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前場に注目すべき3つのポイント~日経平均の28000円が徐々に意識されてくる~

2022/6/3 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均の28000円が徐々に意識されてくる~ 3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:日経平均の28000円が徐々に意識されてくる ■不二電機、 1Q営業利益 11.4%減 7600万円 ■前場の注目材料:トヨタ、住宅用蓄電池システム開発、車載技術転用、安心な生活支援 ■日経平均の28000円が徐々に意識されてくる 3日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、終日底堅い値動きになりそうだ。2日の米国市場は435ドル高だった。マイクロソフトがドル高の影響を加味し4-6月の業績見通しを引き下げたことが嫌気され、朝方は売りが先行した。米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長の発言が伝わり売りが強まる場面も見られた。ただし、ADP雇用統計が予想を下回ったことからFRBによる過度な金融引き締めへの警戒感が和らいだほか、3日発表の雇用統計に対する警戒感も後退し上昇に転じた。長期金利が落ち着いて推移したことで半導体株が買われたほか、マイクロソフトが上昇に転じたこともセンチメント改善に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の27775円。円相場は1ドル129円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、日経平均は4月21日の戻り高値27580円水準を突破してくることになりそうだ。日経225先物は一時4月戻り高値27760円を突破したことから、いったんは達成感が意識されるものの、来週のメジャーSQを控えるなか、オプション権利行使価格の27500円から27750円のレンジに移行し、これを突破してくる可能性も出てきた。これにより27750円から28000円の権利行使価格でのレンジ推移となり、先物主導によるヘッジの動きが強まりそうだ。 買い一巡後は米雇用統計を控えて次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目狙いの買いは切り上がりを見せてくることが見込まれる。また、VIX指数は25.00を下回ってきたことから、ショートは仕掛けづらく、反対にリスク選好のなかでショートポジションをニュートラルに傾けてくる動きとなろう。昨日のNT倍率は14.24倍に上昇したが、心理的な抵抗である14.30倍を意識させてくる。さらに日経平均の28000円が視野に入るなか、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好からNTロングの動きも強まることになりそうだ。 物色としては、米国の流れを引き継ぐ格好から半導体株などへは値幅取りを狙った資金が向かいやすいだろう。今一つ方向感が出にくい中小型株についても値ごろ感からの買いが意識されやすいところだ。メルカリ<4385>のプライム移行でマザーズ指数の動きは読みづらくなろうが、次の中核銘柄を探る動きなども今後は意識されてくる可能性がありそうだ。 ■不二電機、 1Q営業利益 11.4%減 7600万円 不二電機<6654>が発表した第1四半期業績は、売上高が前年同期比0.9%増の9.45億円、営業利益は同11.4%減の0.76億円だった。鉄道車両用各種スイッチが減少したが、コネクタ端子台や試験用端子が増加した。利益面においては、製造原価における材料費の上昇の影響から減益。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33248.28、+435.05) ・ナスダック総合指数は上昇(12316.90、+322.44) ・シカゴ日経先物は上昇(27775、大阪比+315) ・SOX指数は上昇(3157.98、+108.96) ・VIX指数は低下(24.72、-0.97) ・米原油先物は上昇(116.87、+1.61) ・米国景気は拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・トヨタ<7203>住宅用蓄電池システム開発、車載技術転用、安心な生活支援 ・ダイヘン<6622>独ロボSIer買収、欧で産ロボシェア拡大 ・長瀬産業<8012>新組織、化学品に特化、共同輸送マッチング実証 ・伊藤忠<8001>キャンディ・ハウスと提携、スマートロックなど法人向け販売 ・大日印<7912>大日印など、二次創作促進で実証、分散型台帳活用 ・三井化学<4183>CVC設立、新製品・新事業創出を加速 ・日本製鉄<5401>高耐食メッキ鋼板に穴あきなし30年保証、高温多湿地域向け ・日本板硝子<5202>中国社と車用ガラス事業統合、現地ニーズ対応 ・住友化学<4005>ブラジルで農薬登録取得、大豆向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
4005 東証プライム
335.2
1/23 15:30
-1.3(-0.39%)
時価総額 555,499百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4183 東証プライム
3,345
1/23 15:30
-30(-0.89%)
時価総額 671,823百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4385 東証プライム
1,782
1/23 15:30
+28.5(1.63%)
時価総額 292,300百万円
国内最大のフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」なども手掛ける。「メルカリ ハロ」の登録ユーザ数は800万人超。越境取引、BtoCは順調に拡大。 記:2024/11/10
5202 東証プライム
374
1/23 15:30
-1(-0.27%)
時価総額 34,233百万円
大手ガラスメーカー。1918年創業。住友グループ。2006年に英国ピルキントン社を買収。建築用ガラス、自動車用ガラスが柱。需要回復で高機能ガラス事業は売上順調。中計では27.3期営業利益率7%目標。 記:2024/11/26
5401 東証プライム
3,120
1/23 15:30
+17(0.55%)
時価総額 2,965,002百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。米鉄鋼大手USスチール買収は不透明。 記:2024/11/15
6622 東証プライム
7,770
1/23 15:30
+20(0.26%)
時価総額 198,935百万円
変圧器等の電力機器、産業用ロボット、自動搬送台車、高周波電源等を手掛ける。アーク溶接ロボットで世界トップシェア。1919年設立。中計では27.3期営業利益率10%以上目標。新領域の販売拡大などに注力。 記:2024/11/26
6654 東証スタンダード
1,136
1/23 15:30
-3(-0.26%)
時価総額 7,349百万円
電気制御機器専業メーカー。カムスイッチ等の制御用開閉器、大電流接触子等の接続機器、電子応用機器、表示灯等を手掛ける。27.1期売上高42.5億円目標。重電機器市場、鉄道車両市場などを重点市場に位置付け。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,925
1/23 15:30
+9.5(0.33%)
時価総額 46,200,337百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7912 東証プライム
2,274
1/23 15:30
+10(0.44%)
時価総額 1,260,890百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。有機ELディスプレイ製造用メタルマスクなどで世界トップシェア。事業領域の拡張図る。 記:2024/11/27
8001 東証プライム
7,090
1/23 15:30
+15(0.21%)
時価総額 11,236,870百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8012 東証プライム
2,946.5
1/23 15:30
+13.5(0.46%)
時価総額 338,576百万円
老舗化学品専門商社。1832年創業。機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連分野で事業展開。メーカー機能も持つ。取引社数は約1.8万社。フード、半導体、ライフサイエンスが注力領域。 記:2024/08/30