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ラクオリア創薬 Research Memo(12):ロイヤルティ拡大とマイルストンの順調な計上で創業来初の黒字化見通し

2019/3/28 7:52 FISCO
*07:52JST ラクオリア創薬 Research Memo(12):ロイヤルティ拡大とマイルストンの順調な計上で創業来初の黒字化見通し ■今後の見通し 2019年12月期の見通し 2019年12月期についてラクオリア創薬<4579>は、事業収益2,022百万円(前期比171.6%増)、営業利益187百万円(前期は1,075百万円の損失)、経常利益195百万円(前期は1,064百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益153百万円(前期は1,104百万円の損失)と、大幅増収、営業利益以下の黒字転換を予想している。 2019年12月期に関しては、前中期経営計画「Odyssey 2018」においても利益の黒字転換の計画が示されていたが、今回、(中期経営計画の業績計画よりも確度が高い)期初の業績予想として改めて利益の黒字化が示されたことは意義深いと言える。 2018年12月期決算の項で見たように、当初2018年12月期の計上が予定された複数のマイルストン収入(内容はCJヘルスケア(韓国)の「K-CAB®」の発売に伴うマイルストンと、動物薬「GALLIPRANT®」の欧州発売に伴うマイルストン)が2019年12月期にずれ込むことになった点を考えると、前中期経営計画における業績計画から今回の期初予想の変化幅が小さいように見える。これは、発売が後ろ倒しとなったことで、2019年12月期に入るロイヤルティ収入の減少を織り込んだためと考えられる。発売が遅れると、市場への浸透も含めて全般的にスケジュールがずれ込み、影響は発売初年度にとどまらずそれ以降の決算期にも影響が及ぶことには注意が必要だ。 2019年12月期の主な収益イベントとしては、マイルストン収入として動物薬「GALLIPRANT®」の欧州発売(2019年前半)とヒト領域の「K-CAB®」の韓国での発売に伴うマイルストンがまず挙げられる。安定収益を形成するロイヤルティは、米国における動物薬2剤(「GALLIPRANT®」と「ENTYCE®」)の販売継続分がある。「GALLIPRANT®」については特に順調で、2剤合計の米国での売上高は年間1億ドルに近づく可能性もあると弊社では考えている(2018年第3四半期の「GALLIPRANT®」の売上高は1,800万ドルだったことがそう考える大きな理由の1つ)。これに、前述の「K-CAB®」と「GALLIPRANT®」の欧州販売分のロイヤルティが加わることになる。さらに、ジプラシドンについて、現在結果待ちとなっている日本におけるフェーズ3試験の結果が良好であった場合、Meiji Seikaファルマは同薬の承認申請を2019年中に行う計画であり、その場合にはマイルストン収入が加わる可能性がある。 なお、これら以外の導出済みプログラムからのマイルストンや、未導出プログラムにかかる契約一時金、あるいは共同研究からの研究協力金などの収入も発生する可能性があるが、その詳細は明らかにされていない。同社は2019年12月期の業績予想について、“蓋然性の高い収益イベントによって構成されている”として、実現可能性が十分に高いとしている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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旧ファイザー中央研究所が前身の創薬ベンチャー。愛知県名古屋市に本社。胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」、ペット用医薬品等を手掛ける。低分子創薬、イオンチャネル創薬が強み。テゴプラザンは承認国が順調に拡大。 記:2024/08/19