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後場に注目すべき3つのポイント~それでも崩れない株式市場を捉え直す

2020/7/10 12:51 FISCO
*12:51JST 後場に注目すべき3つのポイント~それでも崩れない株式市場を捉え直す 10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反落、それでも崩れない株式市場を捉え直す ・ドル・円は弱含み、仲値にかけて売り優勢に ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がテルモ<4543> ■日経平均は小幅反落、それでも崩れない株式市場を捉え直す 日経平均は小幅反落。52.55円安の22476.74円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 9日の米株式市場でNYダウは反落し、361ドル安となった。先週分の新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことを好感する一方、フロリダ州で1日の新型コロナウイルス感染者数が過去最多に上り、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が「シャットダウン(経済活動の停止)を真剣に検討すべきだ」と述べたことで警戒感が広がった。ただ、ハイテク比率の高いナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新。米国株が高安まちまちとなるなか、本日の日経平均は5円高からスタートした。寄り付き後は国内外での新型コロナ再拡大への懸念から22417.97円(111.32円安)まで下落する場面もあったが、おおむね前日終値近辺での小動きとなった。なお、オプション7月物の特別清算指数(SQ)は概算で22601.81円となっている。 個別では、通期業績予想を下方修正したファーストリテ<9983>が2%超の下落。任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株もさえない。決算発表銘柄ではローソン<2651>が売られているほか、乃村工芸<9716>やくら寿司<2695>、久光薬<4530>は東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>やソニー<6758>が堅調。ソフトバンクGは引き続き中国アリババ集団などのハイテク株高が追い風となり、出資先企業の上場計画も伝わった。米半導体株高を引き継いで東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテス<6857>も上昇。また、中小型の好決算銘柄に物色が向かい、C&R社<4763>やエスクローAJ<6093>、SHIFT<3697>が東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、鉱業、証券、不動産業などが下落率上位で、その他も全般軟調。電気機器と情報・通信業の2業種のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は21%となっている。 本日の日経平均は小安い水準でもみ合う場面が多くなっている。前日の米株式市場の動向では、ハイテク株高こそ追い風となるものの、やはり新型コロナ再拡大への懸念は根強い。国内でも9日、東京都の新規感染者数が224人と過去最多になった。また、8日に続き上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売りが出るとみられていることも株式相場の重しとなっているだろう。日経平均の日足チャートを見ると、22500円前後に5日移動平均線と25日移動平均線が収れんし、こう着感を一段と強めてきた印象。 売買代金上位では、米ハイテク株高の流れを引き継いで半導体関連を中心とした値がさのグロース(成長)株が堅調。6月工作機械受注の回復を受けてファナック<6954>なども買われている。反面、自動車株や金融株といった大型のバリュー(割安)株は軟調。NYダウの下落とともに米長期金利が低下し、グロース株優位、バリュー株劣位の構図を支えているとみられる。 新興市場ではマザーズ指数が反発。相対的に堅調な値動きを見せており、前引け時点では1015pt近辺に位置する25日移動平均線をやや上回っている。引き続き新興グロース株への追い風を受け、この水準での戻り待ちの売りを押し返せるか注視したい。なお、本日ジャスダックへ新規上場したSpeee<4499>は公開価格を8割弱上回る初値を付けた。 アジア株式市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が軟調。また、本日同様にETFによる売り観測があった8日は日経平均が後場から軟化した。前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.63%の下落となっており、日銀によるETF買いが実施される公算は大きいものの、後場の日経平均は売りに押される場面が出てくることも想定しておきたい。 さて、前日の先物手口を見るとモルガン・スタンレーMUFG証券によるTOPIX先物の売り越しが目立った。他の外資系証券の動向を見ても、海外勢が足元買い戻しに動いている感はない。日経ダブルイン<1357>の純資産総額も高水準を維持しているが、それでも株式相場は崩れない。当欄で従前から描いてきた「ETFによる売りをこなした後、買い戻し主導での意外高」というシナリオが現実味を帯びてきたように思える。 米長期金利は経済指標が急回復しても伸び悩む。もちろんコロナ禍への懸念もあるだろうが、政府債務が記録的な水準に膨らむなかで金利を低水準に抑え込む「強烈な金融緩和」の効果が大きいことを再確認すべきではないだろうか。債券市場に比べれば株式市場などは規模が小さい。あふれ出したマネーは「買える資産」に向かい、安全資産あるいはインフレヘッジ資産に位置付けられる金相場は高値更新が続いている。コロナ禍でも堅調な業績が期待でき、低金利の恩恵を受けるハイテク株も同様の文脈で捉えられるだろう。 このところ当欄の内容に対し、「確かに思ったより相場が崩れない」との声が増えてきた。危機下での金融フレームワーク(枠組み)が市場にどのような影響をもたらしているのか、改めて捉え直す必要があるだろう。 ■ドル・円は弱含み、仲値にかけて売り優勢に 10日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日経平均株価は小幅高で寄り付いたが、中国株の軟調地合いで下げに転じ、リスク回避的な円買いに振れた。また、仲値にかけて国内勢のドル売りがみられ、107円付近に下落。ただ、ドルは他の主要通貨に対し売りは後退し、対円でも底堅さが指揮される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円02銭から107円26銭、ユーロ・円は120円67銭から121円07銭、ユーロ・ドルは1.1271ドルから1.1290ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・東洋合成工業<4970>、アイモバイル<6535>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・6月企業物価指数(前年比予想:-2.0%、5月:-2.8%←-2.7%) 【要人発言】 ・英中銀金融政策委員会(議事要旨) 「流動性は回復したが、回復の可能性に悲観的な見方もあり、緊張が再度高まる可能性が指摘された」 <国内> 特になし <海外> ・EU財務相理事会 《HH》
関連銘柄 21件
2651 東証プライム
10,330
7/23 15:00
±0(%)
時価総額 1,036,099百万円
コンビニ大手。ローソン、ローソンストア100などの運営を行う。成城石井、ローソン・ユナイテッドシネマ等を傘下に収める。国内総店舗数は1万4600店舗超。KDDIによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/05/06
2695 東証プライム
3,880
10/7 15:00
+40(%)
時価総額 160,632百万円
回転寿司チェーン「無添 くら寿司」を国内外で展開。大阪府堺市に本社。化学調味料など添加物を排除した商品を提供。出店形態は直営店のみ。店舗数は国内外で660店舗超。国内では人気アニメ等とのコラボ企画実施。 記:2024/09/01
3697 東証プライム
14,425
10/7 15:00
+10(%)
時価総額 256,924百万円
ソフトウェアテスト・品質保証サービス、セキュリティソリューション、DXサービス等を手掛ける。サービス提供社数は1760社超。エンジニア数、単価は上昇傾向続く。AI特化型品質保証サービスの提供を開始。 記:2024/05/10
4499 東証スタンダード
2,700
10/7 15:00
+112(%)
時価総額 27,599百万円
不動産の一括査定サイト「イエウール」、リフォームのマッチングプラットフォーム「ヌリカエ」の運営を行う。DXコンサル、金融DX事業等も。レガシー産業DX事業では加盟業者数、ユーザー数ともに順調に増加。 記:2024/07/01
4530 東証プライム
4,001
10/7 15:00
-6(%)
時価総額 340,745百万円
経皮鎮痛消炎剤「モーラステープ」等の医療用医薬品、消炎鎮痛剤「サロンパス」等の一般用医薬品を手掛ける。1847年創業。鎮痛消炎貼付剤に強み。重点地域へのリソース集中などサロンパスの海外展開に注力。 記:2024/08/19
4543 東証プライム
2,843.5
10/7 15:00
+30(%)
時価総額 4,238,797百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
1,439
10/7 15:00
+13(%)
時価総額 33,110百万円
映像やゲームなどクリエイティブ分野で企画・制作を行うクリエイターのプロデュース、エージェンシー事業が主力。医療分野、会計・法曹分野等でも事業展開。配当性向30%水準目安。新規サービスの創出等に注力。 記:2024/07/08
4970 東証スタンダード
8,170
10/7 15:00
+230(%)
時価総額 66,528百万円
感光性材料事業が主力。フォトレジスト用感光材分野で世界シェアトップクラス。電子材料向け溶剤や香料材料等の製造・販売を行う化成品事業も。25.3期は2桁増収計画。生産能力の増強により、拡大する需要に対応。 記:2024/07/08
148
10/7 15:00
-4(%)
時価総額 6,801百万円
金融機関や不動産事業者、士業専門家向けに各種サービスを提供するエスクローサービス事業、BPO事業が柱。不動産取引の非対面決済サービス「H'OURS」は利用件数が順調増。相続関連サービスの受託体制を強化。 記:2024/05/17
6535 東証プライム
560
10/7 15:00
±0(%)
時価総額 34,242百万円
ふるさと納税サイト「ふるなび」の運営等を行うコンシューマ事業が主力。アドネットワーク、インフルエンサーマーケティング等のインターネット広告事業も。ふるなびはブランド認知度向上、プロモーション活動に注力。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
2,880.5
10/7 15:00
+113.5(%)
時価総額 17,983,244百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
7,191
10/7 15:00
+217(%)
時価総額 5,509,521百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
24,150
10/7 15:00
+375(%)
時価総額 2,277,007百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
4,265
10/7 15:00
+111(%)
時価総額 4,305,718百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,645.5
10/7 15:00
+59.5(%)
時価総額 43,161,298百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,087
10/7 15:00
+344(%)
時価総額 10,502,506百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
25,650
10/7 15:00
+295(%)
時価総額 12,097,386百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,531
10/7 15:00
+51(%)
時価総額 20,334,734百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9716 東証プライム
830
10/7 15:00
-4(%)
時価総額 99,515百万円
ディスプレイ業界最大手。1892年創業。取引顧客数は2900社超。年間プロジェクト受託数は1万5000件超。東京ミッドタウン日比谷などで実績。26.2期売上高1430億円、営業利益85.8億円目指す。 記:2024/05/16
9983 東証プライム
50,450
10/7 15:00
+1,240(%)
時価総額 16,054,249百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,745
10/7 15:00
+184(%)
時価総額 15,067,233百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17