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明豊ファシリ Research Memo(5):経常利益は引き続き過去最高益を更新する見通し

2015/7/3 18:19 FISCO
*18:19JST 明豊ファシリ Research Memo(5):経常利益は引き続き過去最高益を更新する見通し ■今後の見通し (1) 2016年3月期見通しについて 明豊ファシリティワークス<1717>の2016年3月期の業績見通しは、売上高が前期比5.4%減の7,800百万円、営業利益が同5.7%減の690百万円、経常利益が同4.9%増の590百万円、当期純利益が同17.1%増の410百万円となる見通しだ。 売上高、営業利益を前期比で減少するとみているのは、大阪府立大学プロジェクトの規模縮小が続くことが要因となっている。営業外で計上する売上債権売却損も約95百万円と前期の160百万円から縮小する。これを営業利益で補正すると、実質、営業利益、経常利益は引き続き過去最高を更新し、実態ベースでは引き続き好業績が続く見通しとなっている。また、今回の業績見通しには、今後の受注獲得の可能性がある短期案件に関しては入っていないため、受注状況次第では上振れの可能性もある。 事業セグメント別で見ると、オフィス事業は都心部を中心に新築オフィスビルの供給が増加傾向となるなかで、引き続き堅調な推移が見込まれる。また、CM事業に関しても大企業や教育・医療施設、商業施設、研究所、公共施設などにおいて、受注の拡大が見込まれる。特に、研究所施設に関しては複数の案件が立ち上がる予定となっている。CREM事業については、大企業を中心にLCC(ライフサイクルコスト)を意識した企業不動産への設備投資が顕在化しており、金融機関や大企業など既存顧客を中心に、安定した受注を見込んでいる。 なお、CM事業では5月に横浜市民病院再整備プロジェクトクトのCM事業者として選定されたことが発表されている。同プロジェクトは総工費400億円以上をかけて2020年に開院する新病院(病床数650床、延べ床面積6万平方メートル)についての発注者支援業務となる。同社は基本設計段階において基本設計事業者とは異なる視点でのコスト抑制策が期待されており、基本設計事業者が提案する設計内容の精査、コスト抑制策の立案と発注者へのアドバイス、施工事業者からの建設費の動向やコスト抑制に向けた技術提案等の情報収集、工事発注方式と工事発注区分の検討などを行っていく。 2017年春の開業予定を目指し着工が進んでいる「レゴランド・ジャパン」も含めてCM事業では受注案件の大型化が進んでおり、今後のさらなる成長が見込まれる。 (2)成長戦略 同社は、「フェアネス」と「透明性」を基本理念として、サービス品質の向上に心掛け、顧客からの信頼を獲得してきたことが、ここ数年の収益成長につながったと言える。今後も同様の経営方針のもと、「明豊のCMサービス」のブランド力をより一層高めていくことで優秀な人材を年間10名強のペースで獲得し、中期的に年率2ケタ成長を目指していく方針だ。 2020年の東京オリンピックに向けて国内の建設需要は高水準が続く見通しであるほか、前述したように公共工事分野においても入札方式の多様化に伴い、CM事業者として受注を獲得するケースが今後増えていくことが予想される。公共分野においては老朽化した施設の建て替え・移設などの潜在需要も大きいだけに、同社にとっては追い風となろう。 また、CREM事業についてもCM事業に次ぐ収益柱として成長することが見込まれる。地方金融機関や大手企業によるグループ再編が進むなかで、拠点の統廃合・集約化の動きが今後も活発化すると予想されるためで、顧客保有資産の最適化サポートで評価を高めている同社の収益は今後も拡大していくことが予想される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YF》
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建築・オフィス移転プロジェクトの施工管理を発注者側の立場で行う。DX実現支援や脱炭素化支援を育成中。24.3期3Q累計発注者支援が堅調。受注粗利率も最高水準まで回復し、二桁増収増益に。配当性向55%目安。 記:2024/04/16