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ダイナック Research Memo(3):都心部のオフィス街に多業態の店舗を超ドミナント展開する点に特徴と強み

2018/3/16 15:58 FISCO
*15:58JST ダイナック Research Memo(3):都心部のオフィス街に多業態の店舗を超ドミナント展開する点に特徴と強み ■会社概要 3. 直営ビジネス ダイナック<2675>の直営ビジネスの特徴はいくつかあるが、多業態・多ブランド展開がまず特徴として挙げられる。同社がこの戦略を採用するのは、消費者にアピールする「売り」がある業態・店舗が好調である一方、総花的な業態・店舗は低調であることが背景にあるとみられる。消費者の嗜好の変化や流行にも敏感で、常に新業態・新ブランドの企画・開発・運営に余念がない。既存店舗の新業態への業態転換についても積極的だ。こうしたことが可能であるのは、上場企業として強固な財務基盤を有することや、約160店という多店舗を擁していることに起因すると考えられ、ここに同社の強みがあると言えるだろう。 第2の特徴は立地だ。同社は都心部のオフィス街中心の展開という点で特徴的だ。東京においては千代田・港・中央・新宿などに、大阪においては梅田周辺などに、それぞれ集中的に出店している。郊外型店舗も各地域の中核都市や拠点駅の周辺、大型商業施設などの地域一等地への出店が基本となっている。 店舗のコンセプトとして、個人事業主の店舗や大手居酒屋チェーンなどと比較して食事やサービスの質でワンランク上の高付加価値型を追求している。また客層としては、都会のビジネスパーソンに代表される中間層を主たるターゲットにしている。このことは中心価格帯が3,000円~5,000円という現状に端的に表れている。他方で、多業態型の特徴を生かし、例えば「響」では客単価を7,000円~10,000円と設定して接待需要を取り込むなど、様々な需要に柔軟に対応可能なラインアップをそろえている。 同社の直営ビジネスにおいて新業態の開発が積極的に行われていることは前述のとおりだが、近年、その変化・成長が著しい。数年前まではある新業態が成功すると2号店以降を多店舗展開するケースが多かった。ここ1、2年はさらに専門化・多様化を進め、その立地に最もフィットする業態を、言わばオーダーメイド的に出店することが目立っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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時価総額 9,122百万円
首都圏・関西圏を中心にレストランやバーを直営展開。ゴルフ場食堂などの運営受託も。コロナ禍が直撃し、昨年末時点で債務超過に。21.12期も苦戦の見込み。親会社サントリーHDが完全子会社化に向けてTOB実施。 記:2021/04/07