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後場に注目すべき3つのポイント~配当落ち考慮でしっかりながらイベント待ちムード

2020/9/29 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~配当落ち考慮でしっかりながらイベント待ちムード 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、配当落ち考慮でしっかりながらイベント待ちムード ・ドル・円はもみ合い、105円半ばを意識 ・値下がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位がテルモ<4543> ■日経平均は3日ぶり反落、配当落ち考慮でしっかりながらイベント待ちムード 日経平均は3日ぶり反落。77.80円安の23433.82円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 週明け28日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、410ドル高となった。9月のダラス連銀製造業活動指数が2年ぶり高水準となったほか、民主党のペロシ下院議長が追加経済対策を巡りムニューシン財務長官と交渉しており、11月の大統領選前に合意できる可能性も示唆したため、投資家心理が上向いた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も1.9%の上昇。一方、日経平均は9月末の配当権利落ち分が140円あまりあり、101円安からスタートした。寄り付き後は23000台後半を中心としたもみ合いが続いたが、米市場の流れを引き継いで値がさグロース(成長)株を中心に買いが入り、前場中ごろを過ぎると下げ幅を縮める場面もあった。 個別では、配当権利落ちに伴いトヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株が下落。ソフトバンク<9434>やKDDI<9433>といった通信株の一角は下げが目立つ。NTT<9432>がNTTドコモ<9437>を完全子会社化するとの観測報道が出て、競争激化への警戒感も株価を下押ししたとみられる。業績関連ではあさひ<3333>が好決算ながら材料出尽くし感から大きく下落。また、サクサ<6675>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、東エレク<8035>が2%超上昇し、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>も堅調。決算が好感されたしまむら<8227>は急伸し、前述のNTTドコモはストップ高水準での買い気配が続いている。 セクターでは、電気・ガス業、石油・石炭製品、医薬品などが下落率上位。半面、情報・通信業、鉱業、電気機器などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%となっている。 日経平均は3日ぶりの反落で前場を折り返したが、配当落ち分を考慮すると実質的に60円あまりの上昇といったところ。前日の欧米株の上昇を受け、まずまずしっかりした値動きと言っていいだろう。売買代金上位を見ると、メガバンク等の大型バリュー(割安)株は配当落ち分ほど下げてはおらず、配当落ち分の影響が相対的に少ない値がさグロース株は日経平均の押し上げ役となっている。ナスダック総合指数は50日移動平均線を8営業日ぶりに上回ったといい、かねて当欄で指摘していた米ハイテク株の持ち直し期待がじわり広がってきたこともグロース株物色につながっている可能性がある。配当再投資目的の買いも相場の下支えになったとみられる。 また、しまむらが急伸するなど決算や業績修正を受けた物色も活発だ。中間決算の発表を前に、企業による業績修正の動きが続くとみられる。NTTドコモ完全子会社化の観測報道を受け、「親子上場解消」が改めて投資テーマとして意識される可能性もある。 新興市場ではマザーズ指数が反発。2%を超える上昇となり、24日に付けた取引時間中の年初来高値(1220.12pt)に迫る場面もあった。東証1部の値がさグロース株と同様、配当落ちの影響が小さく、米ハイテク株高が追い風となる。JTOWER<4485>はNTTドコモの完全子会社化を巡る思惑からストップ高。IPO(新規株式公開)では上場2日目のrakumo<4060>が公開価格の約3倍という初値を付け、本日上場のヘッドウォーター<4011>は大幅な買い超過で当面初値が付きそうにない。前日の後場にはマザーズ銘柄を含む中小型株に利益確定の売りが広がる場面もあったが、マザーズ指数は調整らしい調整とならず、個人投資家の新興株への期待はなお高いようだ。 ただ、今晩の米国では11月の大統領選に向けた1回目の大統領候補討論会が予定されている。各種世論調査では民主党候補のバイデン前副大統領がやや優勢となっているが、決定的なリードとは言えない。現職のトランプ大統領に納税問題が浮上する一方、バイデン氏は高齢とあって討論会での直接対決には不安があるとの見方も多い。金融市場でもどちらが支持を伸ばしてくるか見極めたいとの思惑が強いようだ。前場の日経平均は下げ幅を縮めつつも配当落ち分を埋めるには至らず、東証1部売買代金も1兆円程度とさほど膨らんでいない。後場は模様眺めムードが一段と強まる可能性もありそうだ。また、今週は日銀の9月全国企業短期経済観測調査(短観)、米国の9月雇用統計など国内外で重要な経済指標等の発表が相次ぐことにも注意しておきたい。 ■ドル・円はもみ合い、105円半ばを意識 29日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。日経平均株価の軟調地合いを嫌気した円買いでドルは105円30銭台に下押しされる場面もあったが、欧州通貨の失速でドル・円は値を戻す展開に。一方、通信社の集計で新型コロナウイルスの死者は世界で100万人を突破し、目先材料視される可能性があろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円34銭から105円55銭、ユーロ・円は123円03銭から123円17銭、ユーロ・ドルは1.1661ドルから1.1684ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・まぐまぐ<4059>、カワセコンピュータサプライ<7851>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位がテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合における主な意見(9月16-17日開催分) 「政府とは引き続きそれぞれの役割を踏まえしっかり連携していく必要」 「感染症の影響を注視しながら、必要に応じて施策を講じていくことが適当」 「個人消費の回復は緩やか、設備投資は減少傾向と、日本経済は厳しい状況」 【経済指標】 ・日・9月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く) :前年比-0.2%(予想:-0.3%、8月:-0.3%) <国内> 特になし <海外> ・第1回米大統領候補TV討論会 《HH》
関連銘柄 20件
3333 東証プライム
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大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国展開。1949年創業。電動アシスト自転車専門店などコンセプトストアも展開。FC含む店舗数は530店舗超。シティサイクルの取り扱い開始でリユース事業の拡大図る。 記:2024/10/05
4011 東証グロース
9,830
11/15 15:30
+160(%)
時価総額 18,657百万円
生成AIソリューションやエッジAI開発等を手掛けるAIインテグレーションサービス、DXコンサル等を行うDXサービスが柱。AIプロダクト「SyncLect」の提供も。GPTサービスのラインナップ拡充図る。 記:2024/10/13
4059 東証スタンダード
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11/15 15:30
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時価総額 1,672百万円
メルマガ配信プラットフォーム「まぐまぐ!」、記事販売プラットフォーム「mine」のプラットフォーム事業が主力。メディア広告事業等も。エアトリ傘下。メディア広告事業では既存メディアのコンテンツ拡充等を図る。 記:2024/10/08
4060 東証グロース
881
11/15 15:30
-35(%)
時価総額 5,096百万円
SaaSサービスが主力。グーグル・ワークスペース、セールスフォースとシームレスに連携するクラウド拡張ツール等を手掛ける。ソリューションサービス等も。企業向けグループウェア製品「rakumo」等の拡販図る。 記:2024/08/13
4485 東証グロース
3,585
11/15 15:30
-10(%)
時価総額 92,217百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
4543 東証プライム
3,044
11/15 15:30
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時価総額 4,537,682百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6675 東証スタンダード
2,586
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+121(%)
時価総額 16,150百万円
情報通信機器メーカー。ビジネスホンやネットワークアプライアンス等のサクサブランド事業、カードシステム等のOEM事業が柱。SIビジネス等も。27.3期売上高500億円目標。事業ポートフォリオの変革図る。 記:2024/08/10
6861 東証プライム
65,680
11/15 15:30
+1,100(%)
時価総額 15,973,901百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,704
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時価総額 42,709,645百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7851 東証スタンダード
228
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-13(%)
時価総額 1,176百万円
事務用帳票の製造・販売等を行うビジネスフォーム事業、高速データプリントやオンデマンド印刷などの情報処理事業を展開。中期経営計画では27.3期売上高28億円目標。情報処理事業では自治体案件のシェア拡大図る。 記:2024/08/22
7974 東証プライム
8,259
11/15 15:30
+160(%)
時価総額 10,725,881百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,300
11/15 15:30
+290(%)
時価総額 10,517,416百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8227 東証プライム
8,020
11/15 15:30
-6(%)
時価総額 592,093百万円
総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」、ベビー業態「バースデイ」等も展開。アベイルはアウター衣料の品揃えを拡充。27.2期営業利益660億円目標。 記:2024/10/24
1,824
11/15 15:30
+26(%)
時価総額 24,226,359百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9432 東証プライム
154.6
11/15 15:30
+3(%)
時価総額 13,999,079百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9433 東証プライム
5,026
11/15 15:30
-17(%)
時価総額 11,016,218百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9434 東証プライム
194.7
11/15 15:30
-0.9(%)
時価総額 9,283,174百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9983 東証プライム
50,240
11/15 15:30
+650(%)
時価総額 15,987,423百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,920
11/15 15:30
+77(%)
時価総額 13,112,355百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17