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後場に注目すべき3つのポイント~結局「先行きの見方」は分かれたまま

2022/4/14 12:25 FISCO
*12:25JST 後場に注目すべき3つのポイント~結局「先行きの見方」は分かれたまま 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、結局「先行きの見方」は分かれたまま ・ドル・円は下げ渋り、円売り基調継続で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続伸、結局「先行きの見方」は分かれたまま 日経平均は続伸。339.01円高の27182.50円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米株式市場でNYダウは反発し、344ドル高となった。3月の卸売物価指数(PPI)が前年同月比11.2%上昇と過去最大の伸びを見せたが、インフレのピークアウト期待が台頭し、反発を見越した買いが入った。金利低下も安心感につながり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は+2.03%と4日ぶりに大幅反発した。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで82円高からスタート。朝方に一時27200円近辺まで上昇すると、戻り待ちの売りが出て高値圏でもみ合う展開となったが、前引けにかけて27200.89円(357.40円高)まで上昇する場面もあった。 個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株やソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>が堅調で、東京電力HD<9501>は6%超の上昇。新型コロナウイルス治療薬の胎児へのリスクが嫌気されて前日急落した塩野義<4507>だが、本日は承認審査に影響なしと伝わって4%超上昇している。決算発表銘柄ではアダストリア<2685>、コシダカHD<2157>、吉野家HD<9861>などが急伸。また、大阪チタ<5726>や邦チタニウム<5727>が東証プライム市場の上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金上位ではベイカレント<6532>など成長期待の高い新興・中小型グロース(成長)株の軟調ぶりが目立つ。決算発表銘柄ではマネーフォワード<3994>などに売り。3月度売上高を発表したスノーピーク<7816>は東証プライム市場の下落率トップとなっている。 セクターでは、空運業、鉱業、非鉄金属などが上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、銀行業、水産・農林業、保険業など4業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となっている。 前日に500円あまり上昇した日経平均だが、本日も米株高で投資家心理が上向き、300円を超える上昇で前場を折り返した。日足チャートでは27000円強に位置する25日移動平均線を上回り、次いで27300円手前に位置する75日移動平均線に迫る動き。米消費者物価指数(CPI)発表前の25日線割れによる短期トレンドの悪化懸念はひとまず和らぎそうだ。主力株も景気敏感系セクターを中心に全般堅調。ただ、米金利低下・ハイテク株高の割に、個人投資家に人気の高い中小型グロース株の軟調ぶりが目立つのはやや気掛かりだ。前引けの日経平均が+1.26%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.83%。ここまでの東証プライム市場の売買代金は1兆2000億円弱で、やや低調な印象を受ける。 新興株ではマザーズ指数が-0.82%と反落。やはり中小型グロース株安が響き、日経平均の堅調ぶりとはかなり様相が異なる。直近上場のサークレイス<5029>やセカンドサイト<5028>が賑わい、大きく上昇しているが、メルカリ<4385>などの主力株は総じて軟調。東証グロース市場の売買代金は4日から6日にかけて1日2000億円台で推移していたのが、12日1262億円、13日1452億円に減少している。時価総額の大きい主力株を避け、値動きの軽い小型株に物色の矛先が向きやすいだろう。 さて、注目された3月の米CPI・PPI発表を通過し、12日の当欄「世界的な物価高が相次ぎ伝わり米CPI発表へ」で示唆したとおり、ひとまず長期債・株売りの反動が出てきた格好だ。株式市況の反発とともに、「インフレはピークアウトしそう」「米経済は堅調を維持する」といった強気の声も再び聞かれる。こうした強気の声を支えるのは、米雇用市場が足元堅調なことなどに加え、長短金利の逆転(逆イールド)発生から景気後退まで通例として1.5~2年程度かかるということだ。また、前提として「金融相場」から「業績相場」へと続く相場サイクルの通例が念頭にあるのだろう。 一方、前日の当欄で触れられていたバンク・オブ・アメリカ(BofA)のファンドマネジャー調査結果に見られるように、景気悪化を見込む投資家は非常に多い。食料品やエネルギー等の価格が急騰し、金利上昇により住宅ローン支払い額は増大。筆者も日本のいち消費者として、ここ1~2カ月ほどの支出はかなり増えている印象を受ける。米連邦準備理事会(FRB)による今後の急速な金融引き締めが景気を冷え込ませるとの懸念は拭いづらいだろう。今回は相場サイクルが通例より急速に進行しているとの見方も少なからず聞かれる。 結局のところ、3月25日の当欄「経済の先行きで見方分かれる?」以来度々述べているとおり、米国を中心とした世界経済の先行きに対する見方は大きく分かれたままである。これが短期的な株価変動を大きくしている一因でもあると考えられる。 しかし、(1)異例の金融緩和局面で拡大したレバレッジは縮小傾向にあること(戻り売り目線の投資家が多い)、(2)証券各社の調査を見ると、機関投資家は景気の先行きに慎重な見方を示しつつも、持ち高としては中立水準にあるとみられること(大きく売り持ちに振れているわけではなさそう)、(3)日本株について言うと、コロナショック直後は日銀の上場投資信託(ETF)買いが下値を支え、売り方の買い戻しで株価水準を切り上げる展開となったが、日銀のETF買いがほとんど入らなくなった現在は売り方の買い戻しで高値を取りに行くような展開が期待しづらいこと、などの点から、日経平均は中長期的に上値切り下げのトレンドを維持するとの見方に変わりはない。 投資家はこうした環境とともに自身の投資スタイルやターゲットとする期間、リスク許容度などをよく理解したうえで相場に取り組む必要があると改めて強調しておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、円売り基調継続で 14日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、125円前半で推移した。早朝から利益確定売りが先行し、ドルは125円半ばから値を下げ一時125円21銭まで弱含んだ。ただ、日経平均株価の続伸などアジア株高が好感され、主要通貨は対円で下げづらい展開となった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は125円21銭から125円70銭、ユーロ・円は136円45銭から136円90銭、ユーロ・ドルは1.0874ドルから1.0909ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・シリコンスタジオ<3907>、川崎地質<4673>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・3月失業率:4.0%(予想:3.9%、2月:4.0%) ・豪・3月雇用者数増減:+1.79万人(予想:+3.00万人、2月:+7.74万人) 【要人発言】 ・ウォラーFRB理事 「インフレ指標は高過ぎ、サプライズではない」 「インフレはピークに達し、低下し始めるだろう」 「5月FOMCでの0.5%ポイントの利上げ支持、6月、7月同ペースで利上げの可能性も」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 21件
983
10/10 15:00
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時価総額 80,901百万円
カラオケチェーン「カラオケまねきねこ」を国内外で展開。ひとりカラオケ専門店「ワンカラ」、アクエル前橋等の不動産管理事業等も。カラオケ店舗数は660店超。国内は首都圏の出店継続。海外は東南アジアで出店加速。 記:2024/05/06
2685 東証プライム
3,920
10/10 15:00
+15(%)
時価総額 191,296百万円
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
3907 東証グロース
840
10/10 15:00
+5(%)
時価総額 2,498百万円
先端リアルタイムCG技術等を提供する開発推進・支援事業、ゲーム・映像業界特化の人材紹介・派遣サービスを手掛ける人材事業を展開。ミドルウェア及びオンラインゲーム向けオンラインソリューションは売上順調。 記:2024/05/16
3994 東証プライム
5,914
10/10 15:00
-30(%)
時価総額 318,067百万円
経理・確定申告、人事労務等の「マネーフォワード クラウド」が主力。家計簿アプリや事業用プリペイドカード、企業間請求・決済代行サービスなども。「マネーフォワード クラウド」の課金顧客数は順調に増加。 記:2024/05/16
4385 東証プライム
2,510.5
10/10 15:00
-58.5(%)
時価総額 403,867百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4507 東証プライム
2,090.5
10/10 15:00
+17(%)
時価総額 1,859,776百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4673 東証スタンダード
2,665
10/10 15:00
-38(%)
時価総額 2,820百万円
地質調査会社。1943年創業。海洋調査や地中レーダ探査に強み。アジア中心に海外でも事業展開。官公庁等との取引率が高く、収益は2Qと4Qに集中する傾向。国土強靭化推進業務など自然災害・防災関連業務に注力。 記:2024/06/07
298
10/10 15:00
-1(%)
時価総額 2,492百万円
アナリティクス・AIサービスの提供を行うアナリティクス専門会社。アナリティクスコンサルティング事業、AIプロダクト事業を展開。AI技術では機械学習領域に注力。データサイエンス人材の採用強化を図る。 記:2024/06/28
5029 東証グロース
508
10/10 10:37
±0(%)
時価総額 2,144百万円
SalesforceプラットフォームやAnaplanを利用したDXコンサルティングサービスが主力。自社開発SaaSの販売等のプラットフォームサービスも。Salesforceコンサルティングは売上順調。 記:2024/06/24
2,591
10/10 15:00
-37(%)
時価総額 95,349百万円
スポンジチタンのトップメーカー。兵庫県尼崎市に本社。低酸素球状チタン粉末や高純度チタン等の高機能材料事業も展開。神戸製鋼所等が主要取引先。配当性向25%~35%目安。球状チタン合金粉末等の拡販図る。 記:2024/09/02
5727 東証プライム
1,190
10/10 15:00
-30(%)
時価総額 84,812百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等の堅調も材料高重し。 記:2024/05/21
6532 東証プライム
5,193
10/10 15:00
-207(%)
時価総額 807,049百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加等によりコスト増も案件拡大で堅調。 記:2024/05/23
7816 東証プライム
1,246
7/8 15:00
±0(%)
時価総額 47,522百万円
アウトドア用品メーカー。オートキャンプ製品を中心に、高級アウトドア製品を製造、販売。全国で専門店を展開。販管費は増加。23.12期通期は業績苦戦。24.12期は大幅増益計画。MBO実施で非公開化図る。 記:2024/02/23
8035 東証プライム
25,515
10/10 15:00
-255(%)
時価総額 12,033,716百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,900
10/10 15:00
-19(%)
時価総額 2,499,809百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
4,774
10/10 15:00
+33(%)
時価総額 1,728,241百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,000
10/10 15:00
-27(%)
時価総額 1,429,456百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
652.9
10/10 15:00
-4.5(%)
時価総額 1,049,222百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
9861 東証プライム
3,156
10/10 15:00
+85(%)
時価総額 205,550百万円
外食大手。牛丼チェーン「吉野家」が中核の持株会社。はなまるうどんの「はなまる」等も傘下に持つ。アジア、アメリカでも事業展開。25.2期は100店舗以上の改装計画。成長投資の加速、顧客獲得等に取り組む。 記:2024/05/16
9983 東証プライム
51,360
10/10 15:00
+650(%)
時価総額 16,343,831百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,041
10/10 15:00
+345(%)
時価総額 15,577,227百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17