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後場に注目すべき3つのポイント~短期下値めど達成の買い戻しに過ぎない?

2021/5/14 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~短期下値めど達成の買い戻しに過ぎない? 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、短期下値めど達成の買い戻しに過ぎない? ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は4日ぶり反発、短期下値めど達成の買い戻しに過ぎない? 日経平均は4日ぶり反発。492.89円高の27940.90円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反発し、433ドル高となった。4月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.6%の上昇と市場予想(0.3%上昇)を上回ったが、消費者物価指数(CPI)の大幅な上振れを見た後だけに、市場は冷静に受け止めた。長期金利の上昇一服でハイテク株が買われたほか、週間の新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことを好感して景気敏感株も上昇。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は23.13(-4.46)に低下した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで275円高からスタートすると、朝方には一時27946.56円(498.55円高)まで上昇。ただ、28000円近辺では上値も重く、堅調もみ合いの展開となった。なお、オプション5月物の特別清算指数(SQ)は概算で27748.22円となっている。 個別では、ソニーG<6758>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>のように前日まで下げのきつかった値がさのハイテク株が反発。日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>も堅調に推移している。決算発表銘柄ではいすゞ<7202>やIHI<7013>が商いを伴って急伸しており、いすゞは東証1部上昇率上位にランクイン。アシックス<7936>やJCRファーマ<4552>はストップ高水準で前場を折り返している。一方、日本製鉄<5401>は利益確定売りに押され逆行安。決算発表銘柄ではセコム<9735>が2%超下落し、ピジョン<7956>やカシオ<6952>は急落。また、板硝子<5202>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、精密機器、その他金融業、倉庫・運輸関連業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、パルプ・紙、鉄鋼、非鉄金属の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は11%となっている。 前述のとおり米PPIの上振れはCPIに比べればサプライズがなく、日米株とも反動高の展開となった。すわ「インフレ率上昇は一時的だ」と再強調する向きも多い印象だが、果たして市場参加者はそうみているのだろうか。 前日の当欄で指摘したとおり、海外勢は日経平均の目先の下値めどを昨年末終値水準である27400円とし、株価指数先物・オプションのポジションを構築していたとされる。ただ、日経平均は急ピッチの下落で前日の引けにかけて27400円割れを達成した。これにより海外短期勢が早々に買い戻しを入れ、本日の反発につながっている可能性はある。実際、前日の先門手口を見るとシティグループ証券やゴールドマン・サックス証券の日経平均先物の売り越しが大きかったとはいえ、その他外資系証券はさほど売りに傾いていなかった。全体の売買高はまずまず膨らんだことから、買い戻しが入っていたことを窺わせる。そもそも日経平均は前日までの3日続落で2000円以上下落しており、本日500円近く上昇していると言えど自律反発の域を出ないだろう。 また、PPIもCPI同様に上昇圧力がかかっていることには変わりない。政策当局者らが「一時的」と繰り返す一方、独アリアンツの首席経済アドバイザーであるモハメド・エラリアン氏の「連邦準備理事会(FRB)が従来の物価への評価にこだわり続けると、政策の失敗や市場の動揺を招く恐れがある」、また著名投資家スタン・ドラッケンミラー氏の「米金融政策は過激で不適切」といった警鐘は重く感じられる。 日本でも日銀の動向に注目が集まっている。日経平均が3日間で2000円以上の急落を強いられるなか、結局日銀は上場投資信託(ETF)買い入れを実施しなかった。黒田東彦総裁は前日の参院財政金融委員会で、「数日間で株価がどれだけ下がったなど、機械的なルールで行っているわけではない」と述べた。一方、市場に不測の影響を与えるとして具体的な買い入れ方針は言及を避けたという。実際の買い入れ実績は4月に1度(21日に701億円)のみ、5月に至ってはここまでゼロとなっており、消極姿勢に転じたと受け止められても致し方ないだろう。 それに、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が27日予定している指数構成銘柄の見直しで、日本株は新規採用ゼロ、除外29銘柄となった。市場では「日本株の存在感が後退」などといった声が出ているが、これにより日本株全体で7000億円近い資金流出が見込まれており、需給的にマイナスであろうことは間違いない。 さて、本日は1000社前後が決算発表を予定しており、米国では引き続き4月小売売上高など重要な経済指標の発表が控えている。後場の取引では買い戻しの動きが続くかもしれないが、なかなか買い持ちにまでは傾きづらいところだろう。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 14日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日経平均株価の急反発でリスク選好ムードが広がり、円売りが主要通貨を押し上げた。上海総合指数などアジア株高も円売りを支援。一方、米10年債利回りの上昇は一服しており、ドル買いは後退しつつある。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が109円42銭から109円66銭、ユーロ・円は132円19銭から132円44銭、ユーロ・ドルは1.2071ドルから1.2085ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・Robot Home<1435>、ケアネット<2150>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・4月マネーストックM3:前年比+7.8%(予想:+7.9%、3月:+8.0%) 【要人発言】 ・米CDC 「ワクチン接種が完了した場合、マスクの着用必要なし、距離を保つ」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 16件
1435 東証スタンダード
154
5/2 14:24
±0(0%)
時価総額 14,034百万円
賃貸経営プラットフォーム運営会社。賃貸経営アプリの提供や投資用不動産のマッチング、スマートホテルの運営を展開。IoT導入戸数は増加傾向。23.12期通期は2桁増収増益。24.12期は大幅増収見通し。 記:2024/04/09
2150 東証プライム
557
5/2 14:24
+1(0.18%)
時価総額 26,108百万円
医師向け医療情報専門サイトを通じて製薬会社の営業を支援。医師向け教育番組の制作・配信も。24.12期は過去最高売上を計画も専門性の高い医薬品に対応した新規事業の開発投資や人材投資を見込む。配当は維持予定。 記:2024/04/12
4552 東証プライム
805
5/2 14:18
-8(-0.98%)
時価総額 104,397百万円
バイオ医薬品メーカー。独自のバイオ技術や細胞治療、再生医療技術により医薬品を開発。主力製品は成長ホルモン製剤「グロウジェクト」。血液脳関門通過技術J-BrainCargoに注力。3Q累計は増収利益急伸。 記:2024/02/29
5202 東証プライム
524
5/2 14:10
+1(0.19%)
時価総額 47,758百万円
大手ガラスメーカー。建築用、自動車用板ガラスを展開。小型ディスプレイ用超薄板ガラス、プリンター向けレンズ、太陽光パネル用ガラス、バッテリーセパレータなど高機能ガラスに定評。業容好調で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/10
5401 東証プライム
3,484
5/2 14:19
+8(0.23%)
時価総額 3,310,918百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
6758 東証プライム
13,050
5/2 14:19
-50(-0.38%)
時価総額 16,457,120百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
40,350
5/2 14:19
+600(1.51%)
時価総額 3,804,440百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6952 東証プライム
1,309
5/2 14:19
-8.5(-0.65%)
時価総額 325,968百万円
大手電子機器メーカー。時計や電卓、楽器等を製造、販売。時計は「G-SHOCK」ブランドを国内外で展開。電子辞書は伸び悩むが、関数電卓は売上増。楽器は欧州で回復の兆し。24.3期3Q累計は増収確保。 記:2024/02/22
7013 東証プライム
3,800
5/2 14:19
+49(1.31%)
時価総額 587,784百万円
陸上・航空宇宙・船舶海洋の総合重機製造。ターボチャージャーや航空エンジン、原子炉格納容器で実績。24.3期3Qは資源・エネルギー・環境部門が増収。東南アジアの大型発電所プロジェクトの進捗などが寄与。 記:2024/04/07
7202 東証プライム
1,954.5
5/2 14:19
-34.5(-1.73%)
時価総額 1,519,510百万円
トラック・バスなど商用車製造販売大手。国内トラックシェアは3割強。傘下にUDトラックス。トヨタと資本提携。ティアフォー社と路線バス領域での自動運転システム開発で協業。業容安定し、3Q累計は増収・増益。 記:2024/03/22
7936 東証プライム
6,800
5/2 14:19
+73(1.09%)
時価総額 1,291,123百万円
スポーツ用品メーカー。スポーツシューズやウエア、スポーツ用具等を製造、販売。ランニングシューズに強み。日本はオニツカタイガーなどが販売堅調。23.12期通期は大幅増益。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/02/24
7956 東証プライム
1,444.5
5/2 14:19
-15.5(-1.06%)
時価総額 175,728百万円
育児用品大手。哺乳瓶とニップルの国内シェアは約8割。中国では産婦人科病院で当局からのサポートを受け「母乳育児相談室」を運営。インドネシアやインドなどアジアを開拓。日本と中国の好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,140
5/2 14:19
+200(0.57%)
時価総額 16,573,184百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9735 東証プライム
10,725
5/2 14:19
-130(-1.2%)
時価総額 2,502,142百万円
警備サービス最大手。機械警備や常駐警備、現金護送に加え、警備とシナジー効果のある防災、メディカル、保険、地理情報なども展開。強固な顧客基盤に強み。セキュリティサービスや防災の好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/02/29
9983 東証プライム
41,010
5/2 14:19
-180(-0.44%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,788
5/2 14:19
-1(-0.01%)
時価総額 13,418,366百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10