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新興市場見通し:ナスダックの底入れ感から中小型グロース株の復調に期待

2022/5/28 14:17 FISCO
*14:17JST 新興市場見通し:ナスダックの底入れ感から中小型グロース株の復調に期待 ■米スナップの急落などで投資家心理悪化 今週の新興市場では、日経平均が底堅く推移するなかではあったが、マザーズ指数は週間ベースで反落した。写真・動画SNSサービスを提供する米スナップがマクロ経済の状況悪化を理由に業績予想を下方修正したことを背景に、米国でSNS関連株が軒並み急落する事態が発生し、個人投資家心理が悪化したことが響いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月3-4日開催)は想定内の内容にとどまり、米長期金利の低下基調が下値を支えたが、ナスダック総合指数の底入れに確信が持てないなか、押し目買いは鈍かった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.16%であったのに対して、マザーズ指数は-1.85%、東証グロース市場指数は-1.79%だった。 個別では、外国人観光客の受け入れが6月10日から再開されるなど、インバウンド需要の回復期待が高まる報道が相次ぐなか、アドベンチャー<6030>、ベルトラ<7048>など旅行関連銘柄の多くが東証グロース市場値上がり率上位にランクイン。臨床試験に関するリリースでメディネット<2370>が値上がり率トップとなり、スポーツフィールド<7080>は1対2の株式分割が、QDレーザ<6613>は量子ドットレーザー対応ウエハーの市場開拓に関する報道がそれぞれ材料視された。一方、ヘリオスは<4593>は臨床試験結果が失望感を誘い、急落した。主力株ではBASE<4477>が-11%、フリー<4478>が-9%、メルカリ<4385>が-6%、JTOWER<4485>が-5%などと軟調なものが目立った。 ■金利低下やナスダック続伸劇が追い風、ANYCOLORはBB順調 来週の新興市場では、マザーズ指数の戻りを試す展開に期待。今週末27日のナスダック総合指数は+3.32%と大幅に上昇。4月の個人消費支出(PCE)物価指数の結果を受けてインフレ懸念が後退したことが好感された。米10年債利回りは2.7%台と、5月6日の3.14%をピークとした低下基調が鮮明となっており、グロース株の支援要因となろう。直近、2日連続で上昇する日も珍しかったナスダックは今週末にかけて3日続伸したうえ、25日からの上昇率は+1.5%、+2.6%、+3.3%と大きい。売り方の買い戻しが主体とはいえ、これまでになかった強い動きといえ、個人投資家心理も改善しよう。一方、来週は海外で重要な経済指標が多く、週末の米雇用統計が近づくタイミングでは神経質になる場面も想定される。それでも、景気後退懸念がくすぶるなか、米ISM景況指数などを前に東証プライム市場の主力景気敏感株への買いは手控えられ、中小型グロース株への物色が相対的に強まると考える。 マザーズ指数が相対的に強い相場展開となれば、メルカリやJTOWERなどの主力株に強い動きが出てきそうだ。特に決算発表後に底堅い動きが続いているメドレー<4480>は日足一目均衡表で雲上限を上抜いてくるなどチャート形状が好転してきており、期待したい。 IPO関連では、6月8日上場予定のANYCOLOR<5032>が今週からブックビルディング(BB)期間入り(~5月30日)となっている。BBの積み上がりは順調と観測されている。VTuberマネジメント企業として初のIPOであり、個人投資家の注目を集めているようだ。また、今週はM&A総合研究所<9552>など5社の新規上場が新たに発表されている。 《FA》
関連銘柄 12件
2370 東証グロース
36
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+1(%)
時価総額 9,523百万円
体細胞や体性幹細胞など特定細胞加工物製造受託、免疫細胞治療用細胞加工受託、再生医療等製品・治験製品の製造受託等を手掛ける。再生医療等製品事業は開発加速で早期の収益化図る。特定細胞加工物の受託拡大に注力。 記:2024/08/02
4385 東証プライム
1,703
1/10 15:30
+2(%)
時価総額 279,341百万円
国内最大のフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」なども手掛ける。「メルカリ ハロ」の登録ユーザ数は800万人超。越境取引、BtoCは順調に拡大。 記:2024/11/10
4477 東証グロース
313
1/10 15:30
-3(%)
時価総額 36,251百万円
ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービスも。PAY.JP事業の流通総額は既存加盟店、新規加盟店ともに増加。 記:2024/12/21
4478 東証グロース
3,230
1/10 15:30
+145(%)
時価総額 189,310百万円
中小企業向けに統合型クラウド会計ソフト、人事労務ソフトの提供等を行う。クラウド会計ソフトで国内トップシェア。有料課金ユーザー企業数は53万件超。サブスク売上比率が高い。金融サービスの拡大等を図る。 記:2024/10/24
4480 東証プライム
3,735
1/10 15:30
+60(%)
時価総額 122,280百万円
人材採用システム「ジョブメドレー」など医療・介護領域に特化した人材紹介サービスを手掛ける。調剤薬局向けシステム「Pharms」等も。グッピーズを連結子会社化。ジョブメドレーは従事者会員数が順調に増加。 記:2024/10/24
4485 東証グロース
3,590
1/6 15:30
±0(%)
時価総額 92,346百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
4593 東証グロース
202
1/10 15:30
+9(%)
時価総額 18,206百万円
体性幹細胞再生医薬品、iPSC再生医薬品等の開発を行うバイオベンチャー。iPS細胞株の外販等も行う。研究開発技術、臨床開発経験などが強み。ARDS治療薬はグローバル第3相試験実施に向けて準備進める。 記:2024/10/24
5032 東証プライム
2,742
1/10 15:30
+139(%)
時価総額 166,500百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営が主力。英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」等も手掛ける。29歳以下のユーザーが多い。所属VTuber数は160人超。ID数は順調に増加。 記:2024/10/26
6030 東証グロース
3,360
1/10 15:30
+80(%)
時価総額 26,809百万円
オンライントラベルエージェント。総合予約プラットフォーム「skyticket」を運営。国内・海外航空券を中心に幅広い旅行商材を提供。多言語対応に強み。アプリDL数は2100万DL超。国内旅行事業を強化。 記:2024/08/05
6613 東証グロース
308
1/10 15:30
-2(%)
時価総額 12,862百万円
量子ドットレーザやDFBレーザなどのレーザデバイス事業が主力。光通信用量子ドットレーザの量産化に世界で初めて成功。レーザアイウェア事業も展開。DFBレーザは半導体検査、医療機器用途向けが販売順調。 記:2024/12/22
7048 東証グロース
231
1/10 15:30
-8(%)
時価総額 8,453百万円
国内外の現地体験型オプショナルツアー専門のオンライン予約サイト「VELTRA」の運営を行う。約8000社の催行会社と直接契約。1.9万点超の幅広いラインナップが強み。テレビCMでブランド認知度の向上図る。 記:2024/09/03
7080 東証グロース
581
1/10 15:30
+1(%)
時価総額 4,287百万円
体育会・スポーツ学生向け就職支援サイト「スポナビ」を運営。新卒者向けイベント事業が主力。新卒者、既卒者向け人財紹介事業等も手掛ける。アスリート支援プログラム「Athlete Forward」の提供を開始。 記:2024/12/14