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前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はこう着も全体としては底堅い相場展開に~

2021/10/29 8:48 FISCO
*08:48JST 前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はこう着も全体としては底堅い相場展開に~ 29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:買い一巡後はこう着も全体としては底堅い相場展開に ■ソニーG、22/3上方修正 営業利益1兆400億円←9800億円 ■前場の注目材料:東レ、ハンガリー・セパレーター子会社、LGとの合弁に ■買い一巡後はこう着も全体としては底堅い相場展開に 29日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが239ドル高だった。主要ハイテク企業を中心に良好な企業決算を材料に買われており、ナスダック総合指数は史上最高値を更新。バイデン政権が1.75兆ドル規模の経済対策枠組みを発表したが、増税規模が想定内に留まったとして、終日堅調な相場展開だった。キャタピラー、メルクが決算評価から買われており、NYダウを押し上げたほか、半導体SOX指数はほぼ全面高で2%を超える上昇だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の28905円。円相場は1ドル113円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。ただし、アマゾンが取引終了後に発表した決算は、営業利益見通しが大幅に予想を下回り時間外取引で売られているため、米株高の反応は限られる可能性も。一方で、国内の決算ではソニーG<6758>やオムロン<6645>などが材料視されやすく、日経平均を下支えする可能性はある。そのため、買い先行後はこう着感が強まりそうだが、全体としては底堅さが意識されそうである。 また、31日の衆院選を控えて様子見ムードも高まりやすいものの、短期筋の売り仕掛け的な動きも手控えられやすい。昨日のTOPIX浮動株比率の定期見直しに伴う需給が通過し、反動も想定されるものの、利食いに押される局面においては押し目買い意欲の強さが見られそうだ。薄商いのなか、先物主導によるインデックス・イベントに絡んだ売買に振らされやすいだろうが、決算を手掛かりとした個別物色は活発になりやすく、昨日の決算ではソニーG、オムロンのほか、コマツ<6301>、ローム<6963>、富士電機<6504>、マクセル<6810>などに関心が集まりやすいと見られる。 そのほか、ハイテク株高を受けたナスダックの最高値更新の流れから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色も見られ、日経平均型優位の展開を想定。NT倍率は上値を抑えられていた75日線を捉えてきたこともあり、ややグロース寄りの物色が意識されそうである。 ■ソニーG、22/3上方修正 営業利益1兆400億円←9800億円 ソニーG<6758>は2022年3月期業績予想の修正を発表。売上高は9兆7000億円から9兆9000億円、営業利益は9800億円から1兆400億円に上方修正した。コンセンサス(1兆200億円)を上回る。純利益は7000億円から7300億円に修正したが、7500億円程度と見られるコンセンサスには届かず。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(35730.48、+239.79) ・ナスダック総合指数は上昇(15448.12、+212.28) ・シカゴ日経先物は上昇(28905、大阪比+145) ・SOX指数は上昇(3438.83、+78.54) ・VIX指数は低下(16.53、-0.45) ・米原油先物は上昇(82.81、+0.15) ・大型経済対策への期待 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・日産自<7201>調達先選び前倒し、デザイン段階で連携、新車開発コスト減 ・ルネサス<6723>イスラエル社を359億円で買収、アナログ半導体強化 ・ソニーG<6758>TSMC新工場への出資検討 ・SBI<8473>SBI社長、引き上げ否定、新生銀TOB価格2000円 ・三菱商事<8058>三菱商事と北電、水力発電で協業 ・双日<2768>ヘリ遊覧飛行・チャーターVBに出資 ・三井物産<8031>米社と協業、CCUS技術活用し原油効率採取 ・三井物産<8031>ノルウェー社と協業、AIで地下構造解析 ・富士通<6702>イスラエル新興と提携、AIで物流効率化 ・東レ<3402>フィルム表面突起をナノレベルで制御、半導体・電子部品向け ・王子HD<3861>ポリ乳酸配合のOPP量産、プラ削減向け来春にも ・宇部興産<4208>CPL価格110ドル高2150ドル、10月アジア契約 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 10月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.3%、9月:+0.1%) ・08:30 9月有効求人倍率(予想:1.14倍、8月:1.14倍) ・08:30 9月失業率(予想:2.8%、8月:2.8%) ・08:50 9月鉱工業生産(前月比予想:-2.7%、8月:-3.6%) <海外> ・09:30 豪・9月小売売上高(前月比予想:+0.4%、8月:-1.7%) 《ST》
関連銘柄 16件
2768 東証プライム
3,071
11/15 15:30
-56(-1.79%)
時価総額 690,975百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3402 東証プライム
901.6
11/15 15:30
-0.7(-0.08%)
時価総額 1,470,943百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3861 東証プライム
548.5
11/15 15:30
±0(0%)
時価総額 556,389百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4208 東証プライム
2,284.5
11/15 15:30
+8.5(0.37%)
時価総額 242,614百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
6301 東証プライム
4,098
11/15 15:30
-17(-0.41%)
時価総額 3,990,677百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6504 東証プライム
8,609
11/15 15:30
-47(-0.54%)
時価総額 1,285,298百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
6645 東証プライム
5,155
11/15 15:30
-41(-0.79%)
時価総額 1,063,193百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
6702 東証プライム
2,824
11/15 15:30
-29.5(-1.03%)
時価総額 5,848,809百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
2,046
11/15 15:30
-8(-0.39%)
時価総額 3,827,278百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,889.5
11/15 15:30
+11.5(0.4%)
時価総額 18,039,432百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6810 東証プライム
1,705
11/15 15:30
-32(-1.84%)
時価総額 84,732百万円
各種リチウム電池やIoT電源システム、産業用テープ等の機能性部材料、車載用光学部品、理美容機器等を手掛ける。LEDヘッドランプレンズで世界トップシェア。小野事業所に新ライン構築で一次電池の生産能力増強へ。 記:2024/10/20
6963 東証プライム
1,439.5
11/15 15:30
-6.5(-0.45%)
時価総額 581,213百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
7201 東証プライム
428.5
11/15 15:30
+18.3(4.46%)
時価総額 1,808,576百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
8031 東証プライム
3,250
11/15 15:30
+17(0.53%)
時価総額 9,839,008百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8058 東証プライム
2,700
11/15 15:30
±0(0%)
時価総額 11,283,349百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8473 東証プライム
3,440
11/15 15:30
-55(-1.57%)
時価総額 1,041,415百万円
ネット証券で国内トップ。SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、SBI生命保険、SBI損害保険など証券関連、銀行、保険をコアに多様な事業展開。フィンテック、バイオ等に投資も。証券は口座数増。銀行テコ入れへ。 記:2024/08/19