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後場に注目すべき3つのポイント~SQ通過後は日銀会合結果発表前で売買手控え

2024/6/14 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~SQ通過後は日銀会合結果発表前で売買手控え 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、SQ通過後は日銀会合結果発表前で売買手控え ・ドル・円は小じっかり、米金利高で ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はKDDI<9433> ■日経平均は3日続落、SQ通過後は日銀会合結果発表前で売買手控え 日経平均は3日続落。前日比11.45円安(-0.03%)の38709.02円(出来高概算12億5000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は65.11ドル安(-0.17%)の38647.10ドル、ナスダックは59.12ポイント高(+0.34%)の17667.56、S&P500の12.71ポイント高(+0.23%)の5433.74で取引を終了した。利下げの行方が不透明で寄り付き後、まちまち。新規失業保険申請件数の増加で景気減速への懸念も浮上し、ダウは大きく下落に転じた。ナスダックは半導体ブロードコムの好決算を受けて同セクターの買いがけん引し、終日堅調に推移し、連日で過去最高値を更新。ダウは終盤にかけ下げ幅を縮小も下落を消せず、まちまちで終了した。 米国株がまちまちのなか、6月限先物・オプション特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買がやや売りに傾いたとの観測から、東京市場は売り優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は一時切り返す場面も見られたが、日本銀行の金融政策決定会合の結果発表を控えていることもあり積極的な売買は手控えられ、買いは続かず。なお、朝方に算出されたSQ値は38535.35円(速報値)と、前引け時点では下に一度もつけない「幻のSQ値」となった。 日経平均採用銘柄では、トヨタ自<7203>、SUBARU<7270>、スズキ<7269>、いすゞ自動車<7202>など自動車関連の下げが目立ったほか、第一三共<4568>、エーザイ<4523>と製薬セクターも引き続き売り優勢となった。このほか、HOYA<7741>、SUMCO<3436>も売られた。 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>と海運株がそろって反発したほか、三菱重<7011>、フジクラ<5803>、ニデック<6594>も買い優勢となった。このほか、半導体関連はまちまちとなったが、ソフトバンクグループ<9984>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が買われた。 業種別では、医薬品、輸送用機器、精密機器、保険業の4セクターのみ下落した一方、海運業、電気・ガス業、卸売業、建設業、パルプ・紙業などが上昇した。 東京時間11時45分時点では、まだ日銀会合の結果は伝わっていないが、市場の関心は大引け後15時30分に行われる植田和男日銀総裁の記者会見に集まりつつある。そのため、日銀会合の結果が想定通りの国債買い入れ額の減額に関する内容に留まった場合は、後場も様子見姿勢の強い地合いとなろう。一方、追加の利上げ実施に関して前向きな声明が出た場合、金利上昇で金融株が動意付く可能性はあるが、為替が円高に振れ輸出関連銘柄を中心に下落する可能性もある。想定外の結果発表となった場合、日経平均も下げ幅を広げる展開となろう。 ■ドル・円は小じっかり、米金利高で 14日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、156円97銭から157円33銭まで値を上げた。米10年債利回りの緩やかな上昇で、ややドル買いに振れやすい。ただ、日銀の政策決定を見極める展開で、全般的に様子見ムードで動意は薄い。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円97銭から157円33銭、ユーロ・円は168円55銭から168円98銭、ユーロ・ドルは1.0735ドルから1.0743ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エスエルディー<3223>、ジィ・シィ企画<4073>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はKDDI<9433> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・先週分新規失業保険申請件数:24.2万件(予想:22.5万件、前回:22.9万) ・米・失業保険継続受給者数:182万人(予想:179.5万人、前回:179万人←179.2万人) ・米・5月生産者物価指数:前月比-0.2%(予想:+0.1%、4月:+0.5%) 【要人発言】 ・バイデン米大統領 「ウクライナがこの戦争で勝利するまで支持する」 「すみやかなガザ停戦合意はない」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) ・13:30 4月鉱工業生産改定値(速報値:前月比:-0.1%) ・15:30 植田日銀総裁会見 <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 20件
3223 東証スタンダード
1,025
1/10 15:30
+2(%)
時価総額 1,600百万円
「kawara CAFE&DINING」等の飲食店を直営展開。関東や東北、東海等の繁華街エリア中心。DDグループ傘下。コンテンツ企画サービスも。飲食サービス事業ではIPコンテンツ活用の取り組みを強化。 記:2024/08/02
3436 東証プライム
1,154.5
1/10 15:30
-9.5(%)
時価総額 404,277百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4073 東証グロース
558
1/10 15:30
-10(%)
時価総額 1,398百万円
決済ASPサービスや保守運用サービスの提供等を行うペイメントサービス事業、機器販売や受託開発等を行うペイメントインテグレーション事業を展開。トランザクション・メディア・ネットワークスと資本業務提携。 記:2024/08/29
4523 東証プライム
4,259
1/10 15:30
-116(%)
時価総額 1,263,079百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4568 東証プライム
4,130
1/10 15:30
-61(%)
時価総額 8,041,250百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
5803 東証プライム
6,305
1/10 15:30
+12(%)
時価総額 1,865,416百万円
独立系電線メーカー大手。1885年創業。光ファイバケーブルや通信ケーブル、圧力センサ、プリント回路、自動車電装品等を手掛ける。光ファイバ融着接続機に強み。自動車事業部門は収益性改善に引き続き取り組む。 記:2024/08/05
6594 東証プライム
2,915
1/10 15:30
-13.5(%)
時価総額 3,476,339百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
2,021
1/10 15:30
-35(%)
時価総額 3,780,513百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
7011 東証プライム
2,167
1/10 15:30
-4.5(%)
時価総額 7,310,695百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7202 東証プライム
2,097.5
1/10 15:30
-30(%)
時価総額 1,574,956百万円
トラック・バスの製造・販売等を行う商用車メーカー。1916年創業。150以上の国・地域で販売。ディーゼルエンジンなどに強み。トヨタ自動車と資本提携。配当性向40%目安。商用車では新型車の拡販などに注力。 記:2024/08/20
7203 東証プライム
2,932
1/10 15:30
-73(%)
時価総額 46,310,902百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,769
1/10 15:30
-39(%)
時価総額 3,475,353百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7270 東証プライム
2,676.5
1/10 15:30
-61.5(%)
時価総額 2,017,819百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7741 東証プライム
20,395
1/10 15:30
+370(%)
時価総額 7,157,809百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
9101 東証プライム
4,973
1/10 15:30
-89(%)
時価総額 2,292,553百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。航空運送事業は貨物取扱量が増加、運賃単価は高水準。 記:2024/12/15
9104 東証プライム
5,309
1/10 15:30
-112(%)
時価総額 1,924,799百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。自動車船などは好調。運行費用増が重し。 記:2024/12/23
9107 東証プライム
2,074.5
1/10 15:30
-46.5(%)
時価総額 1,400,644百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。ドライバルクセグメントでは運航コスト削減、配船効率の向上図る。 記:2024/11/27
9433 東証プライム
4,744
1/10 15:30
-125(%)
時価総額 10,398,117百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。5G基地局数は業界最多。au PAYカード会員数は980万人超。スマートフォン稼働数は増加傾向。 記:2024/11/09
9983 東証プライム
48,700
1/10 15:30
-3,400(%)
時価総額 15,497,363百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,251
1/10 15:30
-78(%)
時価総額 13,598,924百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27