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新興市場見通し:週明けの相場下落局面でタイミング待ちの投資家が動くか

2024/3/9 14:33 FISCO
*14:33JST 新興市場見通し:週明けの相場下落局面でタイミング待ちの投資家が動くか   今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が-0.56%だったのに対して、東証グロース市場指数は-0.88%、東証グロース市場250指数は-1.13%と新興市場の下落率はやや大きかった。日経平均が史上初の40000円台に乗せた後は上値の重い展開となったことで、プライム市場や新興市場の出遅れ銘柄や材料銘柄への物色が活発化。6日と7日のグロース市場の売買代金は2000億円を超え、東証グロース市場指数は昨年9月水準、東証グロース250指数は昨年7月水準まで上昇する場面が見られた。週末にかけては、日経平均の乱高下に巻き込まれ、主力処である東証グロース市場Core指数構成銘柄や、直近上昇していた銘柄が売られたが、東証グロース市場指数、東証グロース250指数ともに25日移動平均線より上の水準は維持している。 個別銘柄は、米半導体大手エヌビディアの協力の下、自社のエッジAIプラットフォーム「Jetson」向けの製品発売を決定したと発表したKudan<4425>が急騰。花粉症を対象疾患として開発中のアレルギーワクチン(抗体誘導ペプチド)「FPP004X」に関し、塩野義製薬<4507>と資本業務提携すると発表したファンペップ<4881>も大幅高となった。このほか、今後保有する点眼薬に関する知的財産権及び研究開発成果に関し、ロート製薬<4527>と知的財産権実施許諾契約を締結すると発表し坪田ラボ<4890>が買われた。一方、ファーストアカウンティング<5588>やAppBank<6177>など直近上昇銘柄が売られたほか、弁護士ドットコム<6027>、GMOフィナンシャルゲート<4051>、JTOWER<4485>など時価総額が大きい銘柄もさえなかった。 ■売り一巡後は出遅れた銘柄への個人投資家の物色が強まるか 来週の新興市場は反発を想定する。週初の東京市場は、為替の急激な円高進行などを受けて、プライム市場の輸出関連銘柄の一角が下落し、日経平均も大幅安となろう。グロース市場もいったんは今週末見られたような直近急騰していた銘柄などへの売りが入りそうだが、売り一巡後は出遅れた銘柄への個人投資家の物色が強まると考える。プライム市場を中心とした上場来高値更新銘柄の信用買いポジションが多い点は気になるところだが、この上昇相場で出遅れた投資家の待機資金が底堅い地合いを作ると想定。週明け以降の下落局面では、タイミングを待っていた投資家の物色が入り、グロース市場の売買代金は増加すると考える。 プライム市場のさくらインターネット<3778>が8日後場急落した局面で、Laboro.AI<5586>、Ridge-i<5572>などAI関連銘柄が同時に急落した点は気がかりだが、急落した銘柄に短期的な値幅取りの資金が入る可能性は高いことから、来週もAI関連銘柄が物色の中心となりそうだ。また、QPS研究所<5595>も売買代金は減少しているが、今週、上場来高値を取るなどトレンドは強く、引き続き関心を集めよう。 なお、新規株式公開(IPO)について、3月21日にグロース上場のトライアルホールディングス<141A>(日程変更可能性あり)、STG<5858>を皮切りに3月は15社のIPOが予定されている。来週末辺りから換金売りなどが入る可能性はあるので需給面は要注意となる。 《FA》
関連銘柄 16件
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時価総額 379,797百万円
ディスカウントストアの運営等を行う流通小売事業が主力。九州地盤。EDLP型ビジネスモデルが強み。リテールAI事業等も手掛ける。310店舗超。リテールAI事業に積極投資。25.6期は27店舗の新規出店計画。 記:2024/10/27
3778 東証プライム
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データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
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時価総額 58,957百万円
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4425 東証グロース
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時価総額 92,346百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
4507 東証プライム
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時価総額 1,907,371百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
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時価総額 686,451百万円
目薬や外皮薬などの一般用医薬品、「肌ラボ」などのスキンケア事業が柱。1899年創業。スキンケア関連の売上高比率が高い。目薬で国内トップシェア。ロングセラー商品多数。国内はインバウンド需要が追い風。 記:2024/08/26
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時価総額 4,569百万円
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4890 東証グロース
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時価総額 11,050百万円
慶應義塾大学発のバイオベンチャー。近視、ドライアイ、老眼、脳疾患を中心に研究・開発を行う。開発パイプラインのパートナーにJINS、ロート製薬など。知財強化による既存パイプラインの価値最大化などに注力。 記:2024/08/19
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AI活用コンサルティング・AI開発サービスを手掛ける。AIライセンス提供サービス、人工衛星データAI解析サービス等も。トヨタ自動車などが主要顧客。総合型AIシステム開発では高付加価値化に取り組む。 記:2024/10/05
5586 東証グロース
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11/26 15:30
+1(%)
時価総額 15,761百万円
オーダーメイド型AIソリューション「カスタムAI」の開発・提供を行う。特定産業に依存しないポートフォリオが強み。SCREENなどが主要取引先。既存顧客向け売上比率が高い。体制強化で既存コア事業の成長図る。 記:2024/10/03
1,500
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時価総額 16,271百万円
会計分野特化のAIソリューションサービスを提供。経理業務AIモジュール「Robotaシリーズ」、請求書処理プラットフォーム「Remota」等を手掛ける。導入社数は110社超。パートナービジネスは順調。 記:2024/08/10
5595 東証グロース
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小型SAR衛星の開発製造や運用、SAR画像データの販売等を行う。展開式パラボラアンテナの開発で低コスト化に成功。国内官公庁向け販売比率が高い。24年8月に小型SAR衛星QPS-SAR8号機の打上げが成功。 記:2024/10/26
5858 東証グロース
2,553
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時価総額 2,640百万円
マグネシウム合金など軽金属製の部品製造、加工等を手掛ける。自動車メーターパネル、フルサイズミラーレスの外装シャーシなどが主要取扱製品。グローバルな生産対応力などが強み。自動車関連の部品受注は順調。 記:2024/06/25
6027 東証グロース
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時価総額 60,442百万円
法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」等も。クラウドサインでは大企業を中心に顧客獲得の強化を図る。 記:2024/08/05
6177 東証グロース
92
11/26 15:30
±0(%)
時価総額 1,216百万円
iPhoneアプリレビューサイト「AppBank.net」の運営、インターネット動画配信等を行うメディア事業が柱。和カフェ「YURINAN」のIP&コマース事業も。メディア共創企画事業が収益貢献開始。 記:2024/08/27