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日経平均は続落、メジャーSQ通過前に調整局面入りか

2023/6/8 12:15 FISCO
*12:15JST 日経平均は続落、メジャーSQ通過前に調整局面入りか  日経平均は続落。42.51円安の31871.23円(出来高概算5億9619万株)で前場の取引を終えている。  7日の米株式市場でダウ平均は91.74ドル高(+0.27%)と続伸。目新しい材料がないなか、前日に続き製薬会社のメルクなどディフェンシブ銘柄が売られた一方、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。一方、大型ハイテク株が売られ、ナスダック総合指数は終日軟調で、-1.29%と反落。米ハイテク株安を受けて日経平均は35.95円安からスタート。一方、これまでの上昇ペースが速かっただけに押し目買い意欲が強いためか、その後は下げ渋って一進一退、一時は32000円を回復する場面もあった。ただ、前引けにかけては再び失速し、この日の安値圏まで下落している。  個別では、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、信越化<4063>の値がさ株のほか、ファナック<6954>、安川電機<6506>、太陽誘電<6976>のハイテクが下落。ギフティ<4449>、SHIFT<3697>、Appier<4180>などグロース(成長)株の下落が目立つ。ラウンドワン<4680>は月次動向が嫌気されて大幅安。カプコン<9697>は新作ゲームの販売動向を受けて出尽くし感が先行、レーティング引き下げもあり大きく下落。HOYA<7741>もレーティング格下げを受けて大幅安となっている。  一方、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体の一角や、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、ほか、JR東海<9022>、JR西<9021>の陸運、東京電力HD<9501>、九州電力<9508>などの電力大手が揃って大きく上昇。三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>の銀行、丸紅<8002>、双日<2768>の商社、JFE<5411>、日本製鉄<5401>の鉄鋼、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機、なども堅調。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が近く米当局の完全承認を得る可能性が高いとの報道を受けて急伸。アイル<3854>は好決算が評価されて大幅高。シュッピン<3179>は月次動向が材料視された。  セクターでは精密機器、情報・通信、サービスが下落率上位に並んだ一方、電気・ガス、海運、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の48%、対して値上がり銘柄は48%となっている。  本日の日経平均は続落スタートも、その後32000円を回復する場面もあるなど序盤を中心に底堅い動きを見せている。前日は前場に大きく崩れた後に後場に盛り返したと思いきや、大引けにかけて再び崩れ、前場の安値を更新するという印象の悪い展開だった。日本銀行が保有する上場投資信託(ETF)を巡る植田和男総裁の発言がアルゴリズム取引の売りを誘発したとの指摘があった。また、明日の株価指数先物・オプション6月限特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に、コールの売り手によるヘッジ目的の先物買いといったこれまでの動きのアンワインドが出た影響も大きいだろう。  一方、前日は海外投資家による現物での日本株買いフローが続いていたとの声も聞かれた。日本株を巡る構造変化に着目した海外勢による買い意欲は消えていないのだろうが、すでに買い持ち高が大きく積み上がっていた短期筋による売り圧力はそれ以上に大きかったようだ。昨日の一日だけで短期筋による売りが済んだとは考えにくく、需給面では今後やや上値の重さが意識されやすいだろう。  他方、本日は日経平均が踏ん張りを見せる傍ら、マザーズ指数は大きく反落している。昨日は日経平均が大幅安となった一方で、マザーズ指数は前の日の急伸の反動をこなしてプラス圏を維持して終えており、新興株のこれまでの出遅れ感解消への期待が高まっていただけに残念な動きだ。けん引役だったハイテク株が上昇一服となる一方で、出遅れ感のある新興株へと主役が綺麗に切り替わっていれば、息の長い上昇相場も意識されやすかっただろうが、足元の市場環境はそこまで強くないということだろう。  米株式市場でも環境の変化が見られている。これまでのハイテク一本頼みだった動きから一転し、ハイテクが売られる一方で景気敏感株や出遅れの強かったラッセル2000など中小型株が買われる動きが2日連続で確認されている。こうした傾向は今週に入ってからの東京市場でも見られている。  前日はカナダ中央銀行が豪中央銀行に続く予想外の利上げに踏み切ったことがサプライズとなった。米債務上限問題が解決して先行き不透明感が後退したタイミングでもあるため、来週13-14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ一時停止がコンセンサスとはいえ、利上げへの警戒感が高まっている。世界的な金融引き締め長期化が改めて意識されるなか、これまで一本調子で上昇してきたハイテク株には利益確定売りが出やすい状況になったと解釈できる。  一方で、資金が循環する形で景気敏感株など出遅れ感のあるセクターが今度は買われているわけだが、これにはやや違和感を抱く。一昨日に公表された世界銀行の見通しにおいて、来年、2024年の世界経済成長率見通しは下方修正された。予想以上に大幅に引き上げられた主要中銀の政策金利が時間差を伴って景気に影響すると考えられるためだ。実際、米国では銀行の貸し出し態度が新型コロナ発生直後に近い水準にまで既に悪化している。また、今週には米銀行の資本要件の厳格化についての報道もあった。今後、米銀の貸し出し態度は一段と悪化する可能性があり、実体経済にこのまま何の影響もなく無風で過ごせるとは考えにくい。  たしかに、足元の米景気は底堅い。雇用者数の伸びは依然として大きく、これだけ雇用が増えているにもかかわらず、景気後退という言葉を使うのは不適切だとの主張もある。しかし、今後のことは考えれば、やはり景気後退は避けられないのではないだろうか。米国景気は既に底入れしたとの指摘もあるが、最新の米5月ISM製造業指数は46.9と、景況感の拡大・縮小の境界値である50を7カ月連続で割り込んでいる。水準としても、4月(47.1)から悪化しており、底入れしているとは言いにくい。特に新規受注が42.6(前月45.7)、受注残は37.5(前月43.1)とともに急減している点が気がかりだ。  頼みの個人消費についても、米5月ISM非製造業景気指数が予想外に悪化し、50割れ目前になっているほか、コロナ後の財政政策で貯めた余剰貯蓄も既に乏しくなってきていることから、製造業の低調さを個人消費で補うこれまでの構図は今後崩れる可能性がある。  また、前日に発表された中国5月貿易収支では、輸出がドルベースで前年同月比7.5%の減少と、市場予想(1.8%減)を大きく上回る落ち込みだった。今後、各国主要中銀による利上げの累積効果が表れてくることを考えると、景気敏感株を積極的に買うという動きが長続きするとは考えにくい。世界的な利上げも再燃しているなか、世界景気が底入れしたと考えるのは難しいと思われる。目先は株式市場の調整色が強まる可能性が高いと考え、上値追いや闇雲な押し目買いには慎重なスタンスで臨むべきだろう。(仲村幸浩) 《AK》
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+31(0.67%)
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国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
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-3(-0.3%)
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5401 東証プライム
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時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
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半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6301 東証プライム
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+67(1.65%)
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2,012
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時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
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センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
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電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
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大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
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3,835
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-13(-0.34%)
時価総額 9,738,024百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
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+29(1.05%)
時価総額 1,364,212百万円
大手鉄道会社。近畿、北陸、中国、九州北部が鉄道営業エリア。山陽新幹線、北陸新幹線などを運行。流通業、不動産業、旅行・地域ソリューション業も展開。高付加価値の不動産アセット拡充など不動産事業の拡大図る。 記:2024/08/01
9022 東証プライム
3,104
11/22 15:30
+10(0.32%)
時価総額 3,197,120百万円
国鉄民営化で誕生した東海地盤の鉄道会社。東海道新幹線が収益の柱。ジェイアール名古屋タカシマヤ等の流通業、不動産業、ホテル業等も。東海道新幹線は個室を導入予定。台湾高鐵から技術コンサルティングを受託。 記:2024/06/04
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(-1.23%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
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5,430
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-9(-0.17%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(-1.55%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
558.8
11/22 15:30
-2.2(-0.39%)
時価総額 898,002百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
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1,386.5
11/22 15:30
-34(-2.39%)
時価総額 657,456百万円
九州地盤の電力会社。発電事業のほか、送配電事業、ICTサービス事業、都市開発事業等を手掛ける。グループ会社に九電工など。洋上風力・バイオマス発電の開発を推進。26.3期経常利益1250億円目指す。 記:2024/06/04
9697 東証プライム
3,407
11/22 15:30
+5(0.15%)
時価総額 1,815,968百万円
大手ゲームソフトメーカー。バイオハザード、モンスターハンターなど人気IPを多数保有。アミューズメント施設「プラサカプコン」の運営等も行う。デジタル販売施策推進。アミューズメント施設は新業態店舗の展開継続。 記:2024/10/06