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前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなか、決算を手掛かりとした個別物色へ

2017/7/24 8:35 FISCO
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなか、決算を手掛かりとした個別物色へ 24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:全般こう着のなか、決算を手掛かりとした個別物色へ ■外資系証券の注文動向:差し引き220万株の買い越し ■前場の注目材料:新日鉄住金、7割増益、今期経常3期ぶり増、値上げが浸透 ■全般こう着のなか、決算を手掛かりとした個別物色へ 24日の日本株市場は売り先行の展開になりそうだ。21日のNY市場は、ゼネラル・エレクトリックの決算内容が嫌気されたほか、原油相場の下げの影響もあり、利益確定の流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の19980円、円相場は1ドル111円10銭辺りと円高に振れて推移しており、これにさや寄せする格好となろう。 今週は国内でも本格化する4-6月期の決算発表を含めて、注目イベントが多く予定されている。まずは、25-26日に開催されるFOMCに関心が集まろう。政策変更がない限りは、経済・物価見通しやイエレンFRB議長の記者会見はなく、焦点は声明文の変更となる。FOMC待ちの中でこう着感が強まりやすく、日経平均は2万円処での攻防といったところか。 また、「ロシアゲート疑惑」について、24日にはトランプ大統領の長女の夫であるクシュナー上級顧問が、26日には長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏とマナフォート元選挙対策会長がそれぞれ証言をする予定となっている。議会証言の内容次第では、一段と米国政治の停滞に対する警戒感が強まることにもなろう。 物色としては決算を手掛かりとした個別物色になりやすいが、先週の安川電<6506>の決算を受けて設備投資関連への波及がみられていた。省力化投資の流れもあり、引き続き物色が強まる可能性があり、押し目買い意欲も強そうだ。その他、米国FANG銘柄の決算なども引き続き注目だろう。先週はネットフリックスの好決算がナスダック指数をけん引する形となったが、24日にアルファベット、26日にフェイスブックの決算発表が予定されている。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■外資系証券の注文動向:差し引き220万株の買い越し 朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り550万株、買い770万株、差し引き220万株の買い越しとの観測。 07月14日(金):70万株の買い越し 07月18日(火):120万株の売り越し 07月19日(水):130万株の買い越し 07月20日(木):120万株の売り越し 07月21日(金):60万株の買い越し ■前場の注目材料 ・VIX指数は低下傾向 ・米S&P、ギリシャの格付け見通しをポジティブに引き上げ ・東京五輪、官民投資10兆円 ・企業、株主還元からM&A、設備投資など成長投資に軸足 ・世界の不動産市場にファンド資金流入 ・6月の全国百貨店売上高、2ヶ月ぶりプラス ・安川電急伸、設備投資関連への波及 ・三菱電機<6503>、高効率の無線給電装置、EV・住宅でやり取り ・新日鉄住金<5401>、7割増益、今期経常3期ぶり増、値上げが浸透 ・パナソニック<6752>、ダイキン<6367>と空調の包括提携解消、個別テーマでは継続 ・東芝<6502>、スイス社上場、電力計大手、売却益400億円 ・住友商<8053>、カナダ社に出資、木質ペレット供給体制を構築 ・武田薬<4502>、米社と創薬研究、シミュレーション技術活用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:00  営業毎旬報告(7月20日現在、日本銀行) <海外> ・特になし 《HT》
関連銘柄 8件
4502 東証プライム
4,154
11/25 15:30
+41(1%)
時価総額 6,608,756百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
5401 東証プライム
3,088
11/25 15:30
-37(-1.18%)
時価総額 2,934,591百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6367 東証プライム
18,740
11/25 15:30
+445(2.43%)
時価総額 5,492,956百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(-0.11%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6503 東証プライム
2,626
11/25 15:30
+42(1.63%)
時価総額 5,549,268百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6506 東証プライム
4,172
11/25 15:30
+15(0.36%)
時価総額 1,112,631百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
1,536
11/25 15:30
-15(-0.97%)
時価総額 3,770,029百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
8053 東証プライム
3,275
11/25 15:30
-7(-0.21%)
時価総額 3,966,349百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09