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日経平均は3日ぶり小幅反落、「買い戻し一服感」と「FOMC前のインフレ懸念」

2021/12/9 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は3日ぶり小幅反落、「買い戻し一服感」と「FOMC前のインフレ懸念」  日経平均は3日ぶり小幅反落。42.09円安の28818.53円(出来高概算4億6000万株)で前場の取引を終えている。  8日の米株式市場でNYダウは小幅に3日続伸し、35ドル高となった。製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、3回接種で変異株「オミクロン型」にも効力があるとの暫定的な試験結果が発表され、感染拡大への懸念が一段と和らいだ。ただ、前日までの大幅上昇を受けて利益確定の売りも出て伸び悩んだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も+0.64%と3日続伸したが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-0.61%と軟調。日経平均も前日までの2日間で930円あまり上昇しており、本日はやや利益確定売り優勢で33円安からスタートした。寄り付き後は米株などの上昇を支援材料に下値こそ堅かったが、前日終値を挟みもみ合う場面が多かった。  個別では、日立<6501>が3%超の下落。小島啓二社長の取材内容が一部メディアで報じられているが、日立金<5486>の売却手続きの遅れなどが意識されたようだ。その他売買代金上位では商船三井<9104>やソニーG<6758>が軟調で、川崎船<9107>や郵船<9101>は小安い。丹青社<9743>は決算を受けて売り優勢。また、欧州のごみ焼却発電プラントメーカー買収を発表した日立造<7004>は急落し、NCHD<6236>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>や2位のレーザーテック<6920>、それにJAL<9201>やANA<9202>といった空運株が堅調。任天堂<7974>や東エレク<8035>は小高い。業績上方修正の白銅<7637>や決算発表のミライアル<4238>は急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出している。  セクターでは、金属製品、繊維製品、機械などが下落率上位。一方、空運業、ゴム製品、情報・通信業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は30%となっている。  新型コロナ「オミクロン型」に対するワクチンの有効性への期待からNYダウが小幅ながら上昇する一方、本日の日経平均は前場中ごろから小安い水準で推移している。中国・上海株や香港株がまずまず堅調なところを見ると、一層伸び悩んでいる印象が強い。売買代金上位もソフトバンクGやレーザーテック、空運株を除くと全般小安い。業種別騰落率では景気敏感系セクターがやや軟調だ。ここまでの東証1部売買代金は1兆1000億円弱。ここ2日ほど1日を通じて3兆円台に乗せていたが、本日は後場売買が膨らまなければかなり低調となる可能性がある。  新興市場ではマザーズ指数が+0.01%と小幅に3日続伸。こちらも前日終値を挟み一進一退の展開となっている。上値追いが続く11月24日上場のサイエンスアーツ<4412>や、業績上方修正のセルソース<4880>が賑わっているが、時価総額トップのメルカリ<4385>は伸び悩んでいる印象。明日あたりからブックビルディング(需要申告)の期限を迎える12月後半のIPO(新規株式公開)が多いため、これに参加するための換金売りが出てくることも想定しておきたい。  さて、米国ではアップルが連日で過去最高値を更新するなど投資意欲の根強さも感じられるが、NYダウなどはさすがにここまで急ピッチのリバウンドだったことから上値が重くなってきた。日本でも株価指数先物の取引状況を見ると、明日10日の特別清算指数算出(メジャーSQ)に向けたロールオーバー(限月乗り換え)がかなり進み、買い戻しの動きは一服しつつあるとみられている。市場全体の信用買い残(東名2市場、制度・一般合計)は3日申し込み時点で3兆6488億円と高水準にあり、日経平均が節目の29000円近辺まで値を戻す場面では目先の利益を確定する売りが出やすいだろう。本日の売買代金の低調ぶりを見ると、短期的なリバウンドに乗ろうとする動きも減ってきた印象を受ける。  また、米国では来週14~15日の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に気になる動きもある。このところ新型コロナ「オミクロン型」への懸念が和らぐとともに低下に歯止めがかかっていた10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI、期待インフレ率の指標)だが、前日は2.52%(+0.05pt)と上昇した。これに伴い金利も長期の年限を中心に上昇。8日に発表された10月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が1103.3万件(前月比43.1万件増)と過去2番目の高水準になり、雇用の伸び鈍化は労働力不足によるものとの見方からインフレ圧力の高まりが意識されたようだ。  度々当欄で述べているとおり、バイデン政権にとって来年の中間選挙を前に「インフレへの不満」が最大のリスクと捉えられている可能性が高い。連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長再任決定と前後し、パウエル氏らがインフレ対応姿勢を強めていることもこれと無縁でないだろう。FOMCを前にインフレ圧力につながる「雇用ひっ迫」が改めて確認され、金融引き締めへの警戒感が再燃することも想定しておく必要がありそうだ。(小林大純) 《AK》
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時価総額 14,634百万円
プラスチック成形事業が主力。シリコンウェハ搬送容器で世界トップシェア。竪型射出成形機、金型などの成形機事業も展開。中期経営計画では29.1期売上高239億円目標。生産能力増強、中国市場開拓などに取り組む。 記:2024/10/24
4385 東証プライム
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11/25 15:30
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国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4412 東証グロース
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デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を手掛ける。利用企業は900社超。24年4月から楽天モバイルが同製品の取り扱いを開始。広告強化で認知度向上図る。 記:2024/06/07
4880 東証プライム
1,139
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+22(%)
時価総額 21,282百万円
再生医療関連事業等を手掛けるバイオベンチャー。脂肪由来幹細胞加工受託サービス、血液由来加工受託サービスのほか、化粧品の開発・販売等も。卵子凍結あんしんバンクは福利厚生として上場企業中心に導入進む。 記:2024/08/26
5486 東証プライム
2,177
12/28 15:00
-3(%)
時価総額 933,724百万円
高機能材料メーカー。高級特殊鋼、希土類磁石、素形材製品が柱。23.3期1Qは需要回復。通期でも収益好転を見込む。米国ファンドが遅延していたTOBを開始。TOB価格は2181円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2022/10/15
6236 東証スタンダード
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時価総額 10,305百万円
日本コンベヤを中核とする持株会社。ベルトコンベヤ、立体駐車装置の製作・販売等を行う。大型コンベヤに強み。太陽光発電所の分譲販売等も手掛ける。立体駐車装置事業では新規販売ルートの開拓等で受注拡大図る。 記:2024/10/09
6501 東証プライム
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総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
17,675
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7004 東証プライム
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時価総額 161,704百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7637 東証プライム
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時価総額 26,543百万円
アルミニウムや伸銅、ステンレス、プラスチック材料などを扱う独立系専門商社。見積り・注文サイト「白銅ネットサービス」の運営等も。白銅ネットサービスの取扱アイテム数は10万点超。エコシリーズの拡販図る。 記:2024/08/22
7974 東証プライム
8,199
11/25 15:30
+33(%)
時価総額 10,647,959百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,135
11/25 15:30
+885(%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,973
11/25 15:30
-2(%)
時価総額 2,292,553百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/25 15:30
±0(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,131.5
11/25 15:30
-23.5(%)
時価総額 1,439,129百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9201 東証プライム
2,397.5
11/25 15:30
-15.5(%)
時価総額 1,048,053百万円
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9202 東証プライム
2,829.5
11/25 15:30
-8.5(%)
時価総額 1,370,310百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9743 東証プライム
815
11/25 15:30
-2(%)
時価総額 39,466百万円
ディスプレイ業界2強の一角。商業施設や博物館等の内装・展示デザインなどを手掛ける。プロジェクト数は年間6000件超。飛騨高山美術館などで実績。商業その他施設事業は受注順調。27.1期売上高860億円目標。 記:2024/10/29
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
+288(%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17