マーケット
6/26 15:15
39,667.07
+493.92
39,112.16
-299.05
暗号資産
FISCO BTC Index
6/27 3:09:13
9,825,323
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

アルプス技研 Research Memo(2):顧客の要請に応じて技術提供する高度技術者集団へ(1)

2020/3/19 16:52 FISCO
*16:52JST アルプス技研 Research Memo(2):顧客の要請に応じて技術提供する高度技術者集団へ(1) ■会社概要 1. 会社概要 アルプス技研<4641>は、機械、電気・電子、ソフト・IT、化学などの分野において、大手製造業各社に高度技術サービスを提供する総合エンジニアリングアウトソーシング企業である。有期雇用が主体の派遣会社と異なり、すべての技術者を正社員として雇用※しているところや、開発・設計などの上流工程に特化した高度技術者集団であるところに特徴がある。 ※例えば、リーマンショック時の不況期にも一切解雇していない。 “Heart to Heart”「人と人との心のつながり」を経営理念とし、技術者としてのみならず社会人としても一流であるべしとの思いから、創業以来一貫して、技術力の強化に加え、ヒューマン教育にも注力してきた。特に、質の高い人材を生み出す企業組織文化や、独自の教育・研修体系※に強みがあり、顧客からの高い評価や良好な受注環境にも支えられながら業績は順調に拡大している。 ※「能力開発教育体系」と「キャリア開発支援」の2つに大別され、レベルやニーズに応じた教育やキャリアサポーター(先輩技術者)によるフォローなど、高度な技術力や専門性を持った人材を育成するための教育・研修体系が確立されている。また、無期雇用(正社員)であるところも、長期的な育成プランを可能としている。 労働者派遣法改正(2015年9月30日施行)によって、無期雇用派遣は期間制限がなくなったこと、専門業務区分の撤廃によって付随的業務の制限がなくなったこと、改正入管法の成立(2019年4月1日施行)による外国人労働者の受け入れ拡大(在留資格の創設)なども同社にとってフォローの風となっている。また2020年4月施行の同一労働同一賃金についても、開発・設計領域は従来高単価を実現しているため、マイナスの影響を受けることはない。 2019年12月末時点の技術社員数は3,783人。そのうち、稼働人数は3,643人となっており、高稼働率を維持している。また、顧客企業の分野別に技術者の人員構成比を見ると、機械系が約40%、電気・電子系及びソフト・IT系がそれぞれ約30%と3つの分野を中心にバランスよく構成されている。 事業セグメントは、国内の派遣・受託等の「アウトソーシングサービス事業」と、海外の日系企業向けの「グローバル事業」の2つに区分される。「アウトソーシングサービス事業」が売上高のほとんどを占めているが、今後は東アジアを中心として日系企業から需要が強い「グローバル事業」や、成長性が見込める新規事業(農業・介護関連分野)も伸ばしていく方針である。 業種別の売上高では、R&D投資が活発な自動車関連※が37.6%、電機・精密機器・半導体関連が合計で35.9%を占めているが、業種は多岐にわたっており、景気変動の影響を受けにくい構成となっている。また、顧客数は約700社に上るが、売上上位10社(三菱電機<6503>、キオクシア(旧東芝メモリ)、キヤノン<7751>など大手製造業中心)に対する依存度についても19.6%と1社依存を避けている(2019年12月期実績)。 ※例えば、技術分野が電機であっても、最終製品がEV(電気自動車)の場合、「自動車関連」に分類している。 連結対象の子会社は、総合人材サービスの(株)アルプスビジネスサービス、2016年9月にグループ入りした技術者派遣事業の(株)パナR&D、グローバル事業を推進する臺灣阿爾卑斯技研股フン有限公司(台湾)、阿邇貝司機電技術(上海)有限公司(中国)に加えて、2018年4月に新規事業分野への参入を目的として設立した(株)アグリ&ケア(農業及び介護関連分野での人材サービス等を行う)の合計5社となっている。本社(横浜市)、アルプス技研第1ビル(相模原市/旧事務管理・総合研修センター)、アルプス技研第2ビル(相模原市)のほかに、ものづくりを行うテクノパーク2ヵ所、国内営業所23拠点、海外1支店(ミャンマー)を有する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《EY》
関連銘柄 3件
4641 東証プライム
2,585
6/26 15:00
+12(%)
時価総額 56,216百万円
正社員技術者の派遣サービスを展開。自動車、半導体、精密機器関連などに強み。受託開発も手掛ける。アウトソーシングサービス事業は堅調。契約単価の上昇、高水準の稼働率が寄与。23.12期通期は増収増益。 記:2024/02/25
6503 東証プライム
2,524.5
6/26 15:00
-14.5(%)
時価総額 5,420,611百万円
総合電機大手。FA機器や自動車機器、昇降機、パワー半導体に強み。鉄道車両機器なども。24.3期3Q累計はFA機器が低調。だが自動車機器やインフラ関連が好調で増収増益に。4Qにルネサス株売却特益を計上予定。 記:2024/04/12
7751 東証プライム
4,462
6/26 15:00
+27(%)
時価総額 5,951,251百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30