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後場に注目すべき3つのポイント~原油価格の落ち着き受けて買い戻し、マザーズ銘柄の好調ぶりが再熱

2020/4/23 13:07 FISCO
*13:07JST 後場に注目すべき3つのポイント~原油価格の落ち着き受けて買い戻し、マザーズ銘柄の好調ぶりが再熱 23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、原油価格の落ち着き受けて買い戻し、マザーズ銘柄の好調ぶりが再熱 ・ドル・円は伸び悩み、日本株高も円売りは限定的 ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がファミリーマート<8028> ■日経平均は4日ぶり反発、原油価格の落ち着き受けて買い戻し、マザーズ銘柄の好調ぶりが再熱 日経平均は4日ぶりに反発。128.00円高の19265.95円(出来高概算4億7792万株)で前場の取引を終えている。前日の米国市場では、上院を通過した米国政府の中小企業追加救済策は、明日にも下院で採決され成立する見通しとなったほか、原油価格の反発や一部企業決算が予想を上回ったことが投資家の安心感につながり、終日堅調に推移。引けにかけては上げ幅をさらに拡大した。こうした流れから、今週に入ってから700円超下げていた日経平均も本日は大きく反発して始まり、上げ幅は一時250円近くになった。ただ、今後の原油価格の動向を見極めたいとする思惑もあってか、その後は上げ幅を縮小していき、結局、128円高で前場の取引を終えた。 業種別では、鉱業の4%高を筆頭に非鉄金属、海運業、石油・石炭製品など東証33業種中26業種がプラスとなっている。一方、空運業や陸運業、保険業、その他金融業などがマイナスとなっている。 東証1部の売買代金上位では、2020年9月期上半期の営業利益が前年同期比45%増となったサイバーエージェント<4751>が大幅高となっているほか、武田<4502>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、村田製作所<6981>が大きく上昇、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、トヨタ<7203>などが小幅高となっている。他方、共同開発先である米バイオジェンが、アルツハイマー病治療薬アデュカヌマブの米当局への申請を従来予想よりも遅い7-9月に計画していると発表したことが嫌気されたエーザイ<4523>が大幅安となっているほか、神戸物産<3038>も大きく下げている。その他では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>などが小安い。 日経平均は、しばらくは20000円を手前に、19000円台でこう着感を強めていきそうだ。今週21日に5日移動平均線を割り込んでからは、上向きを保つ25日線と下降する5日線に挟まれた狭い範囲での動きを継続している。また、日足の一目均衡表では、基準線と転換線がそろって横ばいになっており、ローソク足は両線の間、雲下限に頭を抑えられた形での動きとなっている。このように、テクニカル面でみても、日経平均は19000円台でのこう着感を強める展開が想定される。 ただ、一方で、今週に入ってから5月物の原油先物価格が史上初のマイナスになるなどショッキングな出来事があった割には、日経平均は意外にも底堅い印象を与えている。昨日は一時19000円を割り込む場面もあったが、終値ベースでは4月8日以来19000円台を保っている。 また、少々興味深いのが、短期筋の動向を表しやすいとされるクレディスイスの日中取引における日経225先物手口だ。昨日まで今週の日経平均が3日連続で大幅安になった中、水準は大きくないものの、3日連続で買い越している。週初20日には500枚程度の小幅な買い越しだったが、日経平均が400円近く下げた21日には売りがなかった一方、1000枚超の買い越しだった。また、昨日22日も売りはなかった。このほか、他の外資証券の225先物およびTOPIX先物の手口を確認しても、目立った売りは見られていない。足元の需給動向としてはやや安心感を与えるといえるだろう。 その他、上述した今週に入ってからの日経平均の底堅さを受けてか、オプション取引の動向でも、昨日は、日経平均が150円近く下落したなか、権利行使価格18500円および19000円どころのプットを手仕舞う動きが観測された。 こうした中、本日は個人投資家によるマザーズ銘柄の人気化が再燃している。日経平均が前引け時点で0.67%と小幅高に留まっている一方、マザーズ指数は3%を超える上昇だ。また、マザーズ指数が明確な上昇トレンド入りした4月6日について、マザーズ指数の日通し売買代金を日経平均のそれで割った比率を「1倍」としてその先の動向を確認してみると、同指数は先週13日から2倍超の水準が続き、20日と21日にいたっては、3倍を超えている。こうしたところからも、マザーズ指数を中心とした商いが続いているといえよう。 この先、日経平均が19000円台でこう着感を強めれば強めるほど、マザーズ銘柄主導の売買が主体となる可能性がある。そのため、個人投資家には、「直近の業績推移が好調」かつ、「非常時にも売られにくい現預金を多く有する強固なバランスシート」を持つマザーズ銘柄への選別色を強めることをお勧めする。 ■ドル・円は伸び悩み、日本株高も円売りは限定的 23日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。原油相場の先行き不透明感から、積極的な売り買いは手控えられているもよう。日経平均株価の上げ幅拡大の場面で円売りが強まり、ドルは107円80銭台に浮上。ただ、引き続き原油にらみとなり、円売りが抑えられドルは失速している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円71銭から107円86銭、ユーロ・円は116円45銭から116円68銭、ユーロ・ドルは1.0805ドルから1.0824ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ピアズ<7066>、メドレックス<4586>など、15銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がファミリーマート<8028> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ムニューシン米財務長官 「米国経済の大半が夏の終盤までに再開すると期待する」 <国内> ・月例経済報告 ・14:00 2月景気動向指数・先行改定値(速報値:92.1) <海外> ・15:00 英・3月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+27億ポンド、2月:+3億ポンド) ・16:30 独・4月製造業PMI速報値(予想:39.0、3月:45.4) ・16:30 独・4月サービス業PMI速報値(予想:28.0、3月:31.7) ・欧州首脳会議(テレビ会議) 《HH》
関連銘柄 16件
3038 東証プライム
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時価総額 982,498百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート、菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパーの総店舗数は1070店舗超。中計では26.10期売上高5430億円目標。 記:2024/10/24
4502 東証プライム
4,132
11/26 15:30
-22(%)
時価総額 6,573,756百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4523 東証プライム
4,619
11/26 15:30
-34(%)
時価総額 1,369,843百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4586 東証グロース
93
11/26 15:30
-1(%)
時価総額 4,403百万円
経皮吸収型製剤技術に強みを持つ創薬ベンチャー。香川県東かがわ市に本社。帯状疱疹後神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」などが主要パイプライン。貼付剤パイプラインのほか、マイクロニードルの研究開発等も行う。 記:2024/08/19
4751 東証プライム
1,038
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+22.5(%)
時価総額 525,585百万円
インターネット広告事業が主力。運用型広告で国内首位。検索連動型広告に強み。ABEMA等のメディア事業、ゲーム事業、投資育成事業等も手掛ける。ABEMAはスポーツコンテンツの拡充、マネタイズを強化。 記:2024/08/26
6758 東証プライム
2,983
11/26 15:30
+5.5(%)
時価総額 18,623,161百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,178
11/26 15:30
-19(%)
時価総額 4,158,861百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,525.5
11/26 15:30
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時価総額 5,027,293百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7066 東証グロース
730
11/26 15:30
-1(%)
時価総額 7,309百万円
通信キャリア、端末メーカーや携帯販売店向けコンサルや販促支援を展開。オンライン接客システムやビデオコールセンターシステム等を手掛ける。オンライン接客事業領域は堅調。AIボーディング事業も拡大進める。 記:2024/09/18
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
4,926
11/26 15:30
-36(%)
時価総額 10,797,033百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17