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前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに~

2023/3/8 9:00 FISCO
*09:00JST 前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに ■南陽、23/3上方修正 営業利益29億円←27億円 ■前場の注目材料:ANA<9202>日本郵船子会社のNCA買収、航空貨物の収益拡大 ■売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに 8日の日本株市場は、売り優勢の相場展開が見込まれそうだが、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが574ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委での証言で、想定以上に強い経済でピーク金利引上げや利上げペース加速の可能性に言及したため警戒感から売りが先行した。また、長期金利も上昇し、2年債利回りが2007年来の高水準に達したことから、一段と売りが加速した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の28205円。円相場は1ドル137円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、改めて利上げ長期化への懸念が強まっており、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利上げ観測が不安視されよう。また、パウエルFRB議長はFOMCにおいて、2月の雇用統計と来週のインフレ指標を重視する姿勢を示していることから、経済指標の結果を見極めるまでは、積極的なポジションを取りづらくさせそうだ。 ただし、日経225先物はナイトセッションで一時28460円まで買われる場面が見られ、昨年11月24日に付けた28420円を突破している。その後は米国市場の下落を受けて軟化したものの、いったんは達成感が意識されやすい水準までの上昇によって、利食いは入りやすいだろう。先物市場では週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、ロールオーバーが中心であるため、仕掛け的な動きは限られる。そのため、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのスタンスに向かわせそうだ。 また、朝方は指数インパクトの大きい値がさ株などが指数の重荷となる可能性はあるだろうが、米国市場では銀行、自動車・同部品、不動産、各種金融、素材の下落が目立っていた。幅広い銘柄が売られるなか、東京市場においてもTOPIX型の売りが意識されやすい。海運などの格下げの動きも観測されており、売り一巡後はハイテクなどグロース銘柄の出遅れ修正に伴う押し目拾いの動きなども意識されそうだ。その他は、個別に材料のある中小型株での個人主体による短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。 ■南陽、23/3上方修正 営業利益29億円←27億円 南陽<7417>は2023年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を27億円から29億円に上方修正した。新型コロナウイルスの感染動向や資源価格の上昇、部品不足に伴う長納期化の影響等、不透明な状況を勘案し業績予想を策定していた。ただし、建設機械事業において災害復旧工事需要が継続し、レンタル機械の稼働率が向上したことによって、前回発表予想を上回る見通しとなった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28309.16、+71.38) ・1ドル=137.00-10円 ・米長期金利は低下 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 *ANA<9202>日本郵船子会社のNCA買収、航空貨物の収益拡大 *リコー<7752>新中計、25年度に営業益1300億円、デジタルサービスに軸足 *サワイGHD<4887>子会社の生産計画3倍に、25年度に20億錠以上 *丸紅<8002>ベトナム産白身魚を日本投入、米社と連携 *大阪ガス<9532>豪でメタン製造し日本などに輸出へ、25年度投資意思決定 *丸紅<8002>昆虫由来たんぱく質の仏社と協業、養殖飼料など市場開拓 *双日<2768>双日など、豪社に182億円追加出資、重希土類の供給契約締結 *豊田合成<7282>京大発スタートアップに出資、次世代太陽電池を共同研究 *KDDI<9433>「スターリンク」利用の車載・可搬基地局導入 *ダイセル<4202>カラム・充填剤事業を拡大、全方位で攻勢 *白銅<7637>米でアルミ卸買収、優良顧客基盤生かし事業拡大 *花王<4452>新洗浄技術を開発、塗るだけでメイク落とし *ポーラオルHD<4927>子会社の化粧品2ブランド年内終了 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 1月経常収支(予想:-7850億円、12月:+334億円) ・14:00 1月景気動向指数・先行速報値(予想:96.9、12月:97.2) ・14:00 2月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:49.0、1月:48.5) <海外> 特になし 《NH》
関連銘柄 13件
2768 東証プライム
3,028
11/27 15:30
-62(%)
時価総額 681,300百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
4202 東証プライム
1,323
11/27 15:30
-47(%)
時価総額 366,396百万円
1919年創業の化学メーカー。酢酸等のマテリアル事業が主力。自動車エアバッグ用インフレータ、化粧品原料、医薬品用添加剤、ディスプレイ材料等も手掛ける。総還元性向40%以上目標。酢酸は国内外で拡販図る。 記:2024/08/29
4452 東証プライム
6,494
11/27 15:30
-68(%)
時価総額 3,025,555百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
2,052.5
11/27 15:30
+36(%)
時価総額 269,840百万円
ジェネリック医薬品大手の沢井製薬を中核とする持株会社。循環器官用薬、消化器官用薬、中枢神経系用薬などが主力。製剤開発力などが強み。既存生産設備の稼働率向上図る。中計では27.3期売上高2200億円目標。 記:2024/09/02
1,355
11/27 15:30
-28.5(%)
時価総額 310,479百万円
1929年創業の化粧品メーカー「ポーラ」、スキンケア中心の「オルビス」などを傘下に収める持株会社。ジュリーク、スリーなどのブランドも展開。ポーラブランドではエイジングケア、美白中心に高機能商品を投入。 記:2024/09/02
7282 東証プライム
2,478.5
11/27 15:30
-94.5(%)
時価総額 316,291百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。エアバッグ等のセーフティシステム製品、ラジエータグリル等の内外装部品が主力。樹脂ターボダクト等も。トヨタグループ向け売上比率は6割超。米国で自動車用内外装部品の生産能力を増強。 記:2024/09/03
7417 東証スタンダード
1,090
11/27 15:30
-12(%)
時価総額 14,421百万円
総合機械商社。土木建設機械やクレーンなどを扱う建設機械事業、半導体製造装置やAI・省力化機械などを扱う産業機器事業が柱。福岡市に本社。建設機械事業ではICT建機関連商品、新商品の拡販などに取り組む。 記:2024/06/29
7637 東証プライム
2,286
11/27 15:30
-39(%)
時価総額 25,930百万円
アルミニウムや伸銅、ステンレス、プラスチック材料などを扱う独立系専門商社。見積り・注文サイト「白銅ネットサービス」の運営等も。白銅ネットサービスの取扱アイテム数は10万点超。エコシリーズの拡販図る。 記:2024/08/22
7752 東証プライム
1,752
11/27 15:30
+27.5(%)
時価総額 1,028,405百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
8002 東証プライム
2,271.5
11/27 15:30
-48(%)
時価総額 3,807,895百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
2,848.5
11/27 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,379,511百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9433 東証プライム
4,915
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 10,772,923百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9532 東証プライム
3,212
11/27 15:30
-22(%)
時価総額 1,316,637百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13