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前場に注目すべき3つのポイント~自律反発期待も米株高の反応は限定的か~

2024/3/8 8:51 FISCO
*08:51JST 前場に注目すべき3つのポイント~自律反発期待も米株高の反応は限定的か~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■自律反発期待も米株高の反応は限定的か ■積水ハウス、24/1営業利益 3.6%増 2709億円、25/1予想 3.3%増 2800億円 ■前場の注目材料:三菱電機、横浜に今秋新拠点、来年度DX人材集結 ■自律反発期待も米株高の反応は限定的か 8日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後は膠着感が強まりそうである。7日の米国市場は、NYダウが130ドル高、ナスダックは241ポイント高だった。10-12月期単位労働コストが予想を下回ったことを受けた金利低下を好感し、買い優勢の展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、上院議会証言で経済が予想通りに展開した場合の、年内の利下げの可能性を繰り返したため、利下げ期待を受けた買いがさらに強まった。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比170円高の39530円、円相場は1ドル147円90銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。6月限に配当分(+240円程度)を考慮した価格となる。日経225先物(6月限)はナイトセッションで開始直後に一時38920円まで売られた後は買い優勢の流れとなり、終盤にかけて一時39630円まで買われた。昨日の日経平均は大きく下落した自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。 また、米国ではエヌビディアが4%超の上昇で最高値を更新するなど、ハイテク株中心に買われており、SOX指数の上昇率は3%を超えた。これにより、東エレクやアドバンテストなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引する格好になりそうだ。一方で、為替市場では円相場が1ドル=147円台後半で推移しており、円高傾向を受けて輸出関連などは手掛けづらくさせそうだ。 さらに、米国市場はパウエルFRB議長の議会証言を受けて利下げ期待が高まった格好だが、一方で、日本においては日銀の金融政策の早期正常化観測が再燃する形であるため、金利差縮小によってリバランスの動きなどが警戒されやすい面はありそうだ。米雇用統計の発表を控えていることもあり、戻りの鈍さが意識される局面においては、短期的に仕掛けてくる動きを警戒しておきたい。 ■積水ハウス、24/1営業利益 3.6%増 2709億円、25/1予想 3.3%増 2800億円 積水ハウス<1928>が発表した2024年1月期業績は、売上高が前期比6.1%増の3兆1072.42億円、営業利益は同3.6%増の2709.56億円だった。好立地に建築した高品質・高性能な賃貸住宅「シャーメゾン」の供給により管理受託戸数が堅調に増加。太陽光パネルを住戸ごとに接続する「シャーメゾンZEH」も好評であり、賃貸住宅受注に占めるZEH住戸割合は76%となった。戸建て住宅は、前期から続く資材価格高騰の影響を受けた。2025年1月期業績は、売上高が前期比7.6%増の3兆3420億円、営業利益は同3.3%増の2800億円を計画。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(38791.35、+130.30) ・ナスダック総合指数は上昇(16273.38、+241.83) ・シカゴ日経先物は上昇(39530、大阪比+170) ・SOX指数は上昇(5165.83、+167.90) ・VIX指数は低下(14.44、-0.06) ・米長期金利は低下 ・3月期末接近に伴う高配当銘柄人気 ・米国のインフレ沈静化観測 ・三菱電機<6503>横浜に今秋新拠点、来年度DX人材集結 ・三菱マテリアル<5711>30年度めどデジタル専門人材2500人、教育で底上げ ・伊藤忠<8001>CATVと協業、家庭用蓄電池を拡販 ・日本ペイントHD<4612>新卒採用2年ぶり再開、来年50人規模 ・コニカミノルタ<4902>子会社レルムIDxの米公開・上場準備取りやめ ・大阪ガス<9532>新中計、脱炭素に1000億円投資、メタネーション供給網推進 ・エーザイ<4523>開発中のアルツハイマー薬、30年度に米承認取得へ ・楽天G<4755>楽天メディカル、180億円調達、がん光免疫療法の臨床試験に活用 ・伊藤忠<8001>米核融合新興に出資、発電・材料加工で連携 ・アイシン<7259>産業用SOFC開発加速、水素環流で高効率発電 ・日本ガイシ<5333>電動車向け放熱基板増産、月産25万枚に引き上げ ・コマツ<6301>ナトリウム電池搭載フォーク、月内に実証開始 ・三井E&S<7003>大型舶用エンジンで「水素燃焼運転」成功、独社と共同 ・パナソニックHD<6752>マイクロLED活用の次世代照明開発、1台で複数対象物照らす ・王子HD<3861>山形大と、高分子電解質膜にCNF、燃料電池向け開発 ・ENEOSHD<5020>グループのJX金属、ひたちなか新工場の投資変更、半導体材料を増強 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 1月家計支出(前年比予想:-4.1%、12月:-2.5%) ・08:50 1月経常収支(予想:-3304億円、12月:+7443億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 16件
1928 東証プライム
3,532
11/22 15:30
+46(%)
時価総額 2,418,300百万円
ハウスメーカー大手。戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業、賃貸住宅管理事業、国際事業が柱。建築・土木事業、仲介・不動産事業等も展開。戸建住宅事業では大空間リビング、次世代室内環境システムなどが好評。 記:2024/10/22
3861 東証プライム
560.3
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 568,358百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
998.7
11/22 15:30
+4.7(%)
時価総額 2,367,430百万円
1881年創業の塗料世界大手。日本ペイントを中核とする持株会社。シンガポール塗料大手のウットラムグループ傘下。ブランド力などが強み。日本では製品値上げの浸透が進む。塗料周辺事業の強化などに取り組む。 記:2024/10/24
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4902 東証プライム
685.8
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 344,727百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
5020 東証プライム
812.9
11/22 15:30
+25.6(%)
時価総額 2,465,405百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
5333 東証プライム
2,016.5
11/22 15:30
+24(%)
時価総額 629,061百万円
ガイシで世界首位。自動車排ガス浄化用セラミックスやNAS電池なども。自動車関連が堅調。半導体装置関連も回復。NAS電池は独水素製造会社から受注。パワー半導体向け絶縁放熱回路基板の生産能力を大幅に増強へ。 記:2024/07/22
5711 東証プライム
2,449.5
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 322,085百万円
非鉄大手。銅精錬から銅加工品、電材、超硬工具まで幅広い。リサイクル技術による廃棄物の再資源化も。半導体関連製品などが販売回復。精錬所の生産トラブルも解消。資源循環事業の強化に向け、欧州統括会社設立へ。 記:2024/07/23
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
7003 東証プライム
1,555
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 160,319百万円
舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
7259 東証プライム
1,614.5
11/22 15:30
-5.5(%)
時価総額 1,306,169百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。駆動ユニット、電動ウォーターポンプ、パワースライドドアで世界シェアトップクラス。トヨタ以外ではステランティス社などが得意先。政策保有株式のゼロ化、グローバル在庫の圧縮図る。 記:2024/09/02
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
9532 東証プライム
3,183
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 1,304,750百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13