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前場に注目すべき3つのポイント~いったんは調整一巡感からの自律反発狙い~

2023/10/24 8:51 FISCO
*08:51JST 前場に注目すべき3つのポイント~いったんは調整一巡感からの自律反発狙い~ 24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■いったんは調整一巡感からの自律反発狙い ■ニデック、2Q営業利益 20.1%増 1157億円 ■前場の注目材料:住友商事、タイに新倉庫、消費拡大で需要増、来年5月稼働 ■いったんは調整一巡感からの自律反発狙い 24日の日本株市場は、ハイテク株主導で底堅さが意識されるものの、全体としてはこう着感が強まりそうだ。23日の米国市場はNYダウが190ドル安、ナスダックは34ポイント高だった。中東情勢の一段の緊迫化を警戒した売りが先行したが、10年債利回りが5%に達した後、値ごろ感から低下に転じたことから、ハイテク株を中心に買い戻しが広がった。ハマスが新たに人質2人解放したと発表したほか、米政府がイスラエルに対し、ガザ地上戦を延期するよう要請しているとの報道により、中東情勢を巡る過度な警戒感が和らいだ。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比25円安の30975円。円相場は1ドル149円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。リバランス中心とは見られるものの、米国では金利低下からハイテク株が買い戻される一方で、原油先物相場の下落からエネルギー株やディフェンシブ株の一角が売られた。東京市場においても、この流れを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かいやすく、日経平均をけん引する格好になりそうだ。 また、日経225先物はナイトセッションで一時30720円まで売られた後に切り返しており、31200円まで買われる場面が見られた。日経平均は昨日の下落で31000円を割り込んで終えたことから、いったんは調整一巡感も意識されてくる可能性もありそうだ。そのため、自律反発を狙った短期的な買いは入りやすいだろう。31000円を固める動きのなか、ボリンジャーバンドの-1σが位置する31250円辺りを捉えてくることができるかを見極めたい。 なお、昨日の取引終了後に決算を発表したニデック<6594>は、PTSやADRで売られたことから神経質にさせる可能性がある。ただし、7月下旬から調整を継続していたこともあり、売り一巡後に悪材料出尽くしといった動きをみせてくるようだと、今後本格化する決算に対するアク抜け期待などにもつながることになりそうだ。引き続き米長期金利や中東情勢を睨みながらの展開になるものの、本日のところはハイテク株次第ながら、短期的なリバウンドが期待されそうだ。 ■ニデック、2Q営業利益 20.1%増 1157億円 ニデック<6594>が発表した2024年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比2.6%増の1兆1606.62億円、営業利益は同20.1%増の1157.82億円だった。売上高は、家電需要の調整継続、中国EV市場の台数成長率低下の一方、IT機器業界はボトムアウトの兆候、グローバル自動車生産台数の回復、産業・インフラ系需要の好調等が影響した。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(13018.33、+34.52) ・VIX指数は低下(20.37、-1.34) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・住友商事<8053>タイに新倉庫、消費拡大で需要増、来年5月稼働 ・サワイGHD<4887>沢井製薬、抗潰瘍薬の品質試験で不正、自主回収進める ・九州電力<9508>JERAと協業、エネ安定供給・脱炭素実現へ ・王子HD<3861>欧の包装資材市場に参入、フィンランド社買収 ・洋エンジ<6330>製油所発生のCO2、メタノールに直接合成、コスモと共同検討 ・住友商事<8053>東北大と黄リンのリサイクル製造研究、半導体向け ・三菱重<7011>水素ガスタービンの実証施設稼働、製造から発電まで一気通貫 ・平田機工<6258>関西工場刷新、EV用電子部品の生産ライン製造 ・日揮HD<1963>苫小牧埠頭など3社で、ペロブスカイト太陽電池を実証 ・グリッド<5582>鉄道向けSaaS開発、車両運用を最適化 ・ソフトバンク<9434>ルワンダで5G通信、HAPS活用 ・キヤノン<7751>廃プラからCNT、3-5年後の量産実用化目指す ・帝人<3401>帝人フロンティア、ポリエステル繊維をキロ10%値上げ ・レゾナック<4004>脱炭素加速、30年に水素発電設備を稼働 ・住友不<8830>インドで大規模再開発、795億円投じムンバイに用地取得 ・三井不<8801>京大発新興と住宅用ペロブスカイト太陽電池活用で共同研究 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 16件
1963 東証プライム
1,320.5
1/22 15:30
-15.5(%)
時価総額 342,827百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
3401 東証プライム
1,312
1/22 15:30
+5(%)
時価総額 259,716百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
3861 東証プライム
609.1
1/22 15:30
+3.8(%)
時価総額 617,860百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。機能材では通販向けヒートシール紙、非フッ素耐油紙などの拡販に取り組む。 記:2024/11/26
4,045
1/22 15:30
+60(%)
時価総額 747,925百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
2,030.5
1/22 15:30
+5(%)
時価総額 266,948百万円
ジェネリック医薬品大手の沢井製薬を中核とする持株会社。循環器官用薬、消化器官用薬、中枢神経系用薬などが主力。製剤開発力などが強み。既存生産設備の稼働率向上図る。中計では27.3期売上高2200億円目標。 記:2024/09/02
5582 東証グロース
2,599
1/22 15:30
+6(%)
時価総額 12,283百万円
AI技術等を用いた電力需給計画、配船計画、生産計画の最適化等を手掛ける。電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティを注力分野として位置付け。電力・エネルギー分野の売上比率は約5割。 記:2024/12/07
6258 東証プライム
5,600
1/22 15:30
+90(%)
時価総額 60,234百万円
自動車関連・半導体関連生産設備、パネル製造装置、産業用ロボット、自動倉庫システム等の製造、販売を行う。熊本県熊本市に本社。一貫生産体制が強み。DX推進による生産能力向上等で成長市場でのビジネス拡大図る。 記:2024/10/06
6330 東証プライム
710
1/22 15:30
+4(%)
時価総額 27,377百万円
三井グループのエンジニアリング会社。石油化学プラント、石油精製プラント、火力発電プラント等の設計、工事を行う。化学プラントに強み。海外売上比率は6割超。燃料アンモニアなどの案件形成に向けた取り組みを推進。 記:2024/08/09
6594 東証プライム
2,840
1/22 15:30
+47(%)
時価総額 3,386,896百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
7011 東証プライム
2,087
1/22 15:30
+27.5(%)
時価総額 7,040,803百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7751 東証プライム
4,901
1/22 15:30
+1(%)
時価総額 6,536,772百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
8053 東証プライム
3,266
1/22 15:30
+13(%)
時価総額 3,955,449百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。総還元性向40%以上目安。27.3期当期利益6500億円目標。事業ポートフォリオの変革進める。 記:2024/11/10
8801 東証プライム
1,290.5
1/22 15:30
+7.5(%)
時価総額 3,628,529百万円
大手総合デベロッパー。オフィスビル、商業施設等の賃貸が主力。連結子会社に三井不動産レジデンシャル、三井不動産リアルティ、東京ドームなど。データセンター事業の強化図る。27.3期純利益2700億円以上目標。 記:2024/08/30
8830 東証プライム
4,908
1/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,336,630百万円
大手総合不動産会社。住友本社の不動産部門を継承する会社として1949年に設立。東京都心部を中心にオフィスビル230棟超を管理・運営。リフォーム等も。既存ビルの収益改善等により、不動産賃貸事業部門は順調。 記:2024/12/20
9434 東証プライム
194.4
1/22 15:30
+3(%)
時価総額 9,268,870百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9508 東証プライム
1,370
1/22 15:30
+28.5(%)
時価総額 649,632百万円
九州地盤の電力会社。発電・販売事業や送配電事業、海外事業、ICTサービス事業、都市開発事業などを手掛ける。グループ会社に九電工など。持株会社体制移行に向けた準備を開始。再エネは国内外で開発を推進。 記:2024/11/09