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TDCソフト Research Memo(1):次世代型SI事業へと進化する独立系システムインテグレータ

2020/1/14 15:31 FISCO
*15:31JST TDCソフト Research Memo(1):次世代型SI事業へと進化する独立系システムインテグレータ ■要約 TDCソフト<4687>は、金融関連ソフトの開発に強みを持つ、特定の企業系列に属さない独立系のシステムインテグレータである。日本のIT業界の歴史を長く支えてきた確かな技術力をベースに、金融業界からの売上が56.6%と安定的な収益基盤を確立し成長を続けている。2020年3月期は、好調を維持しながらSI事業の高付加価値化・SIモデルの変革に投資し、次世代型システムインテグレータを目指し、継続的な成長基盤の確立に取り組んでいる。 1. 事業概要 同社の事業は4つに分類される。金融ITソリューション分野は銀行、クレジット、保険業向けの業務アプリケーション開発を行っており、同社の売上高の56.6%を占めている。公共法人ITソリューション分野は流通業、製造業、サービス業、公共向けの業務アプリケーション開発を行っている。インフラ・ネットワークソリューション分野は、ITインフラの環境設計、構築、運用支援、ネットワーク製品開発、ネットワークインテグレーションをベンダーやキャリアを問わず提供。パッケージソリューション分野は、ストレスチェック支援ソリューション「M-Check+」やクラウド型EDIサービス「Meeepa」、クラウド型ワークフローシステム「Styleflow」などの自社開発のクラウドアプリケーションや、PaaS型クライアントサービス「Trustpro」の提供、BI/DWH、ERP/CRMなど他社パッケージを活用してのソリューションを提供する。 2. 2020年3月期第2四半期の業績 2020年3月期第2四半期の売上高は13,128百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益1,019百万円(同8.1%減)、経常利益1,038百万円(同12.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益687百万円(同11.9%減)で着地した。金融ITソリューション分野がけん引したほか、公共法人ITソリューション分野も順調となり、増収での着地。利益面においては減益ではあるが、2020年3月期は中期経営計画ビジョンである次世代型SIを目指し、継続的に成長するための基盤づくりを行う投資期間と位置付けている。そのため、当期の重点戦略分野であるアジャイル関連事業やセキュリティ関連事業を中心とした高付加価値ビジネスへの投資を積極的に推進した影響であり、会社計画に沿った進捗である。 3. 今後の見通し 同社グループは2019年4月から2022年3月における中期経営計画「Shift to the Smart SI」に基づき「次世代型のシステムインテグレーター」を目指し、市場の潜在ニーズを捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型のシステムインテグレーション(SI)事業へと進化することをビジョンに掲げている。具体的には、顧客のビジネスのイノベーション支援等を通じた営業活動を推進する組織や、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて、先端技術を駆使しスピーディーかつ効率的な課題解決をアカウント事業部門と連携し実現する組織を創設し、技術者の確保・育成や研究開発投資、顧客への提案活動等を強化している。業績目標においては、2022年3月期の売上高30,000百万円(2019年3月期実績:26,590百万円)、うち高付加価値SIサービスの売上高構成比を20%程度(同6.4%)まで拡大する計画である。 ■Key Points ・次世代型SI事業へと進化する独立系システムインテグレータ ・2020年3月期第2四半期は金融ITソリューション分野がけん引し増収 ・中期経営計画「Shift to the Smart SI」開始 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《SF》
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独立系システムインテグレータ。金融業界のITソリューションに強み。クラウド型システム開発ツールなど自社製品の販売も。エンタープライズ向けSaaSソリューション案件は堅調。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/04/15