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日経平均は4日ぶり反落、先物売りに振らされるが目先調整の範囲内か

2020/1/21 12:19 FISCO
*12:19JST 日経平均は4日ぶり反落、先物売りに振らされるが目先調整の範囲内か  日経平均は4日ぶり反落。180.91円安の23902.60円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。  20日の米株式市場はキング牧師誕生日の祝日で休場。欧州ではドイツ株が小幅に続伸したものの、英国株など全般に小安かった。国際通貨基金(IMF)が世界経済見通し(WEO)を下方修正したことを懸念する向きなどはあったものの、積極的に取引を手掛かける材料に乏しいなかで、本日の日経平均は10円安からスタート。朝方は小動きが続いたが、10時を過ぎたころから株価指数先物に売りが出て、為替相場が円高方向に振れるとともに下げ幅を急拡大した。新型肺炎の感染拡大への懸念から中国・上海株や香港株が軟調に始まったことも重しとなり、23852.06円(231.45円安)まで下落する場面があった。  個別では、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、村田製<6981>などがさえない。東エレク<8035>や資生堂<4911>の軟調ぶりが目立つが、資生堂などのインバウンド(訪日外国人)関連銘柄は新型肺炎の影響が懸念されているようだ。また、東芝機<6104>は旧村上ファンド系が株式公開買付け(TOB)を実施すると正式発表しているが、前日の思惑買いの反動から東証1部下落率トップとなっている。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>と2位のトヨタ自<7203>はしっかり。任天堂<7974>も小幅に上昇した。前田道<1883>は前田建<1824>のTOB開始を受けて連日の大幅高となり、東証1部上昇率トップ。前期業績の上方修正を発表したシンシア<7782>なども上位に顔を出している。  セクターでは、空運業、化学、鉱業などが下落率上位で、その他も全般軟調。建設業、電気・ガス業、輸送用機器の3業種のみ上昇した。東証1部の値下がり銘柄数は1026、対して値上がり銘柄数は1027と拮抗している。  前日は東証1部売買代金が1兆4179億円と商い低調のなか、日経平均も日中値幅がおよそ46円とこう着感の強い展開だった。米国が祝日で海外投資家の取引参加が少なかった影響が大きいものの、今週23日の日本電産<6594>を皮切りに主要企業の2019年10-12月期決算発表が始まるのを前に、企業業績の動向を見極めたいとのムードが強まっていることも背景にある。こうした薄商いのなか、本日の日経平均は株価指数先物の売りに大きく振らされる格好となった。前引けの下落率は日経平均が0.75%、東証株価指数(TOPIX)が0.46%。ここ数日は外資系証券によるTOPIX先物のまとまった売りが観測され、日経平均先物の売買に目立った傾きは見られなかったため、日経平均主導の下げはやや不意をつかれた印象だ。  前引けのTOPIX下落率からすると、日銀の上場投資信託(ETF)買い入れが実施されるかは微妙な情勢。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を巡り、2003年に猛威を振るった重症急性呼吸器症候群(サーズ)を連想する向きがあるようで、本稿執筆時点で香港ハンセン指数は2%近い下落。上海総合指数は下落率が1%超に拡大している。後場もこれらが日経平均の戻りを鈍らせるだろう。ただ、外需関連企業の業績底打ち期待も根強くあるなかで、決算発表前に積極的な売りも手掛けづらいところ。23790円近辺に位置する25日移動平均線を割り込んでこなければ、目先調整の範囲内と受け止められるだろう。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 13件
1824 東証1部
899
9/28 15:00
+8(%)
時価総額 174,953百万円
ゼネコン準大手。脱請負に向けインフラ運営に力注ぐ。昨年3月に前田道路をTOBで連結子会社化。22.3期1Qは受注堅調。6月末単体受注残は6855億円(前年同月末比16%増)に。10月に持株会社制に移行へ。 記:2021/08/16
1883 東証1部
2,099
9/28 15:00
+71(%)
時価総額 187,145百万円
ゼネコン準大手。今年10月に傘下の前田道路、前田製作所と経営統合し、持株会社の社名をインフロニアHDに。中計ではグループ経営の強化などで31年3月期に営業益1000億円以上を目指す。配当性向3割以上目安。 記:2021/09/13
4911 東証プライム
2,806
11/27 15:30
-29.5(%)
時価総額 1,122,400百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6104 東証プライム
3,605
11/27 15:30
-80(%)
時価総額 91,484百万円
射出成形機やダイカストマシン、押出成形機等を手掛ける機械メーカー。旧社名は東芝機械。ダイカストマシンは国内外でトップシェア。27.3期売上2000億円目標。システムエンジニアリング販売の増強等に取り組む。 記:2024/06/28
6594 東証プライム
2,807.5
11/27 15:30
-11.5(%)
時価総額 3,348,137百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6981 東証プライム
2,508.5
11/27 15:30
-17(%)
時価総額 4,993,453百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7782 東証スタンダード
494
11/27 15:30
-6(%)
時価総額 3,390百万円
使い捨てコンタクトレンズの製造・販売を行う。シンシアワンデーSが主力商品。コンサルティング事業やシステム事業も手掛ける。シンシアワンデーSは売上順調。ユーザー等からの高評価で取り扱い店舗数が伸びる。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17