マーケット
12/24 15:15
39,036.85
-124.49
43,297.03
+390.08
暗号資産
FISCO BTC Index
12/25 10:13:44
15,448,498
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反発、相場の力強さ継続もPERと実質金利の乖離が気がかり

2023/2/16 12:12 FISCO
*12:12JST 日経平均は反発、相場の力強さ継続もPERと実質金利の乖離が気がかり  日経平均は反発。221.74円高の27723.60円(出来高概算5億8023万株)で前場の取引を終えている。  15日の米株式市場でダウ平均は38.78ドル高(+0.11%)と小反発。米1月小売売上高が予想を上回り、金利上昇を嫌気した売りが先行。2月NAHB住宅市場指数も予想を上回り、利上げ長期化観測も売り圧力となった。一方、ハイテク株の買い戻しが下値を支えたほか、景気後退懸念の緩和を背景にダウ平均も終盤にかけてはプラス圏に回復。ナスダック総合指数は+0.92%と3日続伸。引け味の良かった米株市場を引き継いで日経平均は152.86円高からスタート。為替の円安進行やアジア株高、時間外取引のナスダック100先物の上昇を追い風にじわじわと上げ幅を広げる展開となり、結局、この日の高値で前場を終えている。  個別では、円安進行を追い風に日産自<7201>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>などが大幅高。米ハイテク株高を受けてソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、日本電産<6594>などハイテクも総じて高い。1月訪日外客数を材料にマツキヨココ<3088>、パンパシHD<7532>、高島屋<8233>、Jフロント<3086>、寿スピリッツ<2222>、エアトリ<6191>、ビジョン<9416>などインバウンド関連も全般強い。円谷フィHD<2767>は大幅な業績・配当予想の上方修正を発表して以降、上値追いが続いており、本日も昨年来高値を更新している。  一方、米長期金利の上昇が重しとなり、SHIFT<3697>、マネーフォワード<3994>、ラクスル<4384>、Sansan<4443>、サイボウズ<4776>などのグロース株が下落。業績予想の大幅下方修正で前日ストップ安比例配分となったダイヤHD<6699>は大幅続落。シマノ<7309>は大幅減益見通しを嫌気する動きが続いている。  セクターでは輸送用機器、ゴム製品、その他製品が上昇率上位となった一方、パルプ・紙、水産・農林、倉庫・運輸が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は22%となっている。  前日の米国市場では経済指標がいくつか発表されたが、最も注目されたのは米1月小売売上高だろう。前回12月分までは、2カ月連続で前月比マイナスと減速し、市場予想も下回っていたことで、昨年末にかけては景気後退懸念が強まる経緯があった。しかし、今回の1月分は前月比+3.0%と12月(-1.1%)から大きく回復し、市場予想(+2.0%)も大幅に上回った。暖冬により外出が増加したという要因も指摘されているが、項目別のデパート+17.5%、外食+7.2%、家具+4.4%などの数値をみる限り、一過性要因を除いても非常に強い結果だったと言えそうだ。しかし、経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まる一方、これがポジティブ一辺倒かというと、話はそう簡単なものではない。  今年は年明けから、中国の「ゼロコロナ」政策の緩和、欧州での天然ガス価格の下落などを背景に、すでに景気後退懸念は大きく緩和していた。一方で、2月に入ってから発表された米1月雇用統計が市場予想を大きく上振れたことを背景に、市場が警戒する対象は再び景気からインフレへと移っていた。こうした中、強い労働市場に加えて、需要の旺盛さが確認された今回の米小売売上高の結果は、足元のインフレ懸念を強める形で、むしろネガティブに捉えられる側面もある。前日の米株式市場は売り先行で始まった後にプラス圏に回復し、底堅さを見せたが、今後の展開には注意が必要と考える。  米10年債利回りは15日、3.80%まで上昇、1月18日に付けた3.37%から大きく水準訂正してきた。期待インフレ率を差し引いた米10年物実質金利も1月25日の1.16%から前日には1.46%まで上昇してきた。一方、S&P500種株価指数の予想株価収益率(PER)は昨年末にかけて一時17.3倍程度にまで低下していたが、年始からは大きく反転し、2月2日には約19.7倍にまで上昇した。しかし、足元で実質金利が上昇する中でも、予想PERの調整は限定的で、S&P500種株価指数の予想PERは現在18.8倍程度に位置する。  このように、米債券市場では一足先に楽観ムードの修正が進んでいる一方で、米株式市場ではまだ修正がほとんど進んでいない状態といえる。むろん、米10年債利回りは上昇しているとはいえ、昨年10月に付けた4.3%と比較すればまだ距離があり、過度に警戒する必要はないのかもしれない。しかし、今後発表される米国の雇用や物価に関する指標が改めて強い結果となれば、現在の米実質金利と米PERのギャップが埋められる形で、株価の調整が起きる可能性はある。米主要株価3指数は揃って上向きの25日移動平均線より上方に位置し、金利上昇が続く中でも底堅さを見せ、上昇トレンドを維持しているが、ファンダメンタルズの観点からは目先は調整余地があることを頭の片隅に置いておきたい。  こうした中、今晩は米1月卸売物価指数(PPI)が発表される。一昨日に発表された米1月消費者物価指数(CPI)の結果を受けてインフレ鈍化の一服が意識されつつある中、CPIに対して先行性の高いPPIの結果が強いものとなれば、楽観ムードの修正が起きる可能性は十分にあるだろう。本日の東京市場は為替の円安進行も追い風に強含みで推移しているが、今晩の米国市場の動向を見極めたいとの思惑から、日経平均は引き続き28000円手前での上値の重い展開が予想される。(仲村幸浩) 《AK》
関連銘柄 24件
2222 東証プライム
2,115.5
12/24 15:30
-23(%)
時価総額 329,294百万円
全国各地の菓子製造販売等を手掛ける。シュクレイ、ケイシイシイが中核。地域事業会社、複数の販売子会社により構成。プレミアム・ギフトスイーツの育成図る。足元のインバウンド売上が好調。沖縄に新拠点開設へ。 記:2024/10/07
1,777
12/24 15:30
+4(%)
時価総額 116,267百万円
パチンコ・パチスロのフィールズやウルトラマンシリーズの円谷プロダクションを傘下に収める持株会社。コンテンツ&デジタル事業が成長ドライバー。26.3期営業利益90億円目標。中国等で円谷ブランドの確立図る。 記:2024/10/10
1,975
12/24 15:30
-15(%)
時価総額 534,368百万円
大丸と松坂屋HDが経営統合して誕生した持株会社。パルコ等も傘下に収める。百貨店事業が主力。SC事業、デベロッパー事業、決済・金融事業も。27.2期ROE8%以上目標。心斎橋店などはインバウンド売上が好調。 記:2024/10/24
2,204
12/24 15:30
-1(%)
時価総額 916,150百万円
大手ドラッグストア。マツモトキヨシHD、ココカラファインの経営統合で21年10月に誕生。ヘルス&ビューティ分野に強み。国内店舗数は3400店舗超。アジアを中心とするグローバル事業の拡大などに注力。 記:2024/08/27
3697 東証プライム
17,105
12/24 15:30
-285(%)
時価総額 305,033百万円
ソフトウェアテスト関連サービス、ソフトウェア開発関連サービスが柱。Web企画制作、マーケティング等も。連結エンジニア数は1.1万人超。エンジニア採用、事業開発投資進める。27.8期売上2000億円目指す。 記:2024/10/25
3994 東証プライム
4,935
12/24 15:30
-65(%)
時価総額 269,821百万円
経理・確定申告、人事労務等の「マネーフォワード クラウド」が主力。家計簿アプリや事業用プリペイドカード、企業間請求・決済代行サービスなども。課金顧客数は35万超。企業間請求・決済代行サービスは好調。 記:2024/10/28
4384 東証プライム
1,316
12/24 15:30
-26(%)
時価総額 77,664百万円
印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」の運営等を行う。ラクスルの累計登録ユーザー数は274万人超。27.7期EBITDA100億円目指す。 記:2024/10/25
4443 東証プライム
2,345
12/24 15:30
-35(%)
時価総額 295,728百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が1万件超。解約率は低水準維持。Bill Oneの有料契約件数は3000件超と順調に増加。 記:2024/11/09
4776 東証プライム
2,951
12/24 15:30
+51(%)
時価総額 155,689百万円
業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」、中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」などを提供。クラウドサービスの契約社数は6.4万社超。新規顧客獲得、グローバル展開などに注力。 記:2024/10/13
6191 東証プライム
1,135
12/24 15:30
-24(%)
時価総額 25,414百万円
総合旅行プラットフォーム「エアトリ」を運営。Wi-Fiレンタル事業、地方創生事業、ITオフショア開発事業等も。メルマガのまぐまぐ等を傘下に持つ。M&Aによる成長投資を行う。エアトリ経済圏の構築・強化図る。 記:2024/10/09
6273 東証プライム
62,110
12/24 15:30
-70(%)
時価総額 4,184,289百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6594 東証プライム
2,708
12/24 15:30
-34.5(%)
時価総額 3,229,477百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
496
12/24 15:30
+8(%)
時価総額 4,529百万円
自動車機器事業、パワーコンディショナ等のエネルギーソリューション事業、電子機器事業を手掛ける。自動車用点火コイルで世界シェア上位。28.3期ROE20%以上目標。東京電力と共同開発のV2Hシステム販売へ。 記:2024/10/16
2,014
12/24 15:30
-36.5(%)
時価総額 3,767,419百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6861 東証プライム
63,650
12/24 15:30
-330(%)
時価総額 15,480,189百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7201 東証プライム
477
12/24 15:30
+27(%)
時価総額 2,013,281百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7261 東証プライム
1,041.5
12/24 15:30
+37(%)
時価総額 658,024百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7270 東証プライム
2,709.5
12/24 15:30
+68(%)
時価総額 2,042,697百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7309 東証プライム
21,310
12/24 15:30
+125(%)
時価総額 1,904,688百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキ等で世界トップシェア。リール、ロッドなど釣具も手掛ける。1921年創業。大阪府堺市に本社。自転車部品はロードバイク向けコンポーネントの需要が堅調。 記:2024/10/21
4,097
12/24 15:30
-47(%)
時価総額 2,601,947百万円
国内最大級の総合ディスカウントストアを展開するドン・キホーテ、総合スーパー「アピタ」等を展開するユニーなどを傘下に収める持株会社。グループ総店舗数は国内外で740店舗超。PB商品の商品数拡大を図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
23,640
12/24 15:30
+35(%)
時価総額 11,149,404百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8233 東証プライム
1,219.5
12/24 15:30
-51.5(%)
時価総額 399,575百万円
大手百貨店。日本橋、新宿、大阪、京都などに大型店を有す。海外はシンガポール、ベトナム、タイなどで店舗展開。商業開発業や建装業、金融業等も。27.2期営業利益600億円目標。事業ポートフォリオの最適化図る。 記:2024/10/24
9416 東証プライム
1,251
12/24 15:30
-44(%)
時価総額 62,789百万円
グローバルWiFi事業、移動体通信サービスの加入取次業務などを行う情報通信サービス事業が柱。グランピング施設の運営等を行うグランピング・ツーリズム事業も。訪日外国人向け日本用Wi-Fiレンタルは順調。 記:2024/10/10
9984 東証プライム
8,809
12/24 15:30
-127(%)
時価総額 12,949,186百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27