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前場に注目すべき3つのポイント~27000円を挟んだこう着も、押し目買い意欲は高まる~

2022/10/21 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~27000円を挟んだこう着も、押し目買い意欲は高まる~ 21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:27000円を挟んだこう着も、押し目買い意欲は高まる ■ディスコ、2Q営業利益 37.3%増 548億円、コンセンサス上回る ■前場の注目材料:ダイキン、73億円投じチェコに新工場、ヒートポンプ暖房、欧で攻勢 ■27000円を挟んだこう着も、押し目買い意欲は高まる 21日の日本株市場は、売り優勢ながらも下値の堅さは意識されやすい相場展開が見込まれよう。20日の米国市場ではNYダウが90ドル安だった。週次失業保険申請件数が依然低水準にとどまり、9月中古住宅販売件数もほぼ予想に一致したため、景気減速懸念は後退。IBMやAT&Tの決算を評価した買いも見られ、NYダウは一時400ドル近く上昇する場面が見られた。ただし、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言を受けて利上げ観測が強まると、長期金利の上昇を警戒した売りに押され下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の27020円。円相場は1ドル150円10銭台で推移している。 米国市場の下落影響から、やや売り先行で始まりそうである。ただし、米国ではFRBによる積極的な金融引き締めへの警戒は根強いものの、予想を上回る決算を発表した銘柄が買われるなか、センチメントは改善傾向にある。また、VIX指数は30.00を下回ってきたことも、ややリスク選好に向わせやすいだろう。そのため、積極的に買いを入れてくる流れにはならないとはいえ、下値の堅さは意識されやすく、日経平均の27000円割れ水準での押し目買い意欲は強そうだ。 また、円相場が1ドル150円台に乗せてくるなか、ハイテクなど海外売上高の大きい米企業にとって収益の逆風となることから米ハイテク株の動向は気がかりとなる。ただし、前日の取引終了後に決算を発表したラムリサーチは8%近く上昇し、SOX指数は上昇していることから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えになりそうだ。相対的に売り込まれていたハイテク株が底堅い値動きを見せてくるようだと、センチメント改善にも繋がると見られる。 物色の流れとしては決算を手がかりとした個別物色のほか、インバウンドなどテーマ性のある銘柄に短期資金は向かいやすいと考えられる。また、経済対策への期待感も高まってきていることから、国策をテーマとした循環物色も意識されよう。 ■ディスコ、2Q営業利益 37.3%増 548億円、コンセンサス上回る ディスコ<6146>が発表した23年3月期2Q業績は、売上高が前年同期比20%増の1392.81 億円、営業利益は同37.3%増の548.70億円だった。コンセンサス(535億円程度)を上 回る。精密加工装置においてはグラインダを中心に高水準の出荷が継続し、消耗品で ある精密加工ツールの出荷額も底堅く推移した。機械装置の検収が進捗した結果、売 上高は半期ベースで過去最高。損益については、為替の影響や改善活動の継続などで 収益性が改善した。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経先物は上昇(27020、大阪比+20) ・1ドル=150.00-10円 ・SOX指数は上昇(2253.22、+15.47) ・VIX指数は低下(29.98、-0.78) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・ダイキン<6367>73億円投じチェコに新工場、ヒートポンプ暖房、欧で攻勢 ・ホンダ<7267>インドに混合燃料2輪投入、24年末めど ・三菱電機<6503>品質不正17拠点・197件、役員ら10人追加処分、最終調査報告書 ・丸紅<8002>送電線監視・解析の米ラインビジョンに出資、電力インフラ課題解決 ・三井物産<8031>米シグニチャーデンタルの優先株引き受け、歯科医院経営に参入 ・KOA<6999>気流計測に参入、低コスト可視化システム来春投入 ・両毛システムズ<9691>群馬・太田に新DC、33億円投資、24年春稼働 ・旭化成<3407>欧州で環境関連技術強化、電池性能1.3倍「革新電解液」 展開加速 ・東洋紡<3101>福井で2号機稼働、MLCC用離型フィルムコーティングの新ライン ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 9月消費者物価コア指数(生鮮品除く)(前年比予想:+3.0%、8月:+2.8%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
3101 東証プライム
945
11/25 15:30
-5(%)
時価総額 84,151百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
3407 東証プライム
1,100
11/25 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,533,325百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
6146 東証プライム
42,730
11/25 15:30
+140(%)
時価総額 4,628,385百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,740
11/25 15:30
+445(%)
時価総額 5,492,956百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6503 東証プライム
2,626
11/25 15:30
+42(%)
時価総額 5,549,268百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6999 東証プライム
1,007
11/25 15:30
+9(%)
時価総額 40,763百万円
1940年創業の電子部品メーカー。長野県上伊那郡に本社。固定抵抗器で世界シェアトップクラス。温度センサ、ヒューズ、バリスタ等も手掛ける。海外売上比率は7割超。高電圧検出用デバイダーの売上拡大に注力。 記:2024/09/02
7267 東証プライム
1,358.5
11/25 15:30
-4(%)
時価総額 7,172,880百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8002 東証プライム
2,389
11/25 15:30
-6.5(%)
時価総額 4,004,869百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,325
11/25 15:30
+20(%)
時価総額 10,066,062百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
23,135
11/25 15:30
+885(%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9691 東証スタンダード
2,420
11/25 15:30
-5(%)
時価総額 8,494百万円
システムインテグレータ。自動車部品メーカー大手のミツバ傘下。群馬県桐生市に本社。自治体・学校や企業向け情報管理システムの開発、構築支援等を行う。自治体・警察向けソリューションビジネスの拡大等に注力。 記:2024/06/03