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前場に注目すべき3つのポイント~こう着感の強い相場展開のなか、個人主体の中小型株などへの物色は引き続き活発~

2022/11/30 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~こう着感の強い相場展開のなか、個人主体の中小型株などへの物色は引き続き活発~ 30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:こう着感の強い相場展開のなか、個人主体の中小型株などへの物色は引き続き活発 ■菱洋エレク、23/1上方修正 営業利益42億円←36億円 ■前場の注目材料:王子HD、傘下企業、東南アで液体紙パック生産、ベトナム新工場検討 ■こう着感の強い相場展開のなか、個人主体の中小型株などへの物色は引き続き活発 30日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が継続しそうだ。29日の米国市場はNYダウが3ドル高だった一方で、ナスダックは65ポイント安とまちまちの展開。中国政府が高齢者対象にワクチン接種を強化する計画を発表したため経済再開への期待から、買い戻す動きが見られた。ただし、30日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を控えていることから買い戻しの動きも限られた。米長期金利の上昇からハイテク株は売られ、ナスダックは支持線として意識されている25日線での攻防。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の27990円。円相場は1ドル138円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の相場展開となり、日経平均は28000円を挟んでのこう着になりそうだ。日経225先物は足元で調整を継続しており、支持線として意識されている25日線に接近してきている。パウエルFRB議長の発言を受けた米国市場の動向を見極めたいとする様子見姿勢から積極的にポジションを傾けてくる動きはなさそうだが、短期的には25日線辺りを狙ったショートの動きは入りやすく、先物に振らされやすくなろう。また、パウエルFRB議長の発言が通過した後も、個人消費支出や雇用統計といった重要な指標の発表を控えていることもあり、ショートを仕掛けやすくしそうだ。 もっとも、足元での調整で押し目狙いの動きも限られているため、イベント通過後の押し目を狙ったスタンスであろう。FRB高官らのタカ派発言によりセンチメントを冷ます面はあるものの、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースを緩めるとの見方は根強いため、日経平均の25日線に接近する局面においては、その後のリバウンド狙いの押し目買いが強まろう。 本日はこう着感の強い相場展開のなか、下値の堅さも意識されやすく、個人主体の中小型株などへの物色は引き続き活発となろう。12月のIPOラッシュを控えるなか、IPO銘柄のほか、直近IPOなどへの短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいとみられる。その他は、テーマ性のある銘柄へ物色といったところだろう。 ■菱洋エレク、23/1上方修正 営業利益42億円←36億円 菱洋エレク<8068>は2023年1月期業績予想の修正を発表。売上高は1130億円から1230億円、営業利益を36億円から42億円に上方修正した。依然として先行きに不透明感が残る状況に変わりはないものの、第3四半期においては、半導体関連の需要が当初想定していた落ち込みには至らず、大口ビジネスの終息時期も後ろ倒しになったことから引き続き堅調に推移した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33852.53、+3.07) ・1ドル=138.60-70円 ・VIX指数は低下(21.89、-0.32) ・米原油先物は上昇(78.20、+0.96) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・王子HD<3861>傘下企業、東南アで液体紙パック生産、ベトナム新工場検討 ・ファインシンター<5994>電動車部品「リアクトルコア」8割増産、国内2ライン追加 ・ゆうちょ銀行<7182>国内GP投資5倍の1000億円、成長の柱に ・トヨタ<7203>トヨタ・ホンダなど、中国で生産調整・操業停止、供給網混乱 ・野村<8604>顧客別営業拡大で収益性改善、200億円コスト削減も ・三井物産<8031>本場インドで日本式カレー、壱番屋と2号店出店 ・伊藤忠<8001>仏ロシと提携、太陽光パネルから貴金属回収 ・CTC<4739>日本IBMとクラウド分野で協業拡大、システム移行支援など ・カネカ<4118>CO2と水素で生分解性ポリマー、兵庫・高砂に量産設備 ・双日<2768>福島で香木「クロモジ」栽培、車販売と融合で新事業創出 ・住友商事<8053>セツロテックと資本提携、ゲノム編集商材事業化 ・スタンレー電<6923>京大と青色で高出力・高品質のレーザー動作に成功 ・千代化建<6366>水素で仏アクセンスと協業、供給網事業化加速 ・富士通<6702>クラウドERPを24年稼働、データ駆動型経営推進 ・ADEKA<4401>ワンパック樹脂添加剤を増産、UAE合弁に新ライン ・東邦チタニウム<5727>神奈川に新触媒工場、ポリプロピレン製造向け ・花王<4452>第一三共ヘルスとライフケアで協業、皮膚関連OTC製品を共同開発 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 10月鉱工業生産(前月比予想:-1.8%、9月:-1.7%) <海外> ・10:30 中・11月製造業PMI(予想:49.0、10月:49.2) ・10:30 中・11月非製造業PMI(予想:48.0、10月:48.7) 《ST》
関連銘柄 18件
2768 東証プライム
3,028
11/27 15:30
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時価総額 681,300百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3861 東証プライム
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国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4118 東証プライム
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時価総額 227,238百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
4401 東証プライム
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11/27 15:30
-62(%)
時価総額 283,494百万円
柱の化学品は半導体向け高誘電材料や自動車向け樹脂・潤滑油添加剤に強み。業務用食油や農薬も。半導体や自動車関連が堅調。開発費等を吸収。新中計は27年3月期営業益530億円の目標。配当性向40%以上。 記:2024/08/12
4452 東証プライム
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時価総額 3,025,555百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4,315
11/30 15:00
±0(%)
時価総額 1,035,600百万円
伊藤忠傘下のシステムインテグレータ大手。マルチベンダー対応に強み。今年8月に親会社が完全子会社化に向けたTOBを発表。TOB価格は1株4325円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2023/09/14
5727 東証プライム
982
11/27 15:30
-14(%)
時価総額 69,988百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等堅調。中国向け製品は低調。 記:2024/10/28
5994 東証スタンダード
854
11/27 14:57
-6(%)
時価総額 3,775百万円
トヨタ自動車系の粉末冶金メーカー。自動車用部品や鉄道車両部品、産業機械用部品等を手掛ける。ショックアブソーバ用部品で世界シェアトップクラス。新型ハイブリッド車用インバーター部品など電動関連製品の拡大図る。 記:2024/06/28
6366 東証スタンダード
335
11/27 15:30
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時価総額 87,209百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6702 東証プライム
2,818.5
11/27 15:30
+74(%)
時価総額 5,837,418百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6923 東証プライム
2,528.5
11/27 15:30
-71.5(%)
時価総額 423,524百万円
自動車ランプ大手。1920年創業。ヘッドランプやフォグランプなど自動車機器が主力。車載用LEDや液晶用バックライト等も。深紫外線技術などが強み。電子事業では脱臭機能向け近紫外LEDの拡大などに取り組む。 記:2024/10/20
7182 東証プライム
1,408
11/27 15:30
-18.5(%)
時価総額 5,279,359百万円
日本郵政グループの銀行。全国の郵便局ネットワークを通じて金融サービスを提供。邦銀最大級の顧客基盤が強み。通常貯金口座数は約1.2億口座。総資産は238兆円超。中計では26.3期純利益4000億円以上目標。 記:2024/09/03
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8001 東証プライム
7,325
11/27 15:30
-125(%)
時価総額 11,609,319百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,170
11/27 15:30
-48(%)
時価総額 9,596,817百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8053 東証プライム
3,178
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-46(%)
時価総額 3,848,873百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8068 東証プライム
3,965
3/27 15:00
-20(%)
時価総額 106,262百万円
三菱電機系列の半導体商社。米インテル製半導体なども扱う。リョーサンと経営統合に伴い3月28日付で当社株は上場廃止に。代わって4月1日付で持株会社のリョーサン菱洋HDが上場へ。24.3期は14カ月変則決算。 記:2024/03/10
8604 東証プライム
900
11/27 15:30
-22.3(%)
時価総額 2,847,207百万円
国内最大級の総合証券「野村證券」を中核とする持株会社。野村アセットマネジメント、野村信託銀行等も傘下に持つ。預り資産は153兆円超で業界トップ。インベストメント・マネジメント部門は運用資産残高が過去最高。 記:2024/06/17