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ウクライナ情勢の緊迫化でリスク回避の動き強まる【クロージング】

2022/3/4 15:52 FISCO
*15:52JST ウクライナ情勢の緊迫化でリスク回避の動き強まる【クロージング】 4日の日経平均は大幅反落。591.80円安の25985.47円(出来高概算15億2000万株)と2月24日以来の26000円を割り込んで取引を終えた。ウクライナにある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所をロシア軍が攻撃したことなどから、投資家のリスク回避姿勢が強まった。幅広い銘柄が売られ、一時25774.28円まで下げ幅を広げ、昨年来安値を更新。その後は下げ渋る動きを見せたものの、後場は26000円を回復することができず、ウクライナ情勢の行方を見定めたいとの見方も多く全般は様子見気分の強い展開だった。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1900を超え、全体の9割近くを占めた。セクター別では、海運、石油石炭を除く31業種が下落し、ガラス土石、輸送用機器、非鉄金属、化学、金属製品、電気機器の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、日立建機<6305>、コマツ<6301>、商船三井<9104>、リコー<7752>、イオン<8267>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、TDK<6762>が軟調だった。 ロシアのプーチン大統領は3日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、ウクライナへの軍事作戦を遂行する考えを表明するなど、ウクライナ情勢の不透明感を背景に前日の米国市場で主要株価指数が下落した流れを引き継いだ。また、東京時間に入ると、ウクライナ南東部ザポロジエの原子力発電所で、ロシア軍の攻撃によって火災が発生したと伝わると、売りが加速した。 ザポロジエ原発は欧州最大規模で、ウクライナのクレバ外相はツイッターで「もし爆発すれば、チェルノブイリ原発事故の10倍以上の規模となるだろう」と述べており、より投資家心理を大きく悪化させた。その後、原発への砲撃に関しては、国際原子力機関(IAEA)が原発の敷地内の放射線量に変化は無いと報告したことが伝わり落ち着きを見せるなど、関連する報道に振らされる状況だった。 なお、米国では2月の雇用統計が発表される。ウクライナ情勢の悪化により、米国の金融引き締め策を慎重に進めるとの見方も出ている一方、賃金上昇圧力を通じたインフレ圧力も強いため、今後の利上げテンポを見極めるためにも平均時給の伸びなど雇用統計の結果が注目されそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
6301 東証プライム
4,464
1/22 15:30
+105(%)
時価総額 4,347,092百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6305 東証プライム
3,700
1/22 15:30
+99(%)
時価総額 795,926百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6762 東証プライム
1,859.5
1/22 15:30
-11.5(%)
時価総額 3,614,608百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,819
1/22 15:30
+379(%)
時価総額 7,522,738百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7752 東証プライム
1,697
1/22 15:30
+13.5(%)
時価総額 996,120百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。オフィスサービス事業は国内売上順調。オフィスプリンティング事業の構造改革図る。 記:2024/11/28
8035 東証プライム
27,490
1/22 15:30
+455(%)
時価総額 12,965,191百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
8267 東証プライム
3,602
1/22 15:30
-7(%)
時価総額 3,140,674百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
9104 東証プライム
5,003
1/22 15:30
-78(%)
時価総額 1,813,858百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。自動車船などは好調。運行費用増が重し。 記:2024/12/23
9983 東証プライム
49,100
1/22 15:30
+70(%)
時価総額 15,624,651百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
10,230
1/22 15:30
+982(%)
時価総額 15,038,049百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27