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3Dマトリックス Research Memo(6):2017年4月期に事業収益110億円を見込む

2015/4/9 9:35 FISCO
*09:39JST 3Dマトリックス Research Memo(6):2017年4月期に事業収益110億円を見込む ■中期業績計画 (2)2017年4月期の事業収益見通し スリー・ディー・マトリックス<7777>の2017年4月期の事業収益は11,345百万円を見込んでいる。内訳としては販売契約金・マイルストーン収入で6,700百万円、製品売上高で4,700百万円となる。販売契約金では、米国や中国のほか日本でのマイルストーン収入800百万円などを見込んでいる。また、歯槽骨再建材などその他パイプラインの契約金も見込んでいる。 米国での止血材は、2015年夏頃をめどに治験を開始したい意向で、症例数は200以上となる。ただ、対象患者数も多いため、1年程度で治験は完了できる見通しだ。その後、製造販売承認申請を行い、90日間の審査期間を経て製造承認取得となる。スケジュール的には、販売契約締結も含めて、2017年4月期中の進捗を目標としている。 中国についても2017年4月期には販売契約の締結を行う予定となっており、契約の打診については多くきているものの、提携先については慎重に候補企業を絞って進めていきたいとしている。また、中南米市場では、メキシコやブラジルなど市場が大きい国では大手ディストリビュータと販売契約を締結するが、その他の国に関してはホールセラー経由での直販を進めていく方針としている。 一方、国内では止血材の製造販売承認取得に伴う扶桑薬品工業<4538>からのマイルストーン収入を見込んでいる。また、2014年12月に扶桑薬品工業と科研製薬<4521>との間で締結されていたサブライセンス契約が解消されたが、今後、治験が順調に進み、製造販売承認の取得が見えてくれば、いずれかの企業と再びサブライセンス契約を締結する可能性はある。粘膜隆起材に関しては2017年4月期中の製造販売承認取得と製品販売の開始を見込んでいる。 なお、今回の中期計画では、創傷治癒材に関しての事業収益を含めていない。同社の戦略として、同製品に関しては抗がん剤との混合による医薬品としての展開を軸に考えているためと思われる。 また、粘膜隆起材や歯槽骨再建材に関しては、2015年以降、CEマーキングの取得に向けた準備を行い、グローバル展開を進めていく戦略に変わりはない。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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