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後場に注目すべき3つのポイント~日銀会合や植田日銀総裁の記者会見待ちで様子見ムード強い地合い

2024/3/19 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~日銀会合や植田日銀総裁の記者会見待ちで様子見ムード強い地合い 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、日銀会合や植田日銀総裁の記者会見待ちで様子見ムード強い地合い ・ドル・円は小高い、持ち高調整で ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は反落、日銀会合や植田日銀総裁の記者会見待ちで様子見ムード強い地合い 日経平均は反落。前日比144.15円安(-0.36%)の39596.29円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米国市場は反発。ダウ平均は75.66ドル高(+0.20%)の38790.43ドル、ナスダックは130.28ポイント高(+0.82%)の16103.45、S&P500は32.33ポイント高(+0.63%)の5149.42で取引を終了した。予想を上回った経済指標が好感され、寄り付き後、上昇。18日から開催されるエヌビディア主催の人工知能(AI)の年次会議への期待に主にハイテクが買われ、相場全体の上昇をけん引した。長期金利の上昇が上値を抑制し、終盤にかけて、上げ幅を縮小し終了。 米国株は上昇と外部環境は良好だが、前日の大幅高の反動などが影響して、東京市場は売り優勢で取引を開始した。本日昼に伝わる予定の日本銀行の金融政策決定会合の結果や、引け後の植田和男日銀総裁の記者会見などを見極めたいとするムードが強まっており、売り一巡後の日経平均は39500円を挟んでのもみ合いとなった。なお、東証プライム市場の売買代金も2.1兆円に留まった。 日経平均採用銘柄では、アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が下落したほか、テルモ<4543>、中外製薬<4519>、TOPPANホールディングス<7911>がさえない。日経平均採用以外の銘柄では、三井E&S<7003>、DMG森精機<6141>がきつい下げとなった。 一方、東京エレクトロン<8035>が切り返しているほか、住友不動産<8830>、クレディセゾン<8253>、INPEX<1605>が上昇。また、一部証券会社のレポートを材料にニデック<6594>が買われた。日経平均採用以外の銘柄では、さくらインターネット<3778>が続伸。 セクターでは、精密機器、医薬品、ガラス・土石製品、水産・農林業、サービス業などが下落した一方、鉱業、その他金融業、石油・石炭製品、鉄鋼、不動産業などが上昇した。 ランチタイムに日銀会合の結果が伝わるとの公算が大きいものの、「マイナス金利の解除」「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール(YCC))の終了」「上場投資信託(ETF)などリスク資産買い入れの終了」は織り込み済みのため、想定の範囲内であれば、売買材料とはならないと考える。市場は、15時30分からの記者会見で植田日銀総裁が「ハト派」な発言をするかどうかに関心が移っており、後場の東京市場は引き続き売買手控えとなりそうだ。 ■ドル・円は小高い、持ち高調整で 19日午前の東京市場でドル・円は小高く推移し、149円09銭から149円39銭まで値を上げた。米10年債利回りは底堅く、ドルは対円で買いが入りやすい。一方、日銀金融政策決定会合での政策発表を前に持ち高調整が続き、ドルは方向感を欠く展開に。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は149円09銭から149円39銭、ユーロ・円は162円03銭から162円41銭、ユーロ・ドルは1.0867ドルから1.0874ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・シーズメン<3083>、テクノマセマティカル<3787>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月NY連銀サービス業活動:+0.6%(2月:-7.3) ・米・3月NAHB住宅市場指数:51(予想:48、2月:48) ・ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値:前年比+2.6%(予想:+2.6%、速報値:+2.6%) ・ユーロ圏・2月消費者物価コア指数改定値:前年比+3.1%(予想:+3.1%、速報値:+3.1%) ・ユーロ圏・1月貿易収支:+114億ユーロ(12月:+168億ユーロ) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「日本経済、明らかに良い兆候が表れている」 「金融政策の具体的手法や経済指標の解釈は日銀に委ねる」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日、マイナス金利解除予想) ・13:30 1月鉱工業生産改定値(速報値:前月比-7.5%) ・15:30 植田日銀総裁会見 <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(4.35%に据え置き予想) ・米連邦公開市場委員会(FOMC、20日まで) 《CS》
関連銘柄 16件
1605 東証プライム
2,040.5
11/18 15:30
±0(%)
時価総額 2,569,267百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
3083 東証スタンダード
775
11/18 15:30
+1(%)
時価総額 3,220百万円
カジュアルファッションの「METHOD」、和柄専門の「流儀圧搾」の運営等を行う。エスニックファッション・雑貨の「チチカカ」を傘下に収める。集客イベント等で客数増図る。事業ポートフォリオの多様化進める。 記:2024/10/24
3778 東証プライム
4,605
11/18 15:30
-160(%)
時価総額 192,908百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
3787 東証スタンダード
560
11/18 15:05
-4(%)
時価総額 1,452百万円
デジタル機器向けの画像や音響関連のソフトウェアIP、半導体チップ向けハードウェアIPの開発、ライセンス供与等を行う。映像鮮明化装置等の販売も。25.3期はハードウェアライセンス事業を中心に増収見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,427
11/18 15:30
-714(%)
時価総額 10,791,306百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,044
11/18 15:30
±0(%)
時価総額 4,537,682百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6141 東証プライム
2,779.5
11/18 15:30
-25(%)
時価総額 394,567百万円
工作機械メーカー大手。5軸・複合加工機やターニングセンタ、マシニングセンタ、超音波加工機等を手掛ける。海外売上高比率が高い。機械1台当たりの受注単価は上昇。民間航空機や宇宙、メディカル向け等が需要好調。 記:2024/06/28
6594 東証プライム
2,740.5
11/18 15:30
-77.5(%)
時価総額 3,268,235百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
1,998
11/18 15:30
-48(%)
時価総額 3,737,489百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
9,100
11/18 15:30
-36(%)
時価総額 6,971,883百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7003 東証プライム
1,402
11/18 15:30
-44(%)
時価総額 144,545百万円
舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
7911 東証プライム
4,093
11/18 15:30
-74(%)
時価総額 1,304,464百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
21,945
11/18 15:30
-355(%)
時価総額 10,349,986百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8253 東証プライム
3,370
11/18 15:30
-25(%)
時価総額 624,950百万円
流通系で国内最大のクレジットカード会社。そごう・西武、パルコ等と強い提携関係。信用保証や不動産ビジネスも。ファイナンス事業は堅調。インドなど海外事業拡大へ。新中計では事業利益を27年3月期1000億円へ。 記:2024/08/17
8830 東証プライム
4,556
11/18 15:30
-18(%)
時価総額 2,169,048百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。不動産販売やリフォーム等も。六本木五丁目、飯田橋など進行中の案件は豊富。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,460
11/18 15:30
-780(%)
時価総額 15,739,211百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25