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前場に注目すべき3つのポイント~底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに~

2023/2/16 8:40 FISCO
*08:40JST 前場に注目すべき3つのポイント~底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに ■サッポロHD、22/12営業利益 54.1%減 101億円、23/12予想 6.0%減 95億円 ■前場の注目材料:三菱ケミG、次世代半導体材の研究開発加速、ベルギー imecで年内開始 ■底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに 16日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。15日の米国市場はNYダウが38ドル高だった。予想を上回った1月小売売上高を受けた利上げ長期化観測を嫌気した売りが先行した。ただし、小売売上高を受けて、個人消費は堅調であることが明らかになったとした楽観視するなかで買戻しが入り、NYダウは上昇に転じた。TSMCは著名投資家のバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが保有株の9割近くを売却したことが明らかになり大幅安となったが、他の半導体株への影響は限られ、ナスダックは3日続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の27620円。円相場は1ドル134円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで緩やかなリバウンドを見せており、前日の下落に対するリバランスの動きとなった。昨日はTSMCの時間外の下落の影響が警戒されていたが、米国では他の半導体株への影響は限られていたほか、取引終了後に決算を発表したシスコシステムズが時間外取引で上昇しているなか、ハイテク株へは買戻しの動きに向かわせそうだ。 また、為替市場では1ドル134円台と円安に振れて推移しており、輸出関連などへの物色も意識されやすいだろう。日経平均は27500円を挟んだ保ち合いを継続しているが、積極的に売りを仕掛けてくる流れというよりは、27500円を下回る局面においては押し目買い意欲の強さが意識されてきている。買い一巡後はこう着感が強まる可能性は高そうだが、底堅さが見られるなかで、徐々に下値を切り上げてくる動きに向かわせよう。 物色としては決算発表が一巡したこともあり、決算発表の初動でイレギュラー的な値動きを見せていた銘柄などへは見直しの動きに向かわせやすいだろう。また、足もとで調整を見せているマザーズ指数は25日、75日線水準が支持線として機能していることから、テクニカル面ではリバウンドが意識されやすく、中小型株へのリバウンドを狙った個人主体の資金も入りやすいと考えられる。 ■サッポロHD、22/12営業利益 54.1%減 101億円、23/12予想 6.0%減 95億円 サッポロHD<2501>が発表した2022年12月期業績は、売上収益が前期比9.4%増の4784.22億円、営業利益は同54.1%減の101.06億円だった。2023年12月期業績は、売上収益が前期比2.4%増の4900億円、営業利益は同6.0%減の95億円を計画。コンセンサス(115億円程度)を下回る。米クラフトビールメーカーのストーンブリューイングを買収し、連結効果で増収となる。原材料価格の高騰は引き続き重荷に。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(34128.05、+38.78) ・ナスダック総合指数は上昇(12070.59、+110.45) ・シカゴ日経先物は上昇(27620、大阪比+180) ・1ドル=134.10-20円 ・SOX指数は上昇(3133.07、+11.44) ・VIX指数は低下(18.23、-0.68) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・三菱ケミG<4188>次世代半導体材の研究開発加速、ベルギー imecで年内開始 ・トヨタ<7203>3月の世界生産見通し90万台 ・INPEX<1605>マレーシアで2鉱区落札 ・伊藤忠<8001>米テキサスの風力に出資、16万kW規模、年末めど商業運転 ・ANA<9202>新中計、設備投資8100億円、中・小型機の導入拡大 ・岩谷産業<8088>オムニアに出資、植物工場など向けCO2供給 ・ACSL<6232>25年12月期売上高で海外比率4割、米国軸にドローン拡販 ・関西ペイント<4613>漆喰塗料の用途拡大、塗布紙製メガホン開発 ・レンゴー<3941>埼玉・桶川地盤の日藤ダンボール買収 ・資生堂<4911>ポーラと樹脂容器を水平リサイクル、4月実証スタート ・関東電化工業<4047>岡山・水島工場を増強、電解液原料生産2倍 ・小林製薬<4967>新中計、海外事業2ケタ成長へ、OTCなど伸ばす ・東レ<3402>全フィルム製品・加工品を値上げ、3月から最大20% ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 1月貿易収支(予想:-3兆9767億円、12月:-1兆4518億円) ・08:50 12月機械受注(船舶・電力を除く民需)(前月比予想:+2.8%、11月:-8.3%) <海外> ・09:30 豪・1月失業率(予想:3.5%、12月:3.5%) ・09:30 豪・1月雇用者数増減(予想:+2.00万人、12月:-1.46万人) 《ST》
関連銘柄 14件
1605 東証プライム
2,018.5
11/25 15:30
+13.5(%)
時価総額 2,541,566百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
8,357
11/25 15:30
-101(%)
時価総額 658,481百万円
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポロ不動産開発などを傘下に収める持株会社。ビールは国内4位。恵比寿ガーデンプレイスを保有。酒類事業に経営リソース集中。国内はビール、RTDを強化。 記:2024/10/05
3402 東証プライム
943.2
11/25 15:30
+8.2(%)
時価総額 1,538,813百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3941 東証プライム
897.3
11/25 15:30
+3.7(%)
時価総額 243,219百万円
段ボール原紙や白板紙、紙管原紙等を生産・販売する板紙メーカー。1909年創業。段ボールの生産量で国内トップ。国内取引企業数は7000社超。25.3期は増収増益計画。段ボール、紙器製品の価格改定等が寄与へ。 記:2024/07/08
4047 東証プライム
1,077
11/25 15:30
+34(%)
時価総額 61,977百万円
フッ素系特殊ガスに強みを持つ化学品メーカー。1938年設立。半導体用特殊ガス類などの精密化学品事業が主力。か性ソーダなどの基礎化学品事業、鉄系事業等も。精密化学品事業等の拡大、事業ポートフォリオ改革図る。 記:2024/10/08
4188 東証プライム
858.2
11/25 15:30
+27.4(%)
時価総額 1,292,696百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4613 東証プライム
2,122
11/25 15:30
+21.5(%)
時価総額 396,685百万円
1918年創業の総合塗料メーカー。自動車、自動車補修向けで国内トップシェア。建築用塗料、船舶用塗料、家庭用塗料等も手掛ける。グローバル供給力などが強み。日本は商品ミックスの改善、原価低減などに取り組む。 記:2024/10/11
4911 東証プライム
2,833
11/25 15:30
+104(%)
時価総額 1,133,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
4967 東証プライム
5,986
11/25 15:30
+257(%)
時価総額 467,207百万円
1919年設立の医薬品・日用品メーカー。医薬品、口腔衛生品、芳香・消臭剤等を手掛ける。ブランド数は150超。アイボン、消臭元などが主力取扱ブランド。広告、販促などへの積極投資で国際事業の売上拡大図る。 記:2024/10/08
6232 東証グロース
1,180
11/25 15:30
-11(%)
時価総額 18,661百万円
産業用ドローンの自社開発、ドローン活用の無人化システムの受注開発・生産・販売等を行う。独自開発の自律制御技術に強み。日本郵便と物流専用新型ドローンを共同開発。取引先は230社超。小型空撮、物流が注力領域。 記:2024/10/09
7203 東証プライム
2,694.5
11/25 15:30
+30(%)
時価総額 42,559,592百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8001 東証プライム
7,540
11/25 15:30
-41(%)
時価総額 11,950,071百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8088 東証プライム
1,878
11/25 15:30
+2(%)
時価総額 439,916百万円
総合エネルギー事業を主力とする独立系専門商社。LPガス等の供給、水素ガスや産業用ロボット、次世代自動車向け二次電池材料等を手掛ける。コスモエネルギーHDと資本業務提携。カーボンオフセットガスの販売を強化。 記:2024/06/11
9202 東証プライム
2,829.5
11/25 15:30
-8.5(%)
時価総額 1,370,310百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02