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前場に注目すべき3つのポイント~中小型株の出遅れ修正の動き~

2023/11/17 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~中小型株の出遅れ修正の動き~ 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■中小型株の出遅れ修正の動き ■大冷、24/3下方修正 営業利益 12億円←16億円 ■前場の注目材料:NTT、分散型DCの国内実証開始、100km間で低遅延通信 ■中小型株の出遅れ修正の動き 17日の日本株市場は、利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強さが意識される相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが45ドル安、ナスダックは9ポイント高だった。ウォルマートなど主要小売企業の慎重な消費見通しを警戒した売りが先行した。消費の鈍化懸念がくすぶり、NYダウは軟調に推移した。一方でナスダックも需要鈍化懸念が重しとなり上値の重い展開となったが、米長期金利の低下が支援し終盤にかけてプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比45円安の33405円。円相場は1ドル150円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。NYダウの下げについてはウォルマートやシスコシステムズの業績見通しを嫌気した影響であり、米長期金利が低下したことから、全体としては底堅さが見られていた。そのため、東京市場においても足もとでの上昇に対する利食いは入りやすいものの、売り仕掛け的な動きにはならないだろう。 日経平均は9月の戻り高値に接近しており、強弱感が対立しやすい面はある。ただし、同水準を捉えてくるようだと、6月の年初来高値が意識されてくる。年末ラリーへの期待が高まるなか、押し目買い意欲は強そうである。また、ハイテク株への資金流入が継続しているほか、中小型株においてもヘッドウォータース<4011>が連日のストップ高となるなど、出遅れ修正の動きも見られてきており、個人投資家のセンチメントは改善傾向にあると考えられる。 決算発表が一巡し機関投資家も動きやすくなるなか、改めて業績に着目した物色が意識されてきそうだ。昨日のグロース250指数は反落となったが、小幅な下げにとどまっており、相対的な出遅れ修正に向かうようだと、年末高値の期待感がより高まることになりそうである。日経平均がこう着を強めてくるようだと、中小型株への資金流入を強めてくる展開が期待されよう。なお、日経平均は9月高値水準でこう着となると、短期的に売り仕掛けも意識されやすいが、現在の良好な需給状況のなかでは、押し目待ち狙いの買いで対応したい。 ■大冷、24/3下方修正 営業利益 12億円←16億円 大冷<2883>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は303億円から281億円、営業利益を16億円から12億円に下方修正した。第2四半期において、急激な為替の変動などで直接貿易によるえび製品の販売が軟調。工場の人手不足により商品供給不足や遅れが発生したほか、老健・病院向けにて値上げが進まずメニューカットがあったほか、ホテル・外食産業の人手不足により売上回復が遅れた。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(14113.67、+9.84) ・SOX指数は上昇(3724.10、+12.01) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・NTT<9432>分散型DCの国内実証開始、100km間で低遅延通信 ・三菱電機<6503>産ロボを拡充、20Kg可搬など3機種追加 ・日本航空<9201>欧米3社と協業、水素航空機の国内運航実現 ・大日本印刷<7912>東京・新宿に生成AIラボ、来月4日開設 ・東海旅客鉄道<9022>水素エンジン鉄道開発へ、来年度に模擬走行試験 ・トヨタ自<7203>豊田中央研究所、FREAなど3者で、小型アンモニア製造装置開発 ・アステラス製薬<4503>米バイオ医薬品社を264億円で買収、がん領域強化 ・三井物産<8031>エジプト鶏肉事業に出資、新興国需要見据え ・GSIクレオス<8101>インド法人設立、化学品原材料など市場開拓 ・双日<2768>ベトナム工業団地開発、製造業進出ニーズ照準 ・ヤーマン<6630>日本メクトロンと、美顔器向けFPC開発、ハイドロゲル採用 ・キヤノン<7751>すれ違い後も人物を追尾、認識技術を来年にも確立 ・サムコ<6387>エッチング装置の新開発棟建設、10億円投資、量産対応 ・ニッケ<3201>グループのフジコー、反毛繊維を増産、古着再生、茨城に新設備 ・INPEX<1605>米のギ酸製造社に出資、CO2輸送媒体に ・清水建設<1803>RC造建物の耐震性向上で新構法、梁端部の主筋増強 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 18件
1605 東証プライム
2,005
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
1803 東証プライム
1,166
11/22 15:30
+17.5(%)
時価総額 919,408百万円
1804年創業の大手ゼネコン。麻布台ヒルズ(土木)などで施工実績。チャンギ国際空港第3ターミナルなど海外でも実績多数。日本道路などを傘下に持つ。建設事業は生産体制の再構築などで収益力向上を目指す。 記:2024/10/10
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
2883 東証スタンダード
1,905
11/22 14:55
+1(%)
時価総額 11,445百万円
業務用冷凍食品のファブレスメーカー。骨なし魚事業が主力。楽らく匠味シリーズなどのミート事業等も手掛ける。ダイスカットシリーズなど独自商品の拡販図る。大手ユーザー取引や海外事業の拡大などに取り組む。 記:2024/06/07
3201 東証プライム
1,280
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 97,637百万円
大手毛織物メーカー。1896年設立。毛糸・ユニフォーム織物素材、繊維資材製品等の製造・販売を行う。学生服素材で国内トップシェア。ゴーセンを傘下に持つ。不織布事業を強化。26.11期営業利益130億円目標。 記:2024/10/20
4011 東証グロース
8,750
11/22 15:30
-150(%)
時価総額 16,608百万円
生成AIソリューションやエッジAI開発等を手掛けるAIインテグレーションサービス、DXコンサル等を行うDXサービスが柱。AIプロダクト「SyncLect」の提供も。GPTサービスのラインナップ拡充図る。 記:2024/10/13
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
6387 東証プライム
2,968
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 23,872百万円
電子部品製造装置メーカー。CVD装置、ドライエッチング装置、ドライ洗浄装置等の製造・販売を行う。京都府京都市に本社。プラズマを用いたプロセス技術が強み。海外販売の拡大、成膜装置の販売強化などに注力。 記:2024/10/04
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6630 東証プライム
779
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 45,454百万円
美容健康機器の製造・販売、化粧品や生活雑貨の販売等を手掛ける。美顔器で国内トップシェア。ヤーマン、ミーゼなどのブランドを展開。中計では28.4期売上700億円目標。オリジナル機能性化粧品の拡充を図る。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7751 東証プライム
5,054
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8101 東証プライム
2,110
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 26,649百万円
原糸・繊維原料等の販売・輸出入を行う繊維事業、半導体製造関連製品等を扱う工業製品事業を軸とする商社。自社ブランド「MR.HOBBY」は模型用塗料で国内トップシェア。サステナブル事業分野に積極投資。 記:2024/06/04
9022 東証プライム
3,104
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 3,197,120百万円
国鉄民営化で誕生した東海地盤の鉄道会社。東海道新幹線が収益の柱。ジェイアール名古屋タカシマヤ等の流通業、不動産業、ホテル業等も。東海道新幹線は個室を導入予定。台湾高鐵から技術コンサルティングを受託。 記:2024/06/04
9201 東証プライム
2,413
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 1,054,828百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10