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ダイキアクシス Research Memo(1):ESG経営を体現するグリーンボンドの発行

2020/4/13 15:11 FISCO
*15:11JST ダイキアクシス Research Memo(1):ESG経営を体現するグリーンボンドの発行 ■要約 ダイキアクシス<4245>は、「環境を守る。未来を変える。」を企業使命とし、環境創造開発型企業として発展し続けることを事業目的とする。現3ヶ年中期経営計画において、「ESG経営の推進」を経営のテーマとしてSDGs(持続可能な開発目標)のうち6つの目標実現に取り組む。2021年12月期までの3ヶ年で、売上高を2018年12月期比10.4%、営業利益を同84.2%伸ばす計画を立てている。SDGsの6番目の「水・衛生:安全な水とトイレを世界中に。すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」をコア事業で実現するため、海外展開を加速しており、3年間で海外売上高を260%とすることを計画している。また、「RE100」に向けた取り組みを推進すると同時に、太陽光発電に係る売電事業や小形風力発電機関連事業を柱とした再生可能エネルギー関連事業を本格化させている。 1. 業績動向 2019年12月期の連結業績は、売上高が前期比1.3%減の35,749百万円、営業利益が同8.4%増の1,000百万円であった。計画比では、営業利益が16.6%減、200百万円の未達となった。環境プラント事業等を行う連結子会社、レックインダストリーズ(株)で不採算案件が発生するなど、連結での赤字等(345百万円)が足を引っ張った。2019年12月31日に、レックインダストリーズとDHアクア(株)を、管理強化と効率改善を目的に同社に吸収合併した。2020年12月期は、前述の特殊要因や新型コロナウイルスの影響を勘案せず、売上高は前期比10.2%増の39,400百万円、営業利益が同39.9%増の1,400百万円を目指す。 2. グリーンボンドの発行と同社の太陽光発電事業 2020年2月末に10年債のグリーンボンド「ダイキアクシスグリーンボンド」を発行した。発行額は30億円となる。投資表明機関は、地元の地銀2行と三大メガバンクである。調達資金は、同社グループが推進する再生可能エネルギー関連事業の太陽光発電事業及び小形風力発電事業に使用される。DNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパン(株)が外部レビュー機関として、同社グリーンボンドの適格性を評価した。 2019年12月期の太陽光発電事業に係る売電事業の売上高は、前期の172百万円から569百万円へ増加した。計画値との差は、わずか1.2%減であった。2020年12月期は875百万円を計画している。DCMグループホームセンターの既存店舗屋根に太陽光パネルを設置するプロジェクトは、2019年12月期末に122ヶ所で系統連系がされた。パネル設置工事は、130ヶ所でほぼ完了している。2021年12月期にフル稼働すれば、売上高800百万円、営業利益400百万円をもたらすと試算している。 3. 配当政策と株主優待制度 同社は株主還元策として連結配当性向30%を留意している。2020年12月期は、前期並みの1株当たり年間配当金24円を計画、予想配当性向が33.1%になる。株主優待制度では、単元株数100株以上を保有する期末株主にオリジナルQUOカード1,000円相当を贈呈している。配当金と株主優待を合算した利回りは、魅力的な水準となる。個人株主が増加し、2019年12月期末の株主数は前期末の7,470名から10,256名超に増えた。 ■Key Points ・2019年12月期の業績は、赤字案件等(345百万円)を除けばしっかりした基調 ・同社のグリーンボンドの適格性を外部機関が評価 ・配当政策と株主優待制度が評価され株主1万名超に (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《EY》
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4245 東証スタンダード
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時価総額 9,639百万円
環境機器メーカー。排水処理を中核に、住宅機器の提供、再生可能エネルギーの売電などを展開。住宅機器関連事業は売上堅調。住宅設備・建築資材が大幅増。23.12期通期は増収。24.12期は2桁営業増益計画。 記:2024/02/25