マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 2:40:47
15,213,469
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

三井化学 Research Memo(10):環境・社会への貢献を見える化し、2026年3月期までの数値目標を設定

2018/7/5 15:10 FISCO
*15:10JST 三井化学 Research Memo(10):環境・社会への貢献を見える化し、2026年3月期までの数値目標を設定 ■ESGへの取り組み 三井化学<4183>は収益拡大はもとより、ESG(環境・社会・企業統治)についても高い意識を有し、長期経営計画の中の重要な一部として積極的に取り組んでいる。具体的には環境と社会の2つの軸において、明確な数値目標を掲げ、2026年3月期までの達成を目指している 環境軸では、低炭素・循環型・自然共生社会の実現を目標に掲げ、その実現のために同社が提供できる価値を“Blue Value®”として見える化を図っている。評価のモノサシとしてLCA(ライフサイクルアセスメント)、独自評価指標のm-SI(Mitsui Sustainable Index)、用途別評価などを用い、同社の個々の製品についてBlue Value®の認定を行っている。Blue Value®認定製品の売上比率を、2026年3月期までに30%にすることを目指している。 Blue Value®認定製品の具体例としては、塗装レスのPPコンパウンド(CO2削減)、高機能シーラントフィルム(CO2削減)、アドブルー®(NOX削減)などがある。 社会軸では、目指す未来社会「健康・安心な長寿社会」に向けて同社が提供できるQOL向上貢献価値を“Rose ValueTM”として設定した。その具体的な貢献要素として少子高齢化への対応、医薬・医療の高度化、食糧問題への対応の3つを定め、SDGs(持続可能な開発目標、通称:グローバル・ゴールズ)、独自評価指標、用途別評価などを評価基準としてRose ValueTM認定を行っている。Blue Value®同様、認定製品の売上比率を2026年3月期に30%にすることを目標としている。 Rose ValueTM認定製品には、高機能メガネレンズ材料(医薬・医療の高度化)、高機能不織布(快適な暮らしと感染予防・対策)、殺虫剤(食糧問題への対応)などがある。 Blue Value®/Rose ValueTM以外にも同社は様々なESG活動に取り組んでいる。最近のトピックスとしては、同社を始めとする世界農薬大手5社(住友化学<4005>、BASF、バイエル、シンジェンタ)は2040年までにマラリアの撲滅を目指す共同声明“ZERO by 40”を発表したことが挙げられる(2018年4月)。これは米国のビル&メリンダ・ゲイツ財団や英国のIVCCの支援のもと、マラリア撲滅に向けた革新的な製品の研究・開発・供給に取り組む活動だ。同社はこれまでもマラリア媒介蚊に有効な薬剤を供給してきたが、薬剤耐性の蚊への対策が急務となっており、これに貢献していく方針だ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《NB》
関連銘柄 2件
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(-0.98%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4183 東証プライム
3,582
11/22 15:30
+175(5.14%)
時価総額 719,423百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09