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後場に注目すべき3つのポイント~決算発表銘柄が売られ投資家マインド悪化

2024/4/25 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~決算発表銘柄が売られ投資家マインド悪化 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、決算発表銘柄が売られ投資家マインド悪化 ・ドル・円は小じっかり、155円台で一段高 ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東京エレクトロン<8035> ■日経平均は大幅反落、決算発表銘柄が売られ投資家マインド悪化 日経平均は大幅反落。前日比641.97円安(-1.67%)の37818.11円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は42.77ドル安(-0.11%)の38460.92ドル、ナスダックは16.11ポイント高(+0.10%)の15712.75、S&P500は1.08ポイント高(+0.02%)の5071.63で取引を終了した。半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツの決算を好感し、半導体セクターの買戻しが加速し、寄り付き後、上昇。その後、今週実施されている過去最大規模の国債入札を材料にした長期金利上昇が警戒され失速、相場は一時下落に転じた。終盤にかけ、ハイテクの押し目買いに相場は持ち直したがダウは下落を消せず、まちまちで終了した。 米国株は高安まちまちだったが、時間外で決算を発表した米メタが10%超下落したことなどが影響して、東京市場は売り優勢で取引を開始した。指数ウェートが高いファーストリテ<9983>が大幅安となったことで日経平均を下押し。また、決算を発表したファナック<6954>、キヤノン<7751>が大幅安となったことも投資家マインドを冷やす材料となった。半導体株が総じて売られたことも加わり、日経平均は一時37700円台まで下落した。 日経平均採用銘柄では、決算内容がネガティブ視されてキヤノン、ファナックが売られたほか、パナHD<6752>は前期純利益を下方修正したことで売り優勢となった。また、昨日上昇したソシオネクスト<6526>、ニコン<7731>、東京エレクトロン<8035>、スクリーンHD<7735>が総じて反落となった。 一方、決算発表後、昨日一時売られたニデック<6594>は上昇したほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>が1-3月期純利益前年同期比24%減も、底入れ期待感が先行し買われた。このほか、エーザイ<4523>、アルプスアルパイン<6770>、ニチレイ<2871>、東京ガス<9531>がしっかり。 全セクターが下落したなか、鉱業、輸送用機器、電気機器、機械、精密機器の下げが目立った。 為替は1ドル155円40銭台まで円安ドル高が進行している。日本銀行の金融政策決定会合が開催されているなか、じりじりとした円安が継続。午前中は、鈴木財務大臣の「市場を注目、適切に対応する」といった発言に留まっており、「過度な急変動」とは言いにくい上昇を受けて、「政府・日銀による円買い介入は実施しにくい」との見方も強まっているようだ。足元の円安推移を株式市場はポジティブに捉えておらず、仮に後場、円安加速という地合いとなった場合、日経平均は昨日の上昇分(907.92円)を全て吐き出す可能性もある。後場は為替動向に要注意となろう。 ■ドル・円は小じっかり、155円台で一段高 25日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、155円19銭から155円45銭まで上値を伸ばした。抵抗線として意識されていた155円を前日海外市場で上抜け、同水準に定着。日本政府から円安けん制が相次いだが、ドル買い地合いは続く。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円19銭から155円45銭、ユーロ・円は165円99銭から166円45銭、ユーロ・ドルは1.0694ドルから1.0709ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・コパ・コーポレーション<7689>、ムーンバット<8115>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月耐久財受注速報値:前月比+2.6%(予想:+2.5%、2月:+0.7%←+1.3%) ・米・3月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.2%(予想:+0.2%、2月:+1.1%←+0.3%) ・米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.2%(予想:+0.2%、2月:-0.6%) ・カナダ・2月小売売上高:前月比―0.1%(予想:+0.1%、1月:-0.3%) 【要人発言】 ・林官房長官 「為替市場の動向をしっかり注視し、万全の対応を行っていきたい」 「為替はファンダメンタルズを反映し安定的な推移が重要」 ・鈴木財務相 「市場をしっかり注目して適切な対応をしていく思いに変わりはない」 「今の局面で多く話せないことをご理解いただきたい」 ・三村財務相国際局長 「IMF試算の購買力平価だとドル・円は90円82銭」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(26日まで) ・14:00 2月景気動向指数・先行改定値(速報値:111.8) <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 16件
2871 東証プライム
4,030
11/21 15:30
-54(-1.32%)
時価総額 540,427百万円
冷凍食品最大手。低家庭用冷凍食品シェアは約20%。温物流事業にも強く、冷蔵倉庫設備能力や庫腹量でトップシェア。家庭用調理品は売上増。炒飯を中心に米飯類の販売数量は回復。低温物流は効率化を進める。 記:2024/06/04
4523 東証プライム
4,619
11/21 15:30
-26(-0.56%)
時価総額 1,369,843百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6526 東証プライム
2,358
11/21 15:30
-68.5(-2.82%)
時価総額 423,023百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6594 東証プライム
2,908
11/21 15:30
-8.5(-0.29%)
時価総額 3,467,991百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
2,015
11/21 15:30
-13.5(-0.67%)
時価総額 3,769,289百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
1,520
11/21 15:30
-4.5(-0.3%)
時価総額 3,730,758百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6770 東証プライム
1,533.5
11/21 15:30
-0.5(-0.03%)
時価総額 336,267百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
6954 東証プライム
4,101
11/21 15:30
+29(0.71%)
時価総額 4,082,213百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7689 東証グロース
567
11/21 13:57
-2(-0.35%)
時価総額 1,680百万円
生活用品などをTV通販番組、店頭で実演販売。インターネット通販、実演販売士の派遣、実演販売専門店「デモカウ」の運営等も。実演販売士の育成システムが強み。ラジオ媒体における商品販売の強化などに取り組む。 記:2024/08/06
7731 東証プライム
1,858
11/21 15:30
-33.5(-1.77%)
時価総額 653,044百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
9,098
11/21 15:30
-129(-1.4%)
時価総額 924,266百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
7751 東証プライム
4,993
11/21 15:30
-1(-0.02%)
時価総額 6,659,479百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
8035 東証プライム
21,780
11/21 15:30
-90(-0.41%)
時価総額 10,272,167百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8115 東証スタンダード
846
11/21 14:04
+1(0.12%)
時価総額 4,040百万円
ファッション雑貨販売会社。洋傘やパラソル、帽子等の装飾品に加え、毛皮や宝飾品等のアクセント商品も扱う。「ポロ ラルフローレン」「ランバン」等。帽子部門は各販路で販売堅調。洋傘部門も晴雨兼用傘の売上伸びる。 記:2024/09/22
9531 東証プライム
4,528
11/21 15:30
+213(4.94%)
時価総額 1,813,247百万円
国内最大手の都市ガス会社。電力小売、資源開発等の海外事業、新宿パークタワーの賃貸等も。都市ガスの顧客件数は878万件超。不動産は新豊洲で大規模開発に着手。26.3期セグメント利益1500億円目指す。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
48,470
11/21 15:30
-1,190(-2.4%)
時価総額 15,424,172百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25