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3Dマトリックス Research Memo(8):止血材のシェア開拓に大きな余地

2015/4/9 9:41 FISCO
*09:45JST 3Dマトリックス Research Memo(8):止血材のシェア開拓に大きな余地 ■中期業績計画 (4)主要パイプラインの市場規模について ○吸収性局所止血材(TDM-621) 止血材の市場規模(2016年予想)は世界で約3,000百万ドルとみられている。このうち米国で1,344百万ドル、欧州で1,078百万ドルと需要の大半を占めており、両地域での今後のシェア拡大が注目される。現在、止血材としてはヒト+ウシ由来のフィブリン糊が一般的に使用されているが、感染リスクがゼロとは言い切れない。スリー・ディー・マトリックス<7777>の止血材は化学合成のため感染リスクがなく、操作性など機能面でも優位性が高いため、今後シェアを開拓していく余地は大きいとみられる。 ○歯槽骨再建材(TDM-711) 歯槽骨再建材は、米国で約200万ドルの市場があるとみられている。米国では年間150万件程度の歯槽骨再建手術が行われており、このうち約80万件が異種骨(豚)や他人の骨を足場材として利用する施術を行っており、残りは自身の違う部位からの移植または人工骨などを利用している。同社の歯槽骨再建材を使えば、感染リスクもなく安全かつ容易に歯槽骨の再建を行うことが可能となるため、製造販売承認が得られれば売上げの拡大余地は大きいとみられる。 ○粘膜隆起材(TDM-641) 粘膜隆起材の競合製品としては、生化学工業<4548>の「ムコアップ(R)」のほか生理食塩水がある。前述したように、治験では一時中断し製品の最適化を進めている段階にある。再開される治験において有効性が示されれば、コスト面で十分な競争力があるとみられており、シェアの拡大余地は十分あるとみられる。 「ムコアップ(R)」の年間売上高は現在2,000~3,000百万円とみられるが、粘膜隆起材としては安価な生理食塩水も多く使用されているのが現状で、これらすべてが「ムコアップ(R)」や同社製品に置き換わったと仮定すれば、国内で8,000百万円程度の市場規模になると同社では想定している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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