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鉄人化 Research Memo(7):“Shop×Tech”戦略による店舗事業へのレバレッジで成長を続ける企業体質へ

2020/1/9 15:17 FISCO
*15:17JST 鉄人化 Research Memo(7):“Shop×Tech”戦略による店舗事業へのレバレッジで成長を続ける企業体質へ ■今後の方向性 競争激化が続くなか、“Shop×Tech”戦略に基づき鉄人化計画<2404>と顧客の双方への新たな価値を創造して成長を続ける企業体質への変革を図る。特に、店舗、IT、人材の力を有機的に掛け合わせることにより、「カラオケ・飲食事業の差別化推進」、「新たな事業・業態の開発」、「全社業務改革・生産性向上」を実現し、再び成長路線を目指す考えである。また、事業間シナジーを見込めるM&Aにも積極的に取り組む方向性を打ち出している。具体的な経営方針については、以下のとおりである。 (1) カラオケ・飲食事業の差別化推進 “Shop×Tech”戦略で成長する企業体質への変革 ・ITの活用による店舗運営の課題解決と新たな価値創出 ・アライアンス事業での他社媒体の活用を含む収益拡大 ・新しいブランドコンセプトのサービスへの反映を促進 ・継続的なシステム投資により顧客体験刷新と運営の効率化を両立 ・QSC向上(快適な時間と空間の提供) ・オリジナル楽曲提供などによる一層の差別化推進 ・「赤から」を含めたコラボレーション店舗の拡大 (2) 新たな事業・業態の開発 ・M&A等による当社グループ内の事業間シナジーの促進 ・事業間のサービス開発や運営のリソース共有による効率化の促進 (例えば、「赤から」及び「8G HORIE River Terrace Wedding」と「カラオケの鉄人」の掛け合わせなど) ・ITによるリアル店舗事業の刷新 ・カラオケ事業、飲食事業以外への進出 (3) 全社業務改革・生産性向上 ・ITを活用した省人化対策の実行、効率化推進 ・チェーンオペレーターとしてのスケールメリットを通じたコスト削減 ・業務改廃・管理システム見直し等による本社の生産性向上 ・新規事業を含む全事業を最小のリソースで支える本社体制 弊社でも、厳しい業界環境が続くなかで、店舗収益力の維持・向上を図りながら、同時に次世代の新しい収益の柱(マネタイズの形)を育成することが、持続的成長に向けて最大のテーマと捉えている。特に、カラオケ事業としての進化の方向性はもちろん、同社の強み(店舗資産やシステム開発、IPコラボレーションなど)を活用した新たな価値創造にも注目しており、いかに「空間」に付加価値を付け、集客力を高め、収益化していくのか、M&Aを含めた同社ならではの取り組みに期待したい。足元業績は、「カラオケ事業」への注力により回復途上にあるが、限られた資源(ヒト、モノ、カネ)を最適に配分し、業績の安定と成長への投資のバランスをいかに取っていくのか、これからの経営手腕が問われるところと言えるだろう。また、注目される「ソーシャルカラオケ®」については、カラオケやコンテンツコラボレーションを起点とした新たなコミュニケーションツールとして顧客を囲い込むだけでなく、ネットワーク外部性により、他社(他業種)を巻き込んだプラットフォームとして規模拡大を図っていくことが成功のカギを握るとみている。実現すれば、同社の事業モデルを大きく変える可能性も秘めており、今後の動向を注視する必要がある。 「ソーシャルカラオケ®」——“Shop×Tech”戦略を体現する新サービスを2020年8月期中にリリース予定 前述のように競争が激化するカラオケ市場において、質的にも新たな顧客層を獲得することで同社にとっての市場を拡大しようとする試みとして、2020年8月期最大の施策となるサービスの開始を2020年8月期中に予定している。「ソーシャルカラオケ®」をコンセプトに、ユーザー同士のチャット等によるコミュニケーション機能を軸とするアプリベースのサービスで、カラオケの体験価値を「上手に歌うこと」から「楽しい時間を共有すること」に質的に転換することで、従来のユーザー層の大半である受動的な利用層の能動化を図る。同社は創業来、オリジナル楽曲を含むカラオケ配信・POS・会員管理の仕組みを統合システムとして自社開発することで独自サービスを付加することを強みとしてきた。新サービスはスマートフォンのアプリで提供し、従来POSレジや店舗備え付けのリモコンを介して提供していたサービスも取り込む。例として、カラオケ選曲機能に加え、入室手続きや料金精算、飲食注文等の機能もアプリに搭載され、顧客にとっての店舗体験を向上しつつ、一部業務の自動化による店舗運営の効率向上も実現するものとなる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《YM》
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時価総額 5,541百万円
東京・神奈川でカラオケ店を展開。飲食店や美容サロン店も。24.8期1Qは飲食が回復。サロンも堅調。ただカラオケの二次会需要が低調で黒字化に至らず。通期では年末需要捉えて黒字化を目論む。継続前提に重要事象。 記:2024/02/05