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ダイナムジャパンHD Research Memo(6):航空機の新規購入により有利子負債が増加
2024/1/12 12:46
FISCO
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*12:46JST ダイナムジャパンHD Research Memo(6):航空機の新規購入により有利子負債が増加 ■2024年3月期中間決算の状況 2. 財政状態 ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>の2024年3月期中間期末の資産合計は前期末比28,509百万円増加の354,117百万円となった。主な増減要因を見ると、航空機の新規購入に伴い現金及び預金が15,515百万円減少した一方で、航空機資産が31,307百万円、使用権資産が7,125百万円、繰延税金資産が1,032百万円増加した。使用権資産の増加は、M&A及び賃借不動産再契約による増加となっている。なお、遊技機の資産残高は前期末の36,281百万円から35,814百万円となった。遊技機の取得額はスマスロの購入により前年同期比3,995百万円増の18,334百万円となったが、2022年3月期に新規則機への入れ替えで大量購入した遊技機の償却が進行したことにより、資産残高としては減少に転じている。下期の機械購入額は絞り込む計画となっており、資産残高としてはさらに減少することが予想される。 負債合計は前期末比24,501百万円増加の221,682百万円となった。航空機購入を目的に有利子負債が15,440百万円増加したほか、M&A及び賃借不動産の再契約によりリース負債が7,070百万円増加した。 資本合計は前期末比4,008百万円増加の132,435百万円となった。配当金支出1,783百万円があったが、親会社に帰属する中間利益1,873百万円を計上したほか、円安の進展により為替換算調整勘定が4,761百万円増加した。 キャッシュ・フローの状況について見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが32,659百万円の収入と前年同期から5,904百万円増加したが、投資活動によるキャッシュ・フローが52,775百万円の支出(うち、遊技機購入18,334百万円、航空機購入25,823百万円)となったことで、フリー・キャッシュ・フローは20,116百万円の支出となった。また、財務活動によるキャッシュ・フローは銀行借入を実施したことにより4,252百万円の収入となった。 自己資本比率は有利子負債の増加を主因として前期末の39.4%から37.4%に低下し、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)も43,517百万円のマイナスとなるなど財務内容はやや悪化したように見受けられるが、これは航空機リース事業の拡大に向けた航空機の購入が主因である。ただし航空機リース事業に係る借入金については、全額ノンリコースローン(非遡及型融資)の形態をとっている。このため返済については航空機リース事業のキャッシュ・フローを原資とし、その範囲以上の返済義務を負わない契約とすることで借入に伴うリスクを軽減している。同事業においては利回りが安定していること、また主力のパチンコ事業の収益回復が期待できることから、財務状況が今後一段と悪化する可能性は低く、中長期的に見れば徐々に改善していくものと弊社では見ている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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