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アイナボHD Research Memo(3):管理体制の強化で財務基盤は強固

2022/12/29 17:13 FISCO
*17:13JST アイナボHD Research Memo(3):管理体制の強化で財務基盤は強固 ■事業概要 4. 競合、特色、強み アイナボホールディングス<7539>のように外壁工事や建材・住設機器の販売を行っている企業は数多くあり、それぞれの分野で多くの競合会社が存在する。事業全体において競合会社を探すのは簡単ではないが、あえて競合会社を挙げれば、(株)小泉、渡辺パイプ(株)である。ただし外壁工事の分野では、近年は施工会社が減る傾向にあり競合会社は少なくなっている。このような業界のなかで同社は、以下のような特色を生かして同業他社との差別化を図っている。 同社の特色の1つは総合技術研修センターを有していることで、ここで多くの下請け会社に対して専門性の高い技術研修を行い、施工をサポートしている。また同社が研修を行うことで様々な工種への対応が可能になっている。さらにこの研修センターで各現場の施工が予定どおりに進捗しているかを半年に1回必ずチェックしており、これによって個人差による工事仕上がりのばらつきを減らしている。 自家保険制度を設けていることも同社の特色だ。これは下請け業者から出来高の一部を徴収し、これを協力会社にプールして、万が一下請け業者(作業員)が事故等で業務を行えなくなった場合に、1週間分の所得を補償するものだ。この制度によって同社と下請け業者との信頼関係が厚くなると同時に、職人の定着率が高まり、工事仕上がりの精度が高まっている。 売上管理、原価管理や工事進捗管理はどの企業でも行っていることであるが、同社の場合はこれに加えて請求管理、入金管理、その結果としての未収金管理を徹底している。具体的には各案件において仕入れと売上を少額であっても行単位で管理し、PL上の管理だけでなくBS上の管理(チェック)も行っている。このようなBS上の管理は工事の進捗状況を見ながら見極める能力が重要であり、容易なことではない。近年、建材販売を行っている同業他社が工事施工分野に進出するケースは多いが、この未収金管理が複雑で手間が掛かる(非効率な)ため、多くの競合他社は工事事業から徹退している。ある意味でこの未収金の管理が「見えない参入障壁」になっており、同社の特色であり強みとも言えるだろう。その結果として、同社の2022年9月期末のネットキャッシュ(現金及び預金から長期借入金及び短期借入金を差し引いた金額)は11,534百万円と豊富であり、バランスシートは強固である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《NS》
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時価総額 16,738百万円
住宅建材や住設機器の販売等を行う。タイルに強み。関連工事も。M&Aを積極化。大型物件事業は堅調。タイル及び石材工事、空調衛生設備工事の売上が増加。売上総利益率の改善等により、24.9期1Qは2桁増益。 記:2024/04/07