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フォーバル Research Memo(3):アイコンサービスと情報通信サービスが2本柱(1)

2019/7/5 15:13 FISCO
*15:13JST フォーバル Research Memo(3):アイコンサービスと情報通信サービスが2本柱(1) ■事業概要 1. フォーバルビジネスグループ フォーバルビジネスグループでは、中小企業向けに、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングのほか、総合コンサルティング、海外進出支援、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングサービス、OA・ネットワーク機器の販売、サービスの取次ぎなどを手掛ける。主力事業は、コンサルティングサービスであるアイコンサービスのほか、創業以来手掛けているビジネスフォンの販売をはじめとする情報通信機器やOA機器の販売だ。最近では、サーバーやセキュリティ関連の販売が好調。情報機器や通信サービスでの接点からアイコンサービス・よろず経営相談へ導き、さらに次世代経営コンサルティングでより深い解決策を提案するという一連の流れで、中小企業の多様なニーズに対応する体制が整備されている。フォーバル<8275>のコンサルティングの特色は5分野(情報通信、海外、環境、人材・教育、起業・事業承継)と3手法(売上拡大、業務効率改善、リスク回避)に整理される。これまでは4分野としていたが、中小企業の事業承継ニーズの高まりを受けて、今期から「起業・事業承継」が1分野として独立した。 2. アイコンサービス:定期訪問と遠隔サポートを組み合わせた効率的な中小企業支援が特長 同社の最も注目すべき事業は、2008年に導入されたアイコンサービスだろう。アイコンのアイは、information(情報)、imagination(想像力)、idea(アイデア)、identity(独自性)、intelligence(知力)、innovation(革新)を起源とするコンサルティングサービスである。定期訪問と遠隔サポート・状態監視を組み合わせた効率的な支援が特長である。 アイコンサービスの基本構成は、経営のよろず相談サービス、定期訪問や通信技術を使った遠隔サポート、パソコン・ネットワーク状態監視サービス、各種アプリケーションの問い合わせサービス、顧客専用サイトとなっている。メニューとして、経営コンサルティング系、個人情報管理系、パソコン・ネットワーク系、スマートフォン・パッド系、ホームページ系、電話系、コピー系の幅広いサービスを提供する。現在のアイコンサービスの平均客単価は、月額10,000円程度であり、他のサービスへの入り口と位置付けているため、設定金額は低めである。同サービスは、自社の“企業ドクター”が行うのが基本であったが、OEM展開(パートナーの販売会社によるサービス)が大きく伸びている。アイコンサービスの全顧客数31,380件(2019年3月末時点)のうちOEM経由の顧客が13,309社(同)であり、構成比では42.4%となっている。アイコンサービスはそれ自体が粗利率の高いサービスであるが、端末(パソコン、タブレット、携帯電話、プリンター、コピー機など)やネットワークの状態監視から得られたビッグデータから様々な改善提案を行うことにより関連商材が拡販できるという副次的効果が大きい。結果として、アイコンサービスの売上高とフォーバルビジネスグループ及び同社全体の営業利益には高い相関性がある。2019年3月期通期業績のアイコンサービス売上高は4,014百万円。顧客当たり単価の上昇も寄与し前期比で7.0%伸びた。 3. フォーバルテレコムビジネスグループ フォーバルテレコム<9445>を中心にVoIP(高速ブロードバンド回線を利用した電話やインターネット接続サービス)・FMC(サービス名「ツーウェイスマート」)などのオリジナルな通信サービス、インターネット関連サービス、普通印刷及び保険サービスなどを提供する。また、一括請求する「ワンビリングサービス」を通じて企業のコスト削減や事業効率向上を支援している。近年注力してきた光回線サービスやISPが順調に拡大、2019年3月期の業績は好調である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《ST》
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8275 東証スタンダード
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時価総額 38,660百万円
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9445 東証スタンダード
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時価総額 7,290百万円
法人向けVoIPサービスや法人向けFMCサービス、個人向けインターネットサービス等を手掛ける。電力サービス「Elenova」等も。フォーバル傘下。25.3期はコンサルティング・ビジネスの底上げ見込む。 記:2024/08/09