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社長に訊く/飯村真由(8):エクストリーム 佐藤昌平社長(2/2)

2016/3/19 18:44 FISCO
*18:44JST 社長に訊く/飯村真由(8):エクストリーム 佐藤昌平社長(2/2)   上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチアナリスト飯村真由の“社長インタビュー”」 ~第8回 エクストリーム 佐藤昌平社長(後半)~ みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチアナリストの飯村真由です。 引き続き、エクストリーム<6033>の佐藤昌平社長に業績や今後の展開についてうかがいたいと思います! 飯村:足元の業績動向について教えてください。 佐藤:2月12日に発表いたしました16年3月期第3四半期決算は、売上高17.60億円(前年同期比46.6%増)、営業利益0.94億円(同31.0%減)となりました。「ソリューション事業」はスマホアプリ関連を中心に好調で大幅な増収増益となった一方で、「コンテンツプロパティ事業」は「桃色大戦ぱいろん」シリーズ統合による一時的な売上減少や協業開発案件の中止などによりセグメント損失が発生したことが減益の要因です。 飯村:通期では増収増益の計画ですよね! 佐藤:はい。売上高22億円(前期比32.0%増)、営業利益2億円(同8.2%)を計画しており、創業以来11期連続増収予定です。 飯村:通期計画に対する営業利益の進捗率が第3四半期時点で47%に留まっている点が気がかりではありますが、計画通りの着地を期待して良いのでしょうか? 佐藤:はい。上期は「コンテンツプロパティ事業」において、家庭用ゲームの売上本数が計画に届かなったことなどが足を引っ張る形となりましたが、ライセンス収入を第3四半期から計上できたことによりその分をカバーできています。四半期ごとの推移においては、第1四半期に0.05億円の営業赤字となりましたが、第2四半期に0.22億円の営業黒字となり、さらに第3四半期には0.94億円の営業黒字と、しっかりと利益が積み上がってきています。「ソリューション事業」が引き続き好調に推移していますし、計画通りの着地を想定しています。 飯村:業績の成長イメージや今後の目標などがあれば教えてください。 佐藤:中期経営計画は公表しておりませんが、3年後に売上高50億円、5年後に売上高100億円超(今期予想の約5倍)を目指しています。また、東証一部への市場変更も目標の1つです。 飯村:売上高100億円到達のためのシナリオ、具体的な成長戦略は? 佐藤:「ソリューション事業」の主要KPIであるプロジェクト稼働数・取引先数・クリエイター&エンジニア数の更なる伸長を重要視していますが、ゲーム以外のWEB系顧客の拡大(現在はゲーム系8割、WEB系2割)も今後の業績成長において重要であると考えております。ゲーム業界のみならずIT業界においても認知度を向上させ、ポジションを確立することで、より業績のブレが少なくなると思いますので、WEB系顧客の割合を高めていきたいです。「コンテンツプロパティ事業」は、ヒット作を生み出すことですね。この業界にいるからには、やはり一発当てたいです!(笑) 飯村:M&Aといった選択肢もあるのでしょうか? 佐藤:そうですね。非エンタメ系の業容拡大は1つのポイントになってくると思いますので、M&Aも視野に入れています。例えば、サーバー運営といったリスクが少なくストック型の事業などでしょうか。 飯村:ゲーム市場の成長性はどのように考えていらっしゃいますか? 佐藤:スマホの普及が追い風となっていることは明らかで、スマホゲームの市場規模は8,000億円程度とも言われており、今後も拡大が予想されています。しかしながら、この2年くらいで異業種からの参入(例えば「モンスターストライク」が大ヒットとなったミクシィ<2121>)や海外からの参入などにより、競争は激化しています。そのため、すみ分けが加速し、業界の構図はどんどんと変化していくでしょう。しかし、弊社はジャンルを問わず業界全体に関わることができることが強みのため、ビジネス環境はむしろ良くなっていくはずです。プロダクション企業としての存在意義は今後も向上していくものと考えています。 飯村:株主還元についてはどのようにお考えでしょうか? 佐藤:配当性向は当面20%をキープする予定で、今期は1株あたり20円の期末配当を実施する計画です。 飯村:最後に、投資家の皆様へメッセージをお願いします。 佐藤:今後も事業を通して、日本のエンタメ業界の発展に寄与していきたいと思っております。また、ゲーム開発で培ったユーザーインターフェース設計などに関しては、金融などの分野へのチャレンジも可能だと考えています。また、IoT・フィンテックといった潮流にも乗るための技術力もすでにありますので、新たな展開にも期待してください。なお、3月24日(木)に個人投資家向け説明会を東京駅の三菱ビル「コンファレンススクエアM+(エムプラス)」開催致します。皆様とお会いできますことを楽しみにしておりますので、是非お越しください。 飯村:佐藤社長、ありがとうございました☆ミ ~インタビューを終えて~ 「エクストリーム」という社名、とてもカッコいいですよね!「究極に突き抜けたい」という佐藤社長の思いを込めたようです。40歳を過ぎた頃に4人で創業されたそうなのですが、今の年齢がそのくらいかと思っていたので、見た目年齢とのギャップにとてもビックリしました!!現在は52歳とのことなのですが、若々しさを保つ秘訣を詳しくお聞きしたいくらいです(笑) 同社のビジネスモデルもとても魅力的です。ゲーム業界はアタリ・ハズレの明暗がハッキリとしているため好業績の企業と赤字継続の企業とに二分されていますが、同社は来期以降も安定的な成長が期待できそうです。佐藤社長の夢である自社ゲームの大ヒットが現実となれば、同社の業績は大きく跳ね上がるでしょうし、技術力を活かした新たな分野への事業展開なども楽しみですね。 ★お知らせ★ 同社の「企業調査レポート」をフィスコのHPおよびクラブフィスコのサイトにて12月17日に公開していますので、事業内容などの詳細についてはそちらをご覧ください。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 第9回も楽しみにしていてくださいね♪
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