精機などを傘下に持つ。27.3期売上高500億円目標。M&A規模の大型化などに取り組む。 記:2024/07/07
7731 東証プライム
1,845.5
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 648,651百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
9023 東証プライム
1,737
11/22 15:30
+37(%)
時価総額 1,009,197百万円
運輸業では、東京都区部を中心に、9路線からなる地下鉄ネットワークを保有。有楽町線・南北線の延伸については2030年代半ばの開業をめざしている。不動産事業、流通・広告事業も手掛ける。 記:2024/09/20
9513 東証プライム
2,564.5
11/22 15:30
+19.5(%)
時価総額 469,434百万円
電力会社への電力供給等を行う電力会社。大規模石炭火力発電所や大規模水力発電所等を手掛ける。風力発電所の建設で国内トップレベルの実績。中期経営計画では27.3期経常利益900億円程度、ROE5%程度目標。 記:2024/06/04