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日経平均は大幅に3日続落、「底打ち」期待は尚早

2019/8/6 12:21 FISCO
*12:21JST 日経平均は大幅に3日続落、「底打ち」期待は尚早  日経平均は大幅に3日続落。420.60円安の20299.69円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。  5日の米株式市場でNYダウは大幅に5日続落。終値で767ドル安と今年最大の下げ幅を記録した。中国人民元がおよそ11年ぶりの安値を付け、トランプ大統領が為替操作などと非難したうえ、中国商務省が米農産品の購入を一時停止すると発表し、米中対立の一段の激化が懸念された。また、朝方には米財務省が中国を為替操作国に指定したと伝わり、円相場が一時1ドル=105円台半ばに急伸。本日の日経平均はこうした流れを嫌気して394円安からスタートすると、朝方には20110.76円(609.53円安)まで下落する場面があった。注目された人民元基準値は6.9683元と前日より元安・ドル高水準に設定されたものの、市場予想より高かったため、円相場が1ドル=106円台前半に下落するとともに日経平均はやや下げ渋った。東証1部の値下がり銘柄は全体の9割強に上り、全面安の展開だった。  個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が5%近く下落し、トヨタ自<7203>や村田製<6981>は3%の下落となった。その他売買代金上位も任天堂<7974>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>など全般軟調。第1四半期が大幅増益だった太陽誘電<6976>は一時プラスに切り返したものの、米中対立激化への懸念から伸び悩んだ。その他の決算発表銘柄では船井電機<6839>、日立造<7004>、マルハニチロ<1333>、ホトニクス<6965>などが急落し、日総工産<6569>は東証1部下落率トップとなった。一方、SUBARU<7270>は大幅続伸し、7%近い上昇。前日の取引時間中に発表した決算が評価された。決算発表銘柄ではソフトバンク<9434>が小じっかり。ワールド<3612>やサントリーBF<2587>は大きく買われた。セクターでは、全33業種がマイナスとなり、石油・石炭製品、精密機器、海運業、情報・通信業、ゴム製品などが下落率上位だった。  米中の通商問題を巡る応酬が激しさを増し、日経平均は1日終値から本日前場の安値まで1400円超の大幅下落となった。2日の当欄で懸念していたとおり、「波乱の8月」が現実となりつつある。ただ人民元基準値の設定を受け、中国当局が元安ペースを和らげようとしているとの思惑が広がり、日経平均は安値から270円近く戻す場面もあった。日足チャート上では長めの下ひげを付けた格好だが、急ピッチの下落に対するスピード調整といったところで、底打ちとみるには時期尚早だろう。急速に円高に傾いた為替相場の修正の動きは1ドル=106円台前半で一服。中国・上海株はやはり大幅続落しており、後場の日経平均は一段の戻りを期待しにくい。  8月は為替相場が円高に振れやすく、米国の利下げ転換や米中対立の激化で1ドル=100円近辺まで上昇する可能性があるとの市場関係者の見方が増えてきた。株価変動率(ボラティリティー)の高まりで株式の持ち高を減らす売りも出やすく、当面は不安定な相場展開が続くと考えておきたい。日経平均の下値めどとして、節目の2万円やPBR1倍水準(5日時点でおよそ19920円)が意識されるだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 16件
1333 東証プライム
3,054
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時価総額 154,468百万円
水産国内最大手。2007年にマルハ、ニチロが経営統合。水産物の輸出入・販売・養殖のほか、冷凍食品等の加工食品事業、食材流通事業等も。紀文食品と資本業務提携。中計では28.3期営業利益310億円以上目標。 記:2024/06/13
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時価総額 1,564,158百万円
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3612 東証プライム
1,948
11/26 15:30
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時価総額 66,994百万円
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6569 東証プライム
775
9/27 15:00
+22(%)
時価総額 26,607百万円
製造系人材サービス大手。自動車、電子部品・デバイスメーカー向けを中心に、介護・福祉分野も展開。製造スタッフの在籍数は1万6111名と順調増。人材ニーズ増で自動車関連は売上堅調。23.3期3Qは2桁増収。 記:2023/02/27
6758 東証プライム
2,983
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時価総額 18,623,161百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6839 東証1部
918
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時価総額 33,168百万円
液晶テレビ・DVDプレイヤーが主力のデジタル家電メーカー。低価格品が主体。主要顧客はウォルマート。出版会社秀和システムのTOBにより株式非上場化が決定。メキシコ向け液晶テレビ好調もあり、1Qは増収確保。 記:2021/08/03
6965 東証プライム
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2,149
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時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
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7004 東証プライム
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ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7203 東証プライム
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7270 東証プライム
2,501.5
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+29(%)
時価総額 1,885,886百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7974 東証プライム
8,309
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時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9434 東証プライム
191.4
11/26 15:30
-1.1(%)
時価総額 9,125,832百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9983 東証プライム
51,450
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時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
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8,844
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-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17