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エネクス Research Memo(1):将来に向けた成長投資と業績が、ともに順調に進捗

2018/3/16 15:59 FISCO
*15:59JST エネクス Research Memo(1):将来に向けた成長投資と業績が、ともに順調に進捗 ■要約 伊藤忠エネクス<8133>は伊藤忠<8001>グループ内でエネルギー分野の中核を担うエネルギー商社。産業向けから最終消費者向けまで、石油製品、LPガスを中心に幅広い事業を展開してきた。近年は電力の販売でも存在感を増している。 1. 2018年3月期第3四半期決算は増収増益で着地。順調な進捗を確認 同社の2018年3月期第3四半期決算は、売上高814,044百万円(前年同期比11.5%増)、営業活動に係る利益14,299百万円(同5.0%増)と増収増益で着地した。外部環境の好転(原油市況の上昇や過当競争の沈静化など)と自助努力の奏功という2つの要因が第3四半期に入っても継続し、各利益項目は第3四半期決算として過去最高を更新した。通期予想に対する進捗率も90%近くに達するなど、極めて順調に進捗していることが確認できた決算であった。 2. LPガス事業再編がスタートし、組織改編も発表。今後は発電所の新設計画に注目 同社は2018年3月期と2019年3月期の2年間を、次のステージに進むための布石を打つ期間と位置付け、成長投資の策定及び実行に注力している。今第3四半期には大阪ガス<9532>との間でLPガス事業の事業再編がスタートした。また、2018年4月1日から実施予定で組織改編にも踏み切った。その目的は「地域毎のネットワークを活かした事業の展開、ならびに電気エネルギーへのシフトに対応した電力事業・モビリティ事業の意思決定のスピードアップ」とされている。単独の事業グループとなった電力・ユーティリティ部門では新規発電所の建設が検討されており、今後、どのようなスピード感で計画が実行に移されるか注目される。 3. 業績面では上振れで着地の可能性。より重要な視点は成長投資の質と量 2018年3月期通期の業績は、第3四半期までの進捗率が高いことや、第4四半期が暖房需要などで需要期にあたることなどに照らして、会社予想を上回って着地する可能性が高まったと弊社ではみている。ただしその幅については利益で30%超という業績修正要件にかかるほどにはならないと考えている。前述のように、今、来期は将来の成長のための足場固めの位置付けであり、評価軸は表面的な業績の数値以上に、将来に向けた成長投資の着実な実施状況に置かれるべきであると考えている。 ■Key Points ・ホームライフ部門ではLPガス事業の大型再編がスタート ・石炭価格の高止まりで電力事業の発電分野が苦戦。電力販売や他の事業部門で吸収し増益を確保 ・組織改編により意思決定のスピードアップを狙う (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MW》
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1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
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伊藤忠傘下のエネルギー商社。自動車販売のカーライフ事業、船舶燃料販売等の産業ビジネス事業、電力小売事業等も。配当性向40%以上目処。LPガスの直売顧客軒数は57万件超。31.3期純利益200億円以上目標。 記:2024/06/04
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関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13